【2024年新刊】お楽しみは文房具3巻できました!【電子書籍あり!】

「お楽しみは文房具」3巻発行!

文房具情報メディア「文具のとびら」で連載している、「わたしと文房具の関わりや思い出」エッセイ漫画の紙版同人誌第三弾!

2巻が2021年発行ですので、それからだいぶ間が空いてしまいましたが3巻を作りました! 2024年2月25日コミティア合わせの新刊です。【スペース:ち09a】

【すぐ買って読める電子版もあります!】Book☆Walker AmazonKindle

※電子書籍同人誌いっせい配信イベント「創作同人電子書籍いっせい配信2024年3月」に参加しています!他の参加同人誌もぜひご覧ください!

お楽しみは文房具03表紙

連載は続いており、78回も3ページずつ描いているのでまだまだ未収録部分があるんですよね。

紙で見るとびっくりするぐらい雰囲気違うので紙のほうも読んでほしい。内容はまあ連載時と同じですけど……

描きおろしも2ページ収録!

ちょっとしたエピソードですけど、連載のほうでは言及しにくい小ネタです。

電子書籍も発行予定

電子書籍もkindleやブックウォーカーをはじめ各書店に登録しようと思いますので電子でほしい方は少々お待ちください。3月の「創作同人電子書籍いっせい配信」イベントに合わせて発行しようかなと思ってます。発売日は3月20日になるかな。またご案内しますのでチェックしてください!

↑電子書籍も配信開始しました!3月20日以前でも予約購入できますのでよろしくお願いします!

Book☆Walker

AmazonKindle


既刊もあるよ!

紙の同人誌も電子書籍も既刊があります。ぜひこの機会に3冊そろえてください。

Book☆Walker お楽しみは文房具シリーズ

お楽しみは文房具 Amazon Kindle 1巻

お楽しみは文房具 Amazon Kindle 2巻

BOOTH お楽しみは文房具(PDF版)

さらに、有料電子版と紙の同人誌どちらにも収録していない無料で読める電子版同人誌もあります!これは読むのは無料なのにたくさん読まれると私に報酬がありますのでどんどん読んでみてください。

お楽しみは文房具無料版ex1

お楽しみは文房具無料版ex2


そしてもちろん、連載のほうもよろしくお願いします!人気だと続けられると思うので読んで欲しい。広めてほしい。

記事: 【連載マンガ】お楽しみは文房具
https://www.buntobi.com/articles/category/series/manga/

まだ読んだことなくて、どれから読んだらいいかな?という方は2023年12月に書いたオススメ10選の記事に掲載されているものからどうぞ。というかどこからでも読めるエッセイ漫画ですのでどこからでもどうぞ!

2023年12月6日 「お楽しみは文房具」オススメ10本
【 #藤村阿智自作紹介まつり 】

 

2023年12月30日 「ハト掌編」10作【 #藤村阿智自作紹介まつり 】

2023年12月、自作紹介まつり!

12月は毎日、自分の作品から1ジャンルにつきおススメの10作を紹介するよ。
どんな作品があるかぜひチェックしてね。

これまで紹介した作品の記事はこちら!#藤村阿智自作紹介まつり まとめ

ハト掌編から10作紹介する

説明しよう!「ハト掌編」とは!

500文字以内で書く、ハトをテーマにした掌編。ハトでさえあればSFだろうと恋愛ものだろうと短歌だろうと詩だろうトラップだろうとなんでもいいのです。

電子書籍にもまとめていて、1冊に50編ずつ収録。3冊出ているのでつまり150編以上あるのです!

電子書籍にリンクも貼っておくので、気に入った方はぜひご購入ください。いっぱい読めるよ!

BCCKS https://bccks.jp/user/126100(オンデマンド紙本も購入できます)

Book☆Walker https://bookwalker.jp/series/178130/list/

Amazon
ここはハトの世界、ハトの国

そしてハトの道はハトの後に

語るはハトの旅、ハトの記憶


【1】001(タイトルなし)2018年

今日も街を行く人はハトの悪口を言っている。ハトは悪口に敏感だから、自分への悪口ははっきりわかる。それにしてもハトへの悪口はどうしてこんなに多いのか。ハトは悪意を受けるたび灰色になっていく。胸に光っている緑や青のキラキラしたものだけが善意である。そのうちこれもすべて灰色になって消えていくのだろう。

ハトはじっと穴を見つめることがある、あの暗い穴の底なら自分の灰色に気づくこともないのに。自分も他人もない穴の底に行けばハトはハトであるだけでいいのだ。

そして世の中のほかのものがすべて灰色になってから、ハトは少しの緑と青を見せびらかして歩けばいい。
今はうなだれて穴の底を夢見る。

記念すべき最初のハト掌編(最初はハトポエムと呼んでいた)。

暗いですね……


【2】062 ハト、転生 2018/5/28

死んでしまう前に転生のルールを知っているものはいないだろう。
まず、本当に転生というシステムはあった。係員と相談して決められるのだという。転生後の生活については、ひとつだけ希望をかなえてもらえる。

「何を食べるのが好きですか?」
生きるために何を食べたいか、それだけだ。
どうやらこれで何に生まれ変わるかが決まってくるらしい。
「エビが好きなら何に生まれ変わりますか?」
「エビを主に食べる様々な生き物ですね。よりたくさん食べられる、そして生まれる『枠』のある所へ。今だと……タコの枠が空いてますね」

何を好きだと言えばいいのか、困ってしまった。特に食べ物に興味がない人生だったから、なんでも食べたけど好物もない。ほかの生き物が何を食べてたかもよく知らない。こんなことならもう少し興味を持っておけばよかった。

正直に「食に興味がなくて。なんでも適当に、その辺にあるものをつまめるような生き物はいますか」と尋ね、係員が「ヒトかハトの一部ですね。枠はハトが空いていますので、そっちにしましょうか……」と答えるのを聞きながら、僕はなんでも食べるハトに転生したのだ。

これいい話だな。とても私好みだ(書いたのじぶんだしな!?)

食に興味がなくてハトに生まれる。正直自分のことですね。自分の気持ちを増幅させたりちょっと視点を変えたり他の人の立場に置き換えたりしてお話作ることはよくあるので、自分の一部がはいりこんでいるのは普段どおりです。


【3】025 ハトのオフ会 2018/3/7

「第一回ハトアイコンオフ2018春」に参加した。
SNSでハトのアイコンを使っているユーザーだけが集まって、飲み会をするのだ。

私はその場に参加してみて驚いた。みんな人間じゃないか……いや、もちろん、私も人間だから、人間だからこそSNSにいるし、飲み会に来るのだ。でも、なぜか漠然と、全員ハトなんじゃないかと思ってたので、ビジュアルが人間なことにびっくりした。あたりまえだ、あたりまえなんだけどなんだかちょっとがっかりしてしまった。うーん、がっかりしたんだろうか? 複雑な気持ちである。

そしてその場に「行くよ」と言っていたハトアイコンの一人が、待ち合わせ時間が過ぎても現れなかったので、彼(彼女かも?)抜きでオフ会は開催されたのだけど、後日SNS上でそのことが話題になった。
「ハト男さん、なんでこないだのオフに来なかったんですか。会えるのを楽しみにしていたのに!」
「え、わたしもいましたよ。ただ、皆さんと一緒に居酒屋の前までは行きましたけど、わたくし、ハトなもんで、入店は遠慮したのです」

そういえばハトが一羽、足元にいたような気がする……

ハトアイコン結構いるので、終結したらおかしなことになりそう。でも意外と気があったりして?みんな同じものを自分のアバター的存在として使ってるんだもんなあ。私自身、ハトアイコンになってからちょっと行動や好みが変わりましたからね。それまでハトにそこまで興味がなかったのに、今やこんなですもの……

朗読したものもあります。1分ぐらいだからぜひ聴いてね。


【4】052 ハト豆知識 2018/4/27

私は知っている範囲の豆しか食べていないんじゃないか。もしもこの世の中にもっとおいしい豆があるなら、豆を選ぶ権利は私にもあるだろう。

友鳩にそんな話をすると、彼は馬鹿にするどころか「俺はいろんな豆を知っているぞ。お前も行ってみるか、豆博に」と言い、私を「世界豆博覧会」会場まで案内してくれたのだ。

「中に入らないのか?」
友鳩に声をかけると「正直なところ、俺は見てしまったことを後悔したんだ。お前もやめておくか? どうせ今の豆が一番うまいんだぞ」と、煮え切らない様子で言う。
「ここまで来たんだ、私は豆を知るぞ」勢いで中に入ると、そこでは世界中の豆と、おいしい食べ方が紹介されていて、すべて食べてみたいと思うと同時に、一生かかっても食べ比べられないことに早々と気づいてしまった。

「なんか、毎日の食事がつまらなくなってしまうんだよなあ。ほかにもいい豆があるのを知っちゃうとさ」
友鳩と私はいつもの豆をついばみながら話した。
豆を知ることは手の届かない場所にも豆があると気づいてしまう、抜け出せない沼のようなものだったのだ。

こちらもお気に入り。朗読動画あります。


【5】099 ハトは透明 2019/1/12

ハトは透明な存在で、どこへでも行ける。

ハトがいたって、もはや誰も気にすることはない。もし私がハトになれたら、いきたい場所はたくさんある。ヒトである私が行けない場所だ。
人種も、年齢も、性別も、金持ちか、頭がいいか、弱いか、誰と歩いているか。周りからの評価が悪ければ、あっというまに私はとらわれてしまう。ヒトはヒトを常に狙って、弱いものから奪おうとする。ヒトという入れ物には、死や暴力が付きまとうのだ。

ハトはいつでも、だれとでも入れ替わることができるように心がけてきた。どこに住んでも、どこを歩いても誰も気にしない。いつもの同じハトだと思うだけだ。かわりがいくらでもいるからこそ、誰も失われない世界を手に入れている。

ハトは皆で同じように生きることで、自らを透明に仕上げたのだ。

わたしが、ハトのどういうところが好きなのかがなかなか詰め込まれたお話だと思う。見つけてほしい気持ちと見つかりたくない気持ちと両方がある。言葉にするとよく似ているけど、状況も望むものも全然違うんだなと思う。


【6】101 ハトに餌 2019/1/23

私は「ハトにえさをやる人間」がきらいだ。

食事は生きるために必要である。朝、陽が出て明るくなり始めたころから、時間をかけて食べものを探し適度に腹を満たす。
私たちハトは食べすぎない。食事にばかり時間を取られては生きている意味も見いだせない。食後は安全で暖かい場所にあつまり、情報交換をしたり思索にふけったり。恋の相手にアピールしたり、やることはたくさんあるのだ。

それが、人間がえさを撒くとどうだ。仲間たちは高栄養で美味しい食べ物を少しでも楽に得ようと、全てを放りだし、くるったように騒ぎ、集まり、奪い合って食べる。私はそれを離れた場所で見つめている。
騒ぎを聞きつけてハトがどんどんやって来る。食事は本来そんなふうにとるものではないだろう。ハトの本質が下品なもののように見えてうんざりする。
「おい、えさ祭りだぜ! お前はいかないのか」
友が私にも声をかけてきた。普段と違う、興奮した声と慌てた羽ばたきで、こちらを一瞥しただけでまっしぐらに飛んでいく。何という下品さ。

「では私もご相伴にあずかるとするか」
上品で距離のある態度をとってもむだだ。結局私も同じハトなのだ。

与えられたエサに群がっているハトはあまり好きになれない。そういう側面が彼らにもあるのかと思うとやっぱりちょっとうんざりしてしまう。「エサとハト」も観察するとなかなか面白い。その辺の話ちょっとまとめてみようかな。


【7】075 風になったハト 2018/8/18

あのハトはいいヤツで、友達にも好かれていたけど、夢を語るときだけは笑われていた。
「いつか風になりたいんだあ」
冗談だったらたいして面白くもないけど、どうやら本気のようだったから周りはいつも笑ってバカにした。
「風って、なるようなもんじゃないだろう。風になってどうするんだ」
僕たちがそういうと、あいつはまじめな顔をして
「境目をなくすんだ。風がどこから風で、どこから風じゃないのかわからないところがカッコいいし、僕は優しい風になってみんなを包むんだ」
というもんだからまたからかいたくなる。

でもあいつが姿を見せなくなってだいぶたってしまい、こういう場合はどっかで「しんだ」んだろうなってことはわかっているんだけど、僕たちはくちに出さないだけであいつは風になったんだってみんなが思っている。どの風がどこからあいつでどこからあいつじゃないのか判断つかないけど、たぶん風のどれかがあいつなんだろうと。

だってもう、そう思うしかないじゃないか。

ちょっと切ない気持ちで、ハトの生と死を考える。これはハトに限らず身近な生と死、自分自身のものも考えているということ。どれだけ書いても書き切れないのでたぶん今後も書く。


【8】048 2018/4/20

絶賛開発中の「物質転送機」による生体転送実験に、ハトが使われることになった。実験のため集められたハトたちの目の前で、一羽が転送機Aの中にセットされ、スイッチが入る。

特になんのアクションもなく、転送機Aからハトの姿が消えた。見守るハトたちの首もおもわず伸びる。
転送機Bに先ほどのハトが移動していれば成功なのだが、B機の中には無残にもハトの要素を残した「なんだかわからないもの」が入っているのだった。実験は失敗じゃないか。ハトたちのくちばしも開いたままふさがらない。

そしてとうとう自分の番が来て、あの「ハトだったなにか」になってしまう自分を思うと怖くて仕方がないが、脚にも羽にも輪がつけられていて逃げられない。
スイッチが押されるところを確かに見た。

次の瞬間、ハトは初めてみる素晴らしい場所へ到着していた。転送機AとBとの間に楽園があったのだ。失敗して殺されたと思っていたハトたちもみんなここにいた。「転送の衝撃で、肉体を離れたハトという概念がここに送られたんだろう」なるほど。転送機は素晴らしい、みなAに入って早くここに来ればいいのに。人間もさ。
伝えるすべはない。

評判の良かったSF的ハト掌編。ハト以外でも私はこういう「行った先のことを知らせるすべがないが、こちらはとても良いもの」という話を書くのが好きだ……


【9】017 ハトは飛び立つ 2018/2/27

ハトは飛び立つ
いんたーねっとの風に乗って
遠くの島のようなあなたのPCにたどりつき
キャッシュのふりしてそこで羽をやすめ
いつかシステムファイルのふりして
もじゅーるの一部になって
呼ばれればすぐに顔をだす
ハト時計より頻繁だよ
もしも呼んでもらえなければ、
呼んでなくても顔をだすよ
そのうち世界が心配になって
ずっと顔をだして見張ってしまう
見えるのは同じようなハトだけになった世界
ほら……また、あそこにも、
不安になって穴から顔を出すハトがいる

これの朗読はお気に入りなのでぜひ聴いてほしい!

というかちゃんと動画にした朗読は気に入ったものなのです……声に出して読んでみるとなかなか私が込めた思いや意味をそのまんま声で表現するのって難しいなーと思って。これ朗読も解釈違いが出るのがどれぐらい許せるかによって人に読んでもらえるかどうかが変わりそう。


【10】(番外編)ハト妄想劇場

はぁ・・・お金持ちに飼われているたった一羽のハトで、ご主人は仕事で世界を飛び回っているからあんまり家にいないんだけど、アタシが寂しくないようにちょくちょく帰ってきてくれて、そのたびに世界中の珍しくてきれいな陶器や木彫りのお土産を買ってきて小屋の中を飾りながら夢のような外国の花々のことや幸せな子どもたちのお話をしてくれて、小屋は高い山の中腹にある塔のてっぺんだから空気もきれいで景色も良く見渡せて自分で飛ぶ必要もなくて蛇も鷹もやってこなくて、おなかがすいたらトルコの鮮やかな食器に盛り付けた色とりどりで美味しくて飽きない食事を食べて、喉が渇いたらベネチアングラスの器に入れられた常温の水をいつでも飲めるし、眠るときにはもはやアタシを暖めてくれるだけの存在になった母のふかふかな羽毛にくるまれて、見上げれば星空と宇宙がペイントされた天井に貝殻で作ったモビールがキラキラ輝いていて、夜が明けたらまた旅に出てしまうご主人がオルゴールをそっと開けてツィゴイネルワイゼンの最後の一周がゆっくり流れるのを聞きながら目を閉じてくちばしの下をいつまでも優しくなでてもらうハト生になりたい・・・

これはマストドンでフォローしてるとあるひとがちょくちょく書いていらっしゃった、「はぁ・・・~(略)~人生になりたい・・・」という妄想文があって、その構文を拝借して書いたもの。パロディなので掌編集には収録していない。こういう風に文脈を書かないと意味が分からないし、掌編集にこの解説入れるとなんか雰囲気がそこだけおかしくなっちゃうし~ということで。

でもこの文章で書いたハトのいる環境はとても魅力的で、この世界は好きなんですよね。こういうところで大事に飼われるハトになりたい気持ちは本当です。


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そしてハトの道はハトの後に

語るはハトの旅、ハトの記憶


新作もお楽しみに! 明日も更新するのでぜひ次もみてみてね。

 

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2023年12月16日 万年筆のインクで描いた絵10作紹介する【 #藤村阿智自作紹介まつり 】

2023年12月、自作紹介まつり!

12月は毎日、自分の作品から1ジャンルにつきおススメの10作を紹介するよ。
どんな作品があるかぜひチェックしてね。

これまで紹介した作品の記事はこちら!#藤村阿智自作紹介まつり まとめ

万年筆のインクで描いた絵10作

万年筆のインクもちょこちょこ買っています。でもそんなに万年筆を使ってるわけじゃなくて、もっぱらつけペンでイラストを描くのに使っています。

いままでに描いた万年筆インク使用の絵を10作貼ります!どのインクで描いたかは、一緒に写真に写ってるもの以外はよくわからなくなっています。原画を見ればわかるものもあるけど……

万年筆インクで描いた魚のイラストを集めた電子書籍も販売中!
ブック☆ウォーカー BOOTH(PDF) AmazonKindle


【1】2020.2.16

万年筆インクイラスト

TAGの桜鼠で。グレーなピンク色でお気に入り。

絵も、魚と髪の毛の境目がはっきりしない感じが気に入ってます。


【2】2016.11.25

万年筆インクイラスト 鯉

はっきりした線画と、綿棒につけたインクでポンポンするのを組み合わせて描いた魚。

こうやってみるとだいぶ違う雰囲気に見えるけどインク一色で描いています。

 


【3】

万年筆インクイラスト

セーラー「極黒」で描いた黒い魚。

極黒はほんとに黒くていいかんじ。線画に使うならやっぱ墨汁かなあ。でも極黒もきれいな黒で好き。


【4】2017

万年筆のインクで描いたイラスト

これは綿棒と水筆とTAGのあずき色を組み合わせて。

メイキング動画もあるよ!

 


【5】

万年筆のインクで描いたイラスト

これはインク見本みたいな豆本を作ろう!ってことで描いた絵だったと思うんだけど。いろんなインクを使ってそれぞれ描いています。


【6】2021.10.16

万年筆のインクで描いたイラスト万年筆のインクで描いたイラスト

不思議な感じに色が分離していくのが楽しいセピア色のインク。

茶色として使ってもくっきりはっきり色が出るのでいいですね。

これも動画でメイキングがありますよ。だんだん色が変わっていく様子がちょっと面白い!

 


【7】2016

万年筆のインクで描いたすずさん

セーラー万年筆のインクを使って、呉が舞台のアニメ映画「この世界の片隅に」のなにかの記念に描いたファンアート。

少し水でぼやかすといい感じに柔らかくなった。


【8】2017.7.5

万年筆のインクで描いたイラスト

これはなんだろ、パイロットのブルーブラックのカートリッジかなあ。

こういうかんじに分離するのはそうかも。

なによりタッチと絵柄が私じゃないみたいでちょっと面白い。


【9】2022.7.11

万年筆のインクで描いたイラスト

これは新しいインクを試しに使って見たくて描いた絵。

私が万年筆で描いた子がだいたい左側を向いた横顔なのは、この向きなら下描きしないでも描けるからなんですよねえ。

だいたい下描きしないで描いていることが多いし。

このインクは名前もすなおいろみたいな名前だったと思うんですが、確かに水筆で伸ばしてもべつのいろがにじんだりせずにそのまんまの色でした。

ネイビー・ブルーブラックの色が好きなんですよねえ……


【10】

万年筆のインクで描いたイラスト

二色使って魚と水草を表現してみました。綿棒でポンポン描く葉っぱが楽しい。


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新作もお楽しみに! 明日も更新するのでぜひ次もみてみてね。

2023年12月11日 同人誌から10作紹介する【 #藤村阿智自作紹介まつり 】

2023年12月、自作紹介まつり!

12月は毎日、自分の作品から1ジャンルにつきおススメの10作を紹介するよ。
どんな作品があるかぜひチェックしてね。

これまで紹介した作品の記事はこちら!#藤村阿智自作紹介まつり まとめ

作った同人誌から10作紹介する

冬コミ新刊で77冊目になるわたしの発行している同人誌たち!そこから10作選んで紹介してみます。っていうか10作とかどういう風に選んだらいいんだ。オススメとかで選べるのかなあ? 全作リストを見たいという方はこちら!→■発行同人誌


【1】メルプのまんが1 2003年

メルプのまんが2003年
メルプのまんが2003年

2003年に作った同人誌。このころはフルカラーでインクジェット印刷を使って作っていた。「メルプのまんが」っていうタイトルは、まんがのまえにイラストを使ってグッズを作るほうが先にやっていたので、「これはグッズじゃなくて、とうとう漫画を描きましたよ!」という意味を込めたのでした。

3人のキャラクターが、現実世界とつながっているようで不思議なことが起こる場所で暮らしているというシリーズです。

BOOK☆WALKER ブックウオーカー(EPUB)
BOOTH(PDFダウンロード)
note (JPG画像)
★ Amazon Kindle


【2】「文房具」Vol.1 2004年

文房具Vol.1 表紙
文房具Vol.1 表紙

これもインクジェットで、表紙までインクジェット印刷でコツコツ手で製本したもの。シリーズの中で一番売れた号がVol.1なのでした。10年以上「なくなってはつくり、なくなっては作り……」と売ってたので……最近はオンデマンドで作るようになったから、「売り切れたら販売終了!」とやっています。

BOOTHでPDFを販売しています。


【3】世界のチョコをひとかじり 2022年

世界のチョコをひとかじり

2022年、新しいことに挑戦しよう!と思って作った食品系同人誌。

食品系って面白そうだよなーと思いつつ、味のレビューにさっぱり自信のない私……そこで、地域ごとに紹介することでまとまりと本の意義・テーマを生み出しました!まさに、世界中に食べ物があるんだな~ということを感じてもらえるような内容になったかと思います……たくさん食べた甲斐があったね。

AmazonKindle


【4】インクから生まれた魚たち 2017年

インクから生まれた魚たち電子版

万年筆のインクを紹介する本。というのはもちろん主題なんですが、万年筆のインクで描いた魚の絵を見せる本でもあります。

インクとスケッチブックとペンをいろんなもので飾って写真を撮った。写真もなかなかきれいですので見て欲しい。また新しく刷りなおそうかなあ。加筆(加ページ)して。

AmazonKindle


【5】踊るセーラー服 2015年

踊るセーラー服
踊るセーラー服

これもまだ在庫がありますよ。刷りすぎた。

コミティアの「セーラー服部」という部活動に参加して、「セーラー服にまつわる本を作ろう!」っていうテーマで作ったものです。そういうイベントに参加するからと思って100部刷っちゃった。だめだめ。100部。多すぎるよ。しかも通常の私の作品ともだいぶ毛色が違うせいか他の本と比べてもあんまり売れていないの。

でもね、これを毎回しつこくコミティアとかに持っていって並べていて、一度手に取ってくださった方が「これ……!すごく面白いですね!めちゃくちゃいいですよ!!これください!!」って買ってくださったことがあって……もうその人のことが忘れられない。ありがとう。売れないなー、自分は気に入ってるんだけどな~みたいな本、あきらめずに誰かに届くの待ってるとそんないいこともありますよ。

いまのところ電子版はないです。だそうかな?


【6】ここはハトの世界、ハトの国 2018年

ここはハトの世界、ハトの国
ここはハトの世界、ハトの国 BCCKSのオンデマンド印刷本(電子書籍付)

BCCKSという電子書籍編纂システムを使って作った初めての本。これ以前にもいくつか作りかけていましたが、初めて最後まで作れた本!また作ってみるとこれがいいのよね。かなり満足感のある仕上がりです。

内容はハトにまつわることならなんでもOKな500文字ショートショートを1冊あたり50本収録。新書版はオンデマンドでも買えますが、即売会では著者だけが発行できる「豆本」を持っていって頒布しています。これが意外と人気で、いま在庫ないです。「ここはハトの世界、ハトの国」はもう30冊以上売れて、正直大変読みにくい小さなサイズの豆本としてはなかなかよく売れているなあという気がします。

よみやすい電子書籍もあるよ

★BCCKS(紙本も注文できます・オンデマンド)
Book☆Walker
AmazonKindle


【7】変な電卓2017 2017年

変な電卓2017
変な電卓2017

これも頑張ってけっこう多めの部数を頒布している電卓本。まだ在庫はすこしあります。100個以上の電卓を、頑張って撮影した写真が評判良くてうれしいです。

テレビは「有吉ジャポン」の同人誌を紹介して辛口批評するコーナーで紹介していただき(私も出演した)、辛口どころかとてもほめていただいて「雑誌は時代を写す鏡である、電卓コレクションというのも時代を表現できるものである」という言葉をいただきました。(その箇所がOAされてるかどうかはわからないですが)

★電子書籍版「変な電卓2017」
Booth(PDF版) BookWalker AmazonKindle

ねとらぼさんで紹介されました!
「司書メイドの同人誌レビューノート:音が出るものから計算できないものまで!? 作者の“変な電卓”愛が爆発した同人誌に電卓の可能性を感じる」


【8】はたらく!ぞんびぶんぐてん 2020年

ぞんびぶんぐてん
ぞんびぶんぐてん

ぞんびがあたりまえにいる世界には、文具店で働いているぞんびもいた!

いつの間にかゾンビが働く店の常連になった青年が主人公、ゾンビの店員さんと青年と店長(?)のハートフルコメディ(?)です。

ブックウォーカー
booth


【9】捨てないために収納したい!! 2018年

捨てないために収納したい!
捨てないために収納したい!

わたしの紙の本で一番頒布数が多い本はこの「捨てないために収納したい」なのです。4回ぐらい再版したかしら……さすがにもうなかなか無くならないので、この在庫で終了かな。内容も少し古くなってきているし。結構普遍的な、シンプルな話しか書いていないので急に古くなるものでもないのですが。

電子書籍配信中。Kindle Unlimitedで読み放題!


【10】バスケ部の明日1巻 1993年

バスケ部の明日1
バスケ部の明日1

記念すべき、「印刷所に入稿してオフセット印刷で作ってもらった同人誌」の第一冊目です!!!……なんか制作年を書いたらエピソードをめちゃくちゃ書きにくいな……あんまり自分の年齢をはっきりさせたくないんですよ……ブツブツ……

とにかく基本的にはバスケ部に所属していた私のエッセイマンガです。このころからエッセイ漫画描いてたんだなあ。おもえば小学生のころから私は自分を主人公にして漫画を描いていて、それがずっとずっと続いてるってことなのかもしれない……


新作もお楽しみに! 明日も更新するのでぜひ次もみてみてね。

【電子書籍】「変な電卓50」配信開始しました!

電子書籍「変な電卓50 たのしい電卓コレクション」配信開始!

2009年に発行した「変な電卓50」を電子書籍として発行!

Kindle Unlimited読み放題対象なので、Unlimitedに入ってる方は即読めます!

変な電卓50電子版_表紙
変な電卓50電子版_表紙

変な電卓研究所(サークル・メルプのお部屋)による2009年発行の同人誌「変な電卓50」が電子書籍になりました。
2004年から2009年までに個人で集めた「かわいい電卓」「面白い電卓」「使いづらい電卓」「多機能な電卓」など「こんな電卓があるんだ!」と思わずうれしくなってしまうような電卓が勢ぞろい。

1ページ1台の電卓を、それぞれ「欲しい!」と思って買うまでに至った筆者のおススメポイント、見どころ、熱い語りなど交えてご紹介します。
ひとつひとつに設定した「○○度」の★もみどころ!「衝撃の結果度」「平べったいもの収納度」「カエル・メタモルフォーゼ度」「ボーン密度」など、どんな電卓に★いくつの評価がついているのかお楽しみに!
フルカラー62ページ。(表紙込)

ページが画像データですので、PC、タブレットなど大きな画面での閲覧を推奨しています。

 

変な電卓50Kindleの配信ページはこちら!


ランキング100位以内に入ったよ

初日に早速読んでくださった方のおかげで「収集・コレクション」ジャンルでランキング99位になりました。

「変な電卓50」ランキング

……と、「収集・コレクションのランキング上位ってどんなんだろ~」とクリックしてみたら……

Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: 収集・コレクション の中で最も人気のある商品です

なんか……ちょっとな……って気持ちになりました。

冊子版「変な電卓50」の思い出

この「変な電卓50」という本はもともと同人誌として冊子を作って頒布していたものです。

文庫サイズでミニ図鑑みたいなものを作りたくて、1ページ1アイテムで本を作ったのですが全60ページになってしまいました。

「変な電卓50」同人誌冊子版
「変な電卓50」同人誌冊子版

インクジェット印刷して自分でホッチキスで止めて表紙でくるんで上下と小口をカッターでカットして製本する。

これを繰り返すわけです。なんだかんだで100冊ほど作って頒布しました。

そうだな~、これまたオンデマンド印刷版を作ってもいいかもしれない。でもそれするなら新しい内容に書き換えたいな。「厳選!特にお気に入り電卓コレクション50」みたいな。

2009年はまだ50個ぐらいしか電卓を持っていなかったんですよ。でも集め始めたのは2005年ぐらいなので、4年で結構集まったんだな。

今はその3倍以上……4倍にはなってないかな……ってぐらいあるので、そこから厳選したらなかなか語れるんじゃないですか?


内容をほめられた思い出

電卓を紹介する文章をほめられた思い出があります。電卓そのものというより、藤村阿智がどういう風にその電卓を見ているかが面白いと言ってもらえました。ありがたいしうれしい。

私が大事にしているのは、その電卓そのものもそうなんですが「私がどう感じてその電卓を欲しいと思ったか」なんですよね。口頭ですぐに語れと言われると思いが整理できずに言葉が詰まってしまいますが、文章で一度書いておくと「そうだよなあ」と自分でも整理できてわかりやすくなると思います。