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ブラックドウワのテーマ


私は根が暗い人間なので、(笑)
ブラックドウワを描くときはかなり暗くなっています。
最初に言っておくと、私に自殺願望はありません。自分から死ぬなんてダメ、ダメ。
それは本当に痛感しました。
しかも、漫画やドラマにありがちな、「誰にも愛されていないから自殺する」という人は案外少なく、
たくさんの人に愛されているにもかかわらず命を絶つ人が余りにおおいのです。
そんなときには、たいてい悲しさばかり残ります。

私がブラックドウワでよく書くテーマは、
「愛するものへの執着、別れ」です。
そんな話あったっけ?と思われる方もいるかもしれません…

ハッピーエンドの少女漫画を読むのが大好きです。
でも、長いドロドロしたお話だと、ハッピーエンドでも悲しくなります。
凄いドラマの山や谷を越えて、ようやく最後に結ばれた主人公達。
よかったね、と終わるんだけど…

私はその続編を勝手に考えてしまう。
あんな、ほかの女にとられそうになったとか、遠くへ引っ越してしまった、とか、
「そんなこと」くらいであんなに泣いて人生の終わりだというくらい悲しんだこの主人公は
この先、避けられないこの世の別れが来たときにどうなってしまうんだろう?


そして、もうひとつこだわっているテーマは
「個性、アイデンティティーとはなにか」です。
実は重いテーマだったんですね〜。

とくに、最近書いた「私は、誰?」というドウワに、そのものズバリ出してみたのですが
自分の知らないところでも、人から見ると個性なんです。
たとえば、朝寝癖をつけたままで道を歩いていたとして…
ウシロから、誰かが「おーい、そこの寝癖で髪の毛ハネてる人〜!」と声をかけてきても、
自分の髪がハネてることを知らなかったら振り返りもしないじゃないですか。

自分の考える「人と違うところ」が、必ずみんなにわかってもらえるわけではないですよね。
そして、みんなが自分も知らないような個性にばかり目をつけるようになったら…
自分が誰だかわからなくなってしまう。
私はそう見えるの?本当は違うのに。私は、誰?


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