強すぎる

人間に生まれてしまったことが悲しくてたまりません。
あまりにもろく、そして強いのです。

考えはじめたらとまりません。
 そんなつもりはなかったのに、握手しようと指を伸ばしたら
壁に居たカワイイ虫をつぶしてしまった時や。

強いなら強いなりに、もっと強ければよかったのに
人間はもろいのです。
あっというまにつぶれてしまうのに、
あっというまにつぶすことが出来てしまうなんて
怖いのです。
いつかつぶされるかもしれない、
いつかつぶすかもしれない、
僕は両方とも怖くてたまらないのです。

end