予言者の私は、これまでいろんな予言をしてきました。 おおきな地震があった時も、 すでにその時予言者として名のあった私の言うことをみんなが信じて 事前ににげていたので、だれひとりとして怪我をすることはありませんでした。 建物は全壊と言う所が多かったそうですが、政府からの援助や 事前の募金ですべて再建されました。 大寒波がきたときも、私の言うことをみんながとても良く信じてくれたので、 備えておいた燃料などでみんな無事にすごせました。 私の予言は外れたことがありません。 遊園地で小さい子がソフトクリームを落とすのがわかったので、 私は遊園地でソフトクリームを買って、落とした子がなく前に ソフトクリームを渡すことができました。 みんな、無償で予言をして人を助ける私を、誉めてくれます。 イイコトをしている。それは私だっておもうし、みんなに誉めてもらって とてもうれしい。 それだから私は今日も、予言をみんなに伝えることができるんです。 いつものように、予言がきました。 私は寝ていたのですが、跳ね起きて予言の映像を見続けました。 私は予言をしている間、ふるえました。 それは人間だけでなく、地球のすべてが苦しんで消えていくと言うものでした。 恐ろしい予言をみてしまった。と、その時、私はその予言が実行されるであろう日を 知りました。 にっこり、と私は微笑みました。 わたしが今見た予言は、100年余り先の出来事だったんです。 よかった、その頃には、私はどっちにしろ生きてはいないだろう。 私は安心して、また眠りについたのでした。 end |