午前11時。計画も立てずに出発したので、自宅から徒歩圏内にある詩仙堂、八大神社、円光寺には桜がなかった(紅葉で有名なんだよな)ために無駄足。
八大神社は入り口の駐車場におおきな桜があったけどね。急な坂を登ったり降りたりして、体力を消費。
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一乗寺の住宅地【地図】
観光地でもなんでもない、通りからも離れた住宅街にひっそり桜並木が。かなりの本数があるけど、住宅街のためにさすがに
誰も花見などしていない。そのへんに住んでいる人たちが愛でるのみだけど、公園等で花見をする住民の姿がいい感じ。
サンポにはうってつけなので、毎年桜が咲くと真っ先にこの辺を練り歩く。
見に行くときは、近隣の住民に迷惑がかからないように。桜を折ってもいけません。
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高野川【地図】
午前11時半、北山通りを西へ。高野川にかかる橋の上から南側、この先 出町柳まで数キロに渡って桜並木が途切れることなく続く。
こちらも桜の規模にくらべて人が少ない穴場。ただ、花見をするような広場はないので、散策向き。
私も近所のスーパーで99円で紅茶を買い、しばし桜を愛でる。新商品の紅茶は美味しくなかった。残念。
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松ヶ崎大黒天あたりに桜が見えたのでちょっと向かってみるが、住宅街で迷った。目印にしていた桜も家で
見えなくなってしまい、ウロウロしていたらすれ違う住民が少し不審な目で見る。多分、迷ってるのが丸わかりだったんだろう。
松ヶ崎大黒天は水子供養の寺?と案内板があったので、私がひっそり水子供養にきた若い女性と思われたのかもしれない。
松ヶ崎駅ちかくにあるツタヤで、今日の旅をともにする本を探す。昨日、ちょうど一冊読み終わったばかりなので、新しい
本を探していた。京都の旅だから、山村美紗がいいだろうか、西村京太郎だろうか、芥川龍之介か、……と
悩んだ末に「オーケンのめくるめく脱力旅の世界」(大槻ケンヂ)に決定。
今日は地下鉄を乗り倒そうと思ったので、一日乗車券を買う。(600円)これ一枚で京都市営地下鉄は乗り放題だ。
「OneDayフリーチケットください」と駅員さんに言うと、「3回以上のらなあかんよ」と駅員さん。「がんばります」と
答えた私。大体200円代なので、3回乗れば600円を超えるのでお得。3回なんて余裕だけどね。
■松ヶ崎 → 国際会館
普段なら絶対しない贅沢な乗り方。たった一駅、終点に向かい逆走!
車内でさっそく「〜脱力旅の世界」を読み始める。ストリップ劇場にロックミュージシャンが!という話で笑いをこらえるのに必死。
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宝ヶ池公園【地図】
冬の間は閑散としていた広い公園。池もある。今日はものすごい人出。遠くに見えた桜の木の下にはたくさんの
人が座っていたので、「ああ……」と満足してすぐ引き返す。
他の花もたくさん咲いてて、いい空気だった。
写真ではわかりづらいけど、桜はたくさんあったんですよ……なんでこんな写真になってるんだ。
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■国際会館 → 北山
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植物園【地図】
桜もたくさん、入場料たったの200円でオナカイッパイにいろんな植物が楽しめるすばらしいスポット。
広いので子ども達も存分に走り回る。自然と顔も緩んじゃうね。桜だけでなくチューリップもたくさん咲いていた。
植物園を北〜南によこぎる形で、北大路通りまであるく。
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途中、賀茂川の河川敷で出店が建ち並んでいた。
私も昔近所に住んでいた、御園橋商店街の出店らしきものがあったけど、名前がみその橋801商店街……
なんでまたよりによって「801」……
ついでに賀茂川の桜も愛でる。賀茂川の桜は、北山より上の方が本数が多い気がする。昔はそこで花見やったなぁ!
アレも9年前か……
■北大路 → 今出川
今出川で降り、結構歩いて出町柳方面へ。途中思い立って、有名な「出町ふたば」の名代「豆餅」をおやつにしようと
もくろむが、なんと2個(320円)だけ買うために30分も並ぶハメに……すっげえ疲れました。
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出町柳【地図】
賀茂川、高野川が合流して「鴨川」になるY字の部分。糺の森の南にある三角州にはブルーのシートがまぶしく光る。
何処に冬眠してたんですか?というほどの人の波。
桜は写真外の、左手河川敷にたくさんあるのだが、三角州なんてちょうどなんもないじゃん。桜はどうでもいいのか!?
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京都御苑【地図】
午後2時、今出川〜丸太町に挟まるようにして存在する「京都御苑」へ。御所周辺の公園のことなんですが、こちらも広々として
いい雰囲気なんですよ。きれいに整備されてるし、自由にサンポできるし言うことナシです。近所に住んでたらちょくちょく
訪れることでしょう。しかしこの辺でだいぶ疲れていた私。砂利に足を取られて、革靴の中で足がすべる。
御苑内を流れる小川であそぶ子ども達にまたも癒される。
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ようやく丸太町の駅で、電車まちの合間に「豆餅」を食べる。少し塩の効いた、甘さ控えめの餅がうまい。
■丸太町 → 烏丸御池 → 醍醐
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醍醐寺【地図】
この辺から桜行脚は苦行にも似た様相を醸し出してきた。
醍醐寺までの道のりは遠かった。人々が「醍醐寺はこちら」と書かれた案内に従って、ショッピングセンターの
階段を上っていくのをみて、「それはないだろ?なんで建物の中に?」と思って見回せば、普通に「醍醐寺はこちら」という
案内板もある。それを頼りに歩く。途中でほかの人が警備員さんに聞いていたが、「どちらでもいけますよ、
ただあちらの方が平坦なんです」という違いのようだ。坂もたいしたことないだろうと思ったのに、
かなり厳しい坂。最初に階段を上っておいたほうがマシかもしれない。
醍醐寺は桜もたくさんあって、見ごたえがありました。
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■醍醐 → 蹴上
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インクライン【地図】
この写真怖い……!!次々と桜のトンネルの下を走る廃線の線路に沿って歩き、吸い込まれていく人々。
あの先にはなにがあるのか。この世のものとも思えない怖さをかんじる。
(これまた足元が砂利で不安定なので、うつむいて歩いちゃうんだよね。)夕暮れの光がまたなんとも言えず幻想的。
ちなみにインクラインとは、船が上がれない場所まで船を移動させるために貨車を使って引き上げるための線路。
跡地は自由に歩くことが出来る。日本初の水力発電所が建設されたのもココ。勉強になりますな。
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南禅寺【地図】
なんじゃこの構図……しかも逆光です。
南禅寺を訪れるのは中学の修学旅行以来、なんと13年ぶり!!
桜もたくさんあるし、南禅寺関連の建物は大きくて見事。
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永観堂【地図】
地図を見ないとわかりにくいけど、かなり歩き回ってへとへと。ここも写真だけ外から撮影し、
次へ急ぐ。
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哲学の道【地図】
大好きな桜スポット。大体毎年訪れるが、いつも北側(銀閣寺側)から南下するコースを取っている。
今回は南から入り口をさわりだけ。また後日改めてこよう……
銀閣寺側のほうが桜の本数は圧倒的に多い。
なぜか三味線を弾く外人さん?が演奏中だった。ふしぎな楽器を演奏する人が多いのも哲学の道の特徴。
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哲学の道・若王子から平安神宮へ徒歩で向かう。微妙に距離が有る。途中、岡崎の高級住宅地で少々道に迷い、
ラブホテル街を通り抜けたらさほど進んでいない道に出てガックリ……
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平安神宮【地図】
白や桃色の桜と、朱色の神社がとにかく和風でいい感じ。広いんだよなぁ〜。
「しだれ桜コンサート」とやらがあるらしく、それのための行列がまたスゴイ。
岡崎公園も桜満開だし、疎水には船も。あれいいなぁ、でも乗るのにはまた並ぶんだろな……
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■東山 → 二条城前
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二条城【地図】
ここを最後にしたのは、イベント「二条城ライトアップ」のため。夜桜もイイナァともくろんでいたのに、
たどり着いたら長蛇の列!
正直足の裏がずきずき痛んでおり、とてもこの列にならんでまでライトアップ観れません……
角っこから桜と二条城の角をパチリと撮影。あーあー、二条城が一番桜がたんまり見られるのになぁ〜。
名残惜しいが滞在数分で引き返す。
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■二条城前 → 御池 → 国際会館
帰ってきました。長い旅だった。あとはここからバスに乗って、自宅に戻ろう。もうへとへとです。
この苦行を乗り越えた私には、きっとなにかいいことがあるだろう。そう信じて最後の力を振り絞り、
再度ひとけのなくなった宝ヶ池公園をみつめる。犬とおじさんがのんびり運動中。
私も豆餅を食いながら沈む夕日に照らされてたたずむ。少し肌寒くなってきた……
「そうだ、最近出来たらしいブックオフ行こう」
何処にそんな元気が残っているのか。Yes,コレは苦行。
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岩倉川【地図】
あたりは薄暗くなってきた。岩倉川にかかる橋の北側に、桜並木を発見、撮影。
岩倉川はずっと北のほうもすごくいいんだ。魚もいろいろいて、小さいけどキレイな川なんだよ。
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そしてブックオフ宝ヶ池店へ到着。郊外型のでかい店舗で、新しいから明るくてキレイでいい感じ。
本はお目当てのものはなかった。本当にほしいものは本屋で新品を買う私だから、なくて当たり前か……と
CD売り場を流していると!
筋肉少女帯の「猫のテブクロ」というアルバム発見!
16年前のCDで、すでに廃盤のCDだ。筋少のCDは中古CD市場にめったに出てこず、ここでも1250円という値段が
ついていた。もちろんゲット。
「ああ、今日一生懸命歩いた苦労が報われた……」
桜とぜんぜん関係ないところで報われた。まぁいいや、とても幸せです。
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夜桜
午後7時、一番最初の桜スポット、一乗寺の住宅地で桜にスポットライトが当たってた。
近所の人が庭でお花見をはじめてた。ぼやけるの承知で、最後の一枚を撮影。
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