Achiと申します。おひとり様鯖「ハトの塒」メイン、Fedibird、mstdn.jp、銀河丼でも発言しています。ハトアイコンを使いハトにまつわる投稿が多いので、ハトアカウントとしてFediverseを飛び回っていますがほかにもハトアイコンアカウントがたくさんいらっしゃるので区別が難しくなってます。そんなとこもハトらしくて好き。
この記事はFediverse Advent Calendar 2023 第3会場の6日目の記事です。
前日・5日目の記事はあっきぃさんの記事です。
ハト、思ってたよりヒトが好きだったの巻
今年買った「デス・ゾーン」(河野啓・集英社)を読んで、「私がやりたいことが何だか分かったな」と急に腑に落ちた。
エベレストに挑戦して、亡くなってしまった栗城さんについて書いたこの本を読んで腑に落ちた「私がやりたいこと」は残念ながら登山ではない……登山の本が好きなのはこの本を読むきっかけではあるが、私は山を登らないのだ。
この本は栗城史多氏という一人の人間を追い、著者から見た彼の人物像を描いていくドキュメンタリーだ。しかし、「栗城氏はこういう人物であった」と迷わず人物像を描いているものではなく、周囲の人への取材を続けるうちに「自分の中の栗城史多像」が大きく揺らぐ瞬間があるのだ。自分と接していた面、他の人と接していた面。どちらも同じ栗城氏なのに、まるで違う印象を抱くことに戸惑いながら記していく。
私はその内容に「ああ、そうだ。ニンゲンってそうなんだよな。属性や概念でなく、個人を見ると何とも複雑でいろいろな要素が絡み合い、矛盾した考えを内包している。今までに何度もそういうシーンを見て、よりヒトのことを知りたいと思ったものだ。ニンゲンの一番魅力的な部分を見つけていく、私のやりたいことはこれだったのだ」と思いを新たにした。
つまり、「ひとひとりをきちんと識別してじっくり見よう。こんな面もあるんだ、こんな形も隠れていたのか、この奥にまだ何かありそうだ」と化石を掘り出して丁寧に土を払っていくように少しずつ発見し確認していくこと。私が利用している「マストドン」をはじめとするFediverseではそれができるような気がしている。もちろん全部の土を払いのけられるとは思っていない。でも、この人は誰か。同じ人の過去の発言や、今考えていること。好きなもの嫌いなもの。それを知って、一人一人を少しでも理解したいというのが私のやりたいことなのだ。
そして、ハトは飛び出した
流行り病のために家に引きこもり友人にも会わない時期がつづいた。その間に「人間に会える時はどんどん会っておきたいな」という気持ちが募っていた。
私は普段からコミックマーケット・COMITIAなどの同人誌即売会に参加している。それは「私はここにいますから、会いたい人はどうぞ会いに来てね」という窓口のようなつもりでもある。そのおかげで以前からFediverseはじめネットでやり取りのある人たちが会いに来てくれることが多くあった。
名乗って行く人もあり、名乗らずにいる人もあり。どちらでもいいから会いに来てほしい。
2023年はネットで交流のある人たちにたくさん会えた
ネットだけでなく新しいコミュニティにも参加したりして、なんだかんだで100人以上の人に会えた。(お名前のわからない方やその時しか交流のない方除く)
6年以上ネットでは交流のあるひとともようやく会うことができた。彼は私のFediverse3大恩人の一人だから、会えたことがとてもとてもうれしかった。(ちなみにまだあったことのない恩人はあと一人で、いずれ会いに行くチャンスがあればお会いしたいと思っている)
ちょこちょこ顔を合わせて挨拶はしていたけど、じっくり飲み会をしたのは初めてという人とも語り合えた。また次もぜひ!などと言い合えるのは本当にうれしい。いつでも欲しいのは次の約束なのだ。
私が参加してた即売会に現れた某氏は、私の中で「目の前に現れない可能性が高い人ランキング」上位の人だったので驚いた。彼のことも本当に初期から、もう6年半は相互でつながっているしお互い好きな漫画の話をすることもあるし、私の作品を観ていただいたり、私も彼の絵を楽しく見たりしているのだが「この人は人物像をまったく明かさない人だな」と長年感じていた。その彼が!まさかの、目の前に!!興奮しすぎて変なテンションで接してしまわなかったかと不安だ。
会えるのはうれしい。でも会えなくても
ヒトと会うのは劇薬で、最高に刺激があるが副作用があることもある。でも私は緩やかに、いろんな人の存在を確かめていきたい。同人誌即売会には年に10回以上参加している。その他イベント参加もあり、主にFedibirdで告知しているから、私にあいたいと思ってくれる人はぜひ訪れてほしい。(主に東京ですが他の地域にも行きたい……とは思っている)普段やり取りのあるひとならご飯に誘っていただくのもうれしい。
直接会えなくても、私はいつもタイムラインで人々を見ている。かなり気持ち悪いぐらいタイムラインの前後を繋げてヒトの形を脳内でくっきりしたものにする作業をしている。HTLに関しては通読しているのだ…… そんな私にこれからもいろいろな、あなたたちの日常を見せてほしい。ハトがそっと楽しみにしているから。
気が向いたらハトのことも構ってほしい。同じように私も認識されたがっているから。まずはたくさんのハトの一員として、それから一羽の個別のハトとして。
余談
夏コミで私のスペースに来て本を買ってくださった方が「いつも○○のサーバー管理お疲れ様です、ありがとうございます!」と言ってくださったので「アッ!そのハトは別のハトですよ!私はハト先生ではないですよ!」と慌てて返したら「エッ!?」「アッ!?」「エ!」「ダイジョウブデスカ!?」……みたいな感じになり、とんだハト違いに大変申し訳ない気持ちになってしまった。わたしそんな立派なハトじゃないんですよ。すまぬ。 ハト多いから、みんなハト間違いにきをつけような!
Fediverse Advent Calendar 2023 第3会場の明日・7日目の記事は透子さんの記事の予定です。公開されたらリンクします。
Fediverseって楽しい!|透子
https://sizu.me/tooko1050/posts/hcz4wh7cwe6r
おまけ
わたしの作品を各ジャンル1日10作ずつ紹介する一人アドベントカレンダーもやっています。アドカレというか2023年12月毎日のチャレンジ。どんな作品作ってるか興味ある方はぜひ見ていってね。
↓noteにも投稿しました(内容は同じです)
広大なFediverseから飛び出たハトがヒトに会いに行く話。|藤村阿智 AchiFujimura
https://note.com/achifujimura/n/nbc591e2fc780