【2024】「日本の毒きのこ」本棚の本を1日1冊紹介する 2024/12/04

その他の記事も 2024年本棚の本の紹介 から読めます。

日本の毒きのこ

学研 フィールドベスト図鑑 日本の毒きのこ

日本の毒きのこ

日本に生えているきのこの中から、毒のあるものだけを集めた図鑑。

子どものころからきのこの図鑑が好き。自治体から配布されていたきのこの注意喚起も写真と名前が掲載されていたので何度も読んだ。

この本も、「見つけよう信州の昆虫たち」 と同じようにスーパーのレジ近くにあるちょっとした書籍コーナーに置かれているのを見つけて買ったのだけど、あのエリアに厳選しておかれている書籍というのは、地域に深く関係するものが多いかもしれない。 そういえば高校の向かいにあったスーパーにはそのスーパーのオーナーの本が置いてあった……(これはまた別の話だが)。

この「日本の毒きのこ」は、1ページに1きのこを写真とデータで掲載している。食べてしまった場合どういう状態になるのか。きのこの毒は、毒の中でもかなり悪質だなあと恐ろしく感じる。食べた直後は腹痛や下痢などのわかりやすい症状。それがいったん収まって、また24時間ぐらい過ぎた後から内臓にダメージが出てきて死んでしまう。(致死性のきのこの場合)いったんおさまるところがいやらしい。もうきのこのせいかもって思い出せないんじゃないか?

きのこでの死亡事故も多いのだから、そういう場合は「きのこを食べた!あれか!」と自覚もあるのかもしれない。

コラムには採取したきのこをかじってみたらひどい腹痛になって……という体験談もある。個人的に「実際毒を体験した人の話が掲載されている毒の本はいい本」だと思っている。

YouTube動画で解説したこともあるのでそちらもどうぞ。

 

 

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【2024】「ゆるキャラの本」本棚の本を1日1冊紹介する 2024/12/03

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ゆるキャラの本

著者:みうらじゅん 扶桑社サブカルPB

書籍情報リンク

03ゆるキャラの本

いまも大量に存在している「ゆるキャラ」。もう、「ゆるキャラ」のことを「ゆるキャラ」と呼び始めたのがみうらじゅん氏だということを知らない人が多いかもしれない。

この本の発行は2006年で、当時はまだ今よりはキャラクターも少なくて……そうはいってもいっぱいいたと言えばいたか。でもいまほど「ゆるキャラ」がかわいくなかったのである。私はこの「ゆるキャラの本」で都道府県別代表キャラを見ていて「なんだか、かわいくはないよなあ」と感じていた。基本的に掲載されている形態がきぐるみだからかもしれない。かわいいキャラクターも着ぐるみは怖い出来のことが多い。人が入る大きさとデザインだし。

ゆるキャラが話題になってからぞくぞく出てきて「ゆるキャラです」と名乗るキャラクター達、そこそこかわいくて「ゆるくない!これはガチキャラだ!」とずっと納得いかなかった。

わたし自身もキャラクターはいろいろ描いてるのだけど、ガチかわいいキャラクターとして描いていたので、それを差し置いてゆるキャラを名乗って笑ってもらおうとするキャラクターたちが許せなかったのである……

 

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【2024】「見つけよう信州の昆虫たち」本棚の本を1日1冊紹介する 2024/12/02

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見つけよう信州の昆虫たち

出版社 信濃毎日新聞社

見つけよう信州の昆虫たち 身近な自然の昆虫図鑑 | 信毎の本ネットショップ
https://shinmai-books.com/item-detail/604257

02見つけよう信州の昆虫たち

昆虫図鑑は数あれど、「信州の昆虫」に特化した図鑑というのはとても変わっているし魅力的。

つまり長野県内で昆虫を観察するとき、これが一冊手元にあれば「だいたいこの中から見つけることができる」のである。

「日本にいる昆虫」だけでもとにかく数が多すぎる。全部網羅しようとすると大変なことになるし、載り切らずに頻出昆虫に限られることも多いと思う。

地域を絞ることによって、できるだけ多くの「そこで見つかる虫」が掲載されていると期待できる。

長野に住んでる間にこれがあったらとても良かったが、いまは東京在住である。そうはいっても日本中にいる昆虫の中には「東京にも長野にもいる昆虫」も多いから充分役立つのだ。

地域特化のおかげで情報が詳細なのもうれしい。

北信・中信・南信のどのあたりにいるか(私の地元・東信には言及されていないが……)や、市街地・草地・林、平地から高山までどこにいるのか、はたまた飼育されている昆虫なのか(!)が一目でわかるアイコンがそれぞれの虫につけられている。

成虫しか掲載されないような昆虫の幼虫時の姿や正面から見た顔、読んで楽しいコラムも充実しており、ライトな虫好きには楽しめるページがたくさんあると思う。

私は長野県内のスーパーで購入したが、通販で今でも(上記の出版社リンクから)買えるようだ。

東京版もどこかが出してないだろうか?ちょっと探してみよう。東京で虫を探して遊ぶことが近年増えたから。

 

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【2024】「ワックスプリント」本棚の本を1日1冊紹介する 2024/12/01

 

本が好きだ。

買ったら気に入ったものは大事にとってあって、古いものも取り出して読んだりする。
2024年12月は毎日1冊ずつ本を紹介しようと思う。ただ、「とても好きな本・イチオシの本!」と気合を入れすぎず、気軽な本の紹介文を書いていきたい。共通点は「わたしが現在も持っている本」である。古くても、買ったばかりでも、たくさん語れる本も、何も語れない本も紹介出来たらいいなと思っている。

まず一冊目。

ワックスプリント 世界を旅したアフリカ布の歴史と特色

アンヌ・グロフィレー著 ダコスタ吉村花子翻訳

ワックスプリント

2019年発行の本。

2019年、私はアフリカについての地域研究セミナーに参加していた。もともとアフリカに興味はあって、ひとりでいろいろ調べていたけど少し物足りなさを感じていた。「これは実際に行ってみたことがある人の話を聞きたいな」そう思っていたところに出会った地域研究セミナー。そこに参加するようになってぐんぐんアフリカ熱は高まった。

そんなある日見つけたのがこの「ワックスプリント」の本。ワックスプリントとはアフリカのひとたちが着ている服に使われているような、鮮やかで柄のくっきりした布のことで、特に西アフリカで今でも活用されている。ストリートビューでもたくさんのワックスプリントで作られた服を着た人々を見ることができる。

もともとワックスプリントが好きでショップで買ったりもしていたので、この本を書店で見つけてさっそく手に取ってページをめくった。

大判の書籍にたっぷりきれいな布の写真。

それだけでも「買う」と思っていたのだけど、4ページ目の前書きのような文章にブルキナファソに著者が滞在したときのエピソードがあり、

市場で「アフリカの布」を買いたいとホストファミリーに打ち明けたとき、はじめてワックスプリントのなんたるかを知ったのです。ホストファミリーから、「イギリスのがいいの? オランダのがいいの?」と聞かれ、(中略)私が「アフリカの布」と呼んでいるものは、ヨーロッパ製品だと教えてくれたのです。(ワックスプリント:4ページ)

という部分を読んで私も衝撃を受けたのである。そういえばアフリカで作ってるんだと思って疑ったこともなかった……! ヨーロッパのメーカーの布だとは思っても見なかった。あー全然何も知らない。これは買うぞ!と購入に至ったのだ。

アフリカの布「ワックスプリント」は魅力的

自分でも何枚か買って使っているが、「アフリカの布」は魅力的だ。描かれているモチーフと色がはっきりしていて図案として楽しいし、幾何学模様も良い。何よりもアフリカのどこに行っても気候と風景、人々に似合いそうだ。土の色にも砂の色にも海にも緑にもあうのは、太陽に合ってるからかもしれないな。

 

取り寄せも出来なそうだし中古価格はかなり高め。もう在庫なしのままなのかな。

◆出版社のサイト
https://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=39791

 

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