誘惑のマッピング
3Dでモノを造る時に欠かせないのが、「マッピング」です。
これは大事な機能で、「テクスチャマッピング」と「バンプマッピング」が主に使うマッピングです。
テクスチャマッピングはわかってもらえると思います。
そう、オブジェクト(丸とか四角とかの形を作っているもの)に貼り付ける
「柄」の様なものです。
がらを貼り付ければ大抵の物の見た目はそれらしくなります。
でも、「本物っぽく」することはデキナイのです。
これに、さらに「微妙なでこぼこ」や「質感」が加わって、初めて
「本物っぽく」見せることが出来るのです。
よく、3Dで「本物そっくり」につくると誉められるのですが
私はあまり好きでは無いです。せっかくCGなんだから、せっかく3Dなんだから、
ほんとは無いはずのものを有りそうに描きたいじゃないですか!
だからといって、まったく見た目が本物とかけ離れていたら
説明無しに絵の言いたいことをわかってもらえないです。
だから、質感や微妙なでこぼこも必要になってきます。

ここで、2枚の画像を用意します。
一枚は木目のような画像。カラーで。もう一枚は、同じ物を白黒にした画像です。
これを、サイクロンにて作った円柱にテクスチャとして貼り付けます。

1.は、円柱にそのまま木目を貼り付けました。
質感をいじっていないので、デフォルトのままでピッカリ光っています。
2.は、1にさらに「バンプマッピング」として白黒の木目を指定しました。
バンプマッピングは、白と黒の明度の差を、凹凸で表現する為のものです。
一般的に、白いところが盛り上がり、黒いところがへこみになります。
(サイクロンでは、でこぼこを逆にすることも出来ます。)
よりリアルに表現できました。
柱なら、このテカリがちょうど磨きをかけたような雰囲気に見えて、このままで良いでしょう。
3.は、ハイライトを小さく、弱くしています。
それでマットなしあがりになっています。
艶をけしても、ふつうのテクスチャをはっただけの「1」よりリアルな感じが良く出てきました。
こんな感じで、バンプマッピングはいろんな可能性を秘めています。
もちろんただのでこぼこだけにして、模様を貼り付けないと言うことも出来ます。
その他応用が非常に利くので、どんどん利用していきたい機能であります。
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