ある日、チーちゃんはアイスキャンデーが歯にしみたので 歯医者さんにでかけました。 「ヒドイ知覚過敏です。そのうち大変つらくなるでしょう」 手の施しようがない、とチーちゃんは言われてしまいました。 アイスが歯にしみる程度だったチーちゃんの病気はだんだん重くなって 小さな地震も体感するようになり、 髪の毛を切ると激痛が伝わってきたり、 雨粒が体に突き刺さるように感じたり、 月の光を眩しく思ったり、 自転の速度を感じたり、 他人の笑い声が「死ね」と言っているように聞えたのです。