【2024】「生還」本棚の本を1日1冊紹介する 2024/12/16

その他の記事も 2024年本棚の本の紹介 から読めます。

生還

羽根田治 ヤマケイ文庫/山と渓谷社

ヤマケイ文庫 ドキュメント 生還―山岳遭難からの救出 | 山と溪谷社
https://www.yamakei.co.jp/products/2812120101%20.html

電子書籍で持っている本なので写真は無し。

私は山岳遭難の本をいろいろ読んでいる。最初に読んだものはどれだったか……「生還」は数冊目だったと思うのだが、では最初は何だったか思い出せない。同じヤマケイ文庫で羽根田治さんの「道迷い遭難」か「滑落遭難」か?

本を読み始める前は、「ヤマレコ」のようなサイトに投稿される体験談で遭難の事案を見ていた。

ヤマレコ-登山やハイキング、クライミングなどの記録を共有できる、登山の総合コミュニティサイト
https://www.yamareco.com/

人はどういう風に遭難してしまい、どのように救助されるのだろう。そんな興味から遭難の本を読み漁った。いくつか読んでいるうちに、「ひとくちに遭難の本と言っても、遭難や山・登山に対しての考え方が筆者によってだいぶ違うんだな」ということがわかってきた。ひとによってはだいぶそこが「合わない」と感じる著者もいる。

「生還」の著者の羽根田治さんの本は好きでいろいろ持っている。2024年にでた「生還2」も読みたいと思いつつまだ購入していない。

文章の本縛りで「うちの本棚にいちばんたくさん本がある著者はだれだ?」と考えると、羽根田治さんになるのである。

つまり、山に対する考え方、登山をするということ、遭難ひとつひとつの取り上げ方、遭難者に対する取材したジャーナリストとしての視点がいちばん「いいな」とわたしが思う著者だということだ。

「生還」を選んだのは、この本に掲載されている遭難者はみな生きて帰ってくるからである。遭難して亡くなる人も多く、事件の検証としても亡くなったあとに状況から推測することになるのだが、「生還」なら本人への取材も可能だ。遭難してしまった本人の言葉が知れるのもいいことだと思う。基本的にはみな「山はこりごり」などと言わず、また山に登っているようなのもちょっといいなと思う。

ドキュメント生還2 長期遭難からの脱出 | 山と溪谷社
https://www.yamakei.co.jp/products/2823340460.html

 

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【2024】「バッタを倒しにアフリカへ」本棚の本を1日1冊紹介する 2024/12/15

 

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バッタを倒しにアフリカへ

前野ウルド浩太郎 光文社

バッタを倒しにアフリカへ 前野ウルド浩太郎 | 光文社新書 | 光文社
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334039899

電子書籍でもってるので写真は無し。

バッタ研究者がモーリタニアに行く話。

「イナゴ」と言って思い浮かぶのは「イナゴに襲われ植物が食べつくされ、不毛の地になった」というような「飛蝗」のエピソードかもしれない。でも、イナゴは実際にはそのような行動をしないのである。イナゴではない種類のバッタで、それが「サバクトビバッタ」という種類のバッタ。

これが条件がそろうと群れになって長距離を飛ぶ姿に変形し、広範囲の植物を食べつくしてしまうので地域の農業に大ダメージを与えてしまう。

その原因や仕組みを解き明かして、対策を考えるために研究しているのがこの本の著者の前野ウルド浩太郎氏だ。

この名前の由来も本の中に書いてある。

わたしがアフリカ関連のエッセイの中でもかなり好きなこの本は、バッタを研究しにモーリタニアに渡ったのにちっともバッタに出会えないというエピソードがほとんどなのだ。つまりその他の部分は、モーリタニアでの生活やそこで出会った人たちとの交流、エピソードがつづられている。

アフリカに興味のある人、モーリタニアってどんなところか知りたい人にはとても興味深く読めるエピソードの数々がこの本に詰まっている。しかも文章がとても面白くて読みやすいのも良い。

読んだのが結構前になっちゃうのでもう一度読み直したい。

続編も買わなくちゃ……続編へのリンクも貼っておく。

バッタを倒すぜ アフリカで 前野 ウルド 浩太郎 | 光文社新書 | 光文社
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334102906

 

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【2024】「地図で見るアフリカハンドブック」本棚の本を1日1冊紹介する 2024/12/14

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地図で見るアフリカハンドブック

新版 地図で見るアフリカハンドブック – 原書房
http://www.harashobo.co.jp/book/b631755.html

14地図で見るアフリカハンドブック

リンク先によると、2023年に新版が出ているようだ。頼もしい。データを更新してあたらしい内容で発行し続けてくれるデータブックほど良いものはない。

そうなるとあたらしいものも欲しいな。私が持っているのは2019年に出たものなので、ちょっとデータが古く感じていたから、そこからさらにあたらしい内容になっているとしたらそれは知りたいことだ。

アフリカは今目まぐるしくいろいろが変わっているところなので、数年前のデータが全然変わっていることも多いと予想する。

考えてみると世界中がいま変化の季節なのかもな。数年前の話では全然語れないようなスピード感で「もう古い情報になっちゃったな」ということがたくさんありそう。

本は出版までに時間がかかるから、目まぐるしく変わるデータを追うには不向きかもしれないけど、現在のじょうきょうや傾向を俯瞰してみるにはとてもいい媒体だと思う。

ネットの情報は膨大だけど、誌面という意味で考えてみると狭いような気がする。いくらでも一ページに載せられるけど、一気に見ようと思ったら情報がたくさん乗らないなあという気がする。

「地図で見るアフリカ」はその名の通り地図を見せながらわかりやすく様々なデータからアフリカの形を見せてくれる。経済、地球環境の変化、人口や人々の動きの変化、

あーやっぱ新しい版が欲しくなってきたな。

 

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【2024】「マンガ応用テクニック講座」本棚の本を1日1冊紹介する 2024/12/13

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マンガ応用テクニック講座

美術出版社

13マンガ応用テクニック講座

二連続で古すぎて公式の書籍情報がなさそうな本を紹介してしまう。

でもいいか、なんかだんだん楽しくなってきたので「うちにこんな本あるのよ」を見せびらかすシリーズにしよう。(もともとそうだった気もするが……)

きょうの本は「マンガ応用テクニック講座」。これの黒い本で、「マンガ基礎テクニック講座」もあったはずだ。うちのどこかにあると思うんだけどなぜか二冊がいっしょに並んでなかったのですぐに見つからない。どちらかというと基礎テクニックのほうが好きだった記憶があるのだが……

 

懐かしいなと思って開いてみて、この本から30年たって改めて紹介されている漫画家さんの名前を眺めていたら、お会いしたことのある人の名前もあった。ここに掲載されていたことをすっかり忘れていたけど、著作を読んだ覚えがないのに知ってる漫画家さんだと思ったのはここに乗っていた記事を何度も読んでいたからなんだなあと思う。

 

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【2024】「トキワ荘青春物語」本棚の本を1日1冊紹介する 2024/12/12

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トキワ荘青春物語

手塚治虫&13人 蝸牛社

1995年発行の本。いまはなかなか手に入らないと思う。古本だとわりと普通かな?

トキワ荘青春物語

トキワ荘にゆかりのある漫画家たちの想い出エッセイと作品集。

それぞれがトキワ荘での想い出をエッセイマンガと文章のエッセイで書いている。

特に一作作品が掲載されてるのが良くて、私はこれでしか作品を見たことがない作家のひともいたりする。

1995年にこの文庫が発行されたのだけど、エッセイの初出はもっとずっと前で、たとえば藤子不二雄(まだFとAにわかれていないのだ)のエッセイは1969年に「COM」に掲載されたようだ。この本になる26年前に発表されたもの。

代表作「ドラエもん」などと描かれているのもちょっと微妙な気持ちになるが、そういうのを差し引いてもとてもいい本だと思う。何度か読み返しているし、ところどころ思い出しては「もう一度読みたいな」という部分をさらに読み返したり。

こういったアンソロジー的な本って最近はないのかな?と思ったりするけど、アンソロジーというよりトリビュートとかそういう感じで残っているのかもな。

あと、文庫本専門の書店にいったらいくつかジャンルごとに漫画を集めたような本を見つけた。今度なにかきになる本があったら買ってみようと思う。見つけたときは閉店1分前に入店しちゃったからあまりじっくりみられなくて……

 

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