落語とギャグ


あまり深い意味もなく考えてみました。

 ドラえもんのギャグには、古典落語が元ネタになっているものが結構あるそうなのですが、
私も小さい頃は小話集が好きで、よく弟に無理やり読んで聞かせてやっていたものです。

 「ドラえもんはギャグマンガ」とあまり言われなくなりましたよね。
今はギャグマンガというと落語系ではなく、漫才系なのです。

 私もすきでよく読んでいる「すごいよ!マサルさん(うすた京介先生)」「ダイナマ伊藤(杉本ペロ先生)」などのマンガは
「漫才系」になるんじゃないかと思っています。
主人公級のキャラはものすごいボケッぷり(しかもだいたい天然)なんですが、
必ずそばに突っ込み役がついている。
「マサルさん」ではフーミン、「ダイナマ伊藤」ではムガトラたち…
場合によっては、いつものボケ役が突っ込んだりもしますね。

 近年のギャグマンガは「ナンセンス系」の物が多く、ツッコミを入れるにしても
「ナンジャソラー!」
「ワッケワッカンネエヨ!」
など、こういうものになりますね。いちいち突っ込む&気にする突っ込み役をみて笑う…ということもあります。


 そして昔のギャグマンガ…ドラえもんやオバQ、天才バカボン等は
「落語系」だと思われます。
ボケたらボケっぱなし!誰も突っ込んでくれません。…そう、ここでの突っ込み役は読者なのです。
読者に高度な突っ込み能力がないと、なにが面白いのかさっぱり??となる危険性もあります。
そこは演者も考えて、「ここが笑いどころなんだな」というヒントはくれます。
ヒントを上手に見せられる人こそうまい落語家…かも知れません。

 別に、今の漫才系がよくないというわけではありません。私も好きなんです。
ただ、たまには突っ込み能力も養わなくちゃかな!?と思ったりするんです。
どうです?皆さんも、落語系ギャグマンガ…
まず、ドラえもんから。


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