石ノ森萬画館「藤子・F・不二雄原画展」へ行ってきました(2002年)

宮城県石巻 石ノ森萬画館:2002年10月5日〜12月2日まで



萬画館外観


宮城県には行ったことがなく、いつか行ってみたいと仙台にあこがれた時期もありました。
そして今回、藤子・F・不二雄原画展を機会に、宮城県へ旅に行ったのです。

会場の「石ノ森萬画館」は、石ノ森章太郎氏の作品を展示しているミュージアムです。
今回はその特設会場で企画展として、藤子・F・不二雄原画展が開催されたのです。
このコラムでは、せっかく見に行ったのだから石ノ森氏の作品の展示についてもレポートしたいと思います。

まず、石巻駅から地図を見つつ会場へ行く道で、たくさんのキャラクター達に出会えます。
すべて石ノ森氏のキャラクターなのですが、有名な作品ばかりなのでわかる人も多いでしょう。
特にコウフンするのは、ヤッパリ像ですね。009や仮面ライダーの像が立っています。
ついつい写真を取り捲ってしまうようです。

萬画館は大きな川の中州に立っていて、不思議な雰囲気です。萬画館自体が大きな丸い宇宙船のよう。
中に入ると、003のお姉さん方(複数)がお出迎え。要所要所に003のお姉さんがいます。
男性社員もみんなこの制服着ててもいいのに(笑)(ライダースタイルの制服とかキカイダースタイルの(以下略))

 2Fにあがるとすぐに、企画展への入り口があります。
中に入ると、見たことのあるドラ・のび・ジャイ・スネ・しずかの巨大人形が!
(宝塚ファミリーランドにいた人形かな?)
たくさんのドラぬいも展示されていました。
そして、メインの原画です。結構いろいろな作品の原画を置いているように感じました。
見たことのある定番の原画から、もしかして初めてかな?(私が忘れているだけかも)という作品も。
コマ外に描かれた指示や天地のサイズなども生々しくていい感じです。

原画を見れば、本当に作る側の工夫や苦労がわかります。
印刷された完成作品ではわからないことも原画なら見えてきます。
皆さんも、マンガに興味のある方は原画を(何人かの漫画家のものを)見てみるのがいいと思います。

他の展示は、アニメ化された作品の懐かしいグッズ(最近のものが多かったけど)や年表など。
おいてあったテレビで、21エモンのアニメを流していたので見てきました。
なんだか懐かしいな。ちなみに、コイケラス星人が怒って地球と戦争をしようとする話しでした。


 企画展を出ると、つぎは常設展示エリアです。
入り口から入っていくと、雰囲気やあちこちのギミックが石ノ森ワールドをかもし出しています。
私自身、あまり石ノ森作品に詳しくなく、単行本でもっているのは「怪人同盟」だけ(なぜ……)なのですが、
仮面ライダーや009から感じ取れる雰囲気はそのまま再現されている気がしました。

入り口の「トキワ荘の青春」では、藤子F・A先生両方の似顔絵も展示されています。
どこに皆さんが住んでいたかもわかるように、細かい模型が作られていました。(リアル!)
原稿を取りに来た編集者になってトキワ荘の中を歩き回れるゲーム?や、トキワ荘時代について
当時入居していた先生達がインタビューに答えた映像なども見ることが出来ます。

その後はいろんな展示があってたっぷり楽しめるのですが、特に印象に残ったのは
仮面ライダーの頭部をずらっと展示したコーナーと、やはり原画のコーナーです。
藤子先生とはまたぜんぜん違う技法で描かれた原画がたくさん!
特に石ノ森氏の、いろんな技法にチャレンジしているさまがわかりますね。

全ての展示を回り終えると、3Fにでます。
ライブラリーには約5000冊の漫画本があるとのこと。
もちろん石ノ森氏の作品は充実しているので、普段見かけない作品もここなら見れるでしょう。
他の作品も、有名どころはもちろん昔のものから最近のものまでそろっているので、かなり読み応えがあるでしょうね。
近所にあったらちょくちょく通うのにな。

漫画制作教室などのイベントもちょくちょく開催されているようです。
下記のリンクからイベント日程を調べて、それに合わせて出かけるのもいいかもしれませんね。


一番最後に、エントランスにあるグッズショップを眺めました。
うーん、イマイチ欲しいものがなかったのですが(失礼)本当にいろんなものがあります。
同じコーナーに置かれていたドラグッズの中から、いい感じのタオルを発見したのでそれを買いました。
藤子・F・不二雄複製原画集もここにあったので、「いまからでも入手したい!」って人はこちらで購入できますよ。


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