都会自慢 私が育った町は田舎の部類に入ります。 もっと不便な場所もあると思いますが、まず都会ではない…というような場所です。 電車は走っています。バスもあるけど町の中しか走ってません。1時間に1本もないです。 そして、中学は隣村からも学生が通っています。(私立じゃなく、組合立) あちこちの地域の人間が集まれば、地域ごとに固まってけんかがおこります。 「オレのところのほうが都会だべ?」というやつです。(「べ?」ってのはうちのほうの方言) 育った町は一応「町」と付いているだけあって、他の村よりは都会(?)のようです。 それはわかっているけど!村人も黙っていられません。 おらが地域の自慢大会が始まります。 町「こっちには電車が走ってるぜ。」 村1「なにっ、おれんところだって国道走ってるぜ!」 村2「滝があるぜ!」 町「お前らのところ、高い建物あるかよ。うちの町は3階建てが立ってるぜ」 村1「ちきしょう!キャンプ場あるんだぞ!」 村2「お前らのところ、庭に高山植物なんてないだろ?うらやましいだろ?」 町、村1「信号もない村は黙ってろ」 村2「うちの村の小学校は温水プールがあるぜ!床暖房だ!」 町、村1「ぐぅっ!(木造)」 村2「うちの村には美容院があるぜ。バーバ●●だ、すげえだろ」 町、村1「すごくねえ!」 という感じで、毎度毎度同じような戦いが繰り広げられます。 結局何処も同じようなもので、「すてきな田舎暮らし」とかに載ってるような場所です。 私は「村2」がお気に入りです。あんまり行く機会もないんですけど、本当に滝はきれいだし林もきれい。 村1だって、まつたけ生えるし〜町だって、おいしい水と川魚。 最近、私は山とか川がすきなんだなぁとしみじみ思ったもので。 |