かるみちゃんは、重い病気にかかっていました。 パパ、ママの必死の看病にも関わらず、どんどん重くなっていくのです。 どれほど重いかといったら、 歩くこともできないのです。 だって、歩くたびに、足が地面にめり込んで、 クレーン車で持ち上げなくちゃならないくらい重いんですもの。 ベッドに鉄板を打ち付けました。最初はそれで、重くなるかるみちゃんを 止められたのですが、だんだん時間がたつにつれて めり込みは激しくなってきます。 そしてついに、ある日、かるみちゃんの重さは頂点にたっしたのです。 病院の天井をつきやぶって、地面もおかまいなしに、 どんどんしずんでいきます。勢いがついているので、とまりません。 かるみちゃんはどうしようもないので落ちていくのにまかせていました。 地球の中心まできたかるみちゃんは、ようやく、ゆっくりおちついて眠ることができたのです。 end |