2019/05/21 映画の思い出とか(「怪物團(フリークス)」紹介と感想もちょっと

昨日はAmazonPrimeで見放題だった映画を見ました。

「怪物團」(フリークス)という映画。
1932年公開ということで白黒の映画なんですけど、だからと言ってみづらいってことはないですね。ところどころ暗すぎたり、白飛びしたりはしているけど、ちゃんと観れました。

怪物團 字幕版

舞台はサーカス団・見世物小屋のようなもので、サーカスを見せる団員と、欠損していたり見た目が普通(?)と違っている団員で構成されていて、旅をしてはショーをしているようです。その日常を描いた作品でもあります。

そんな中では やっぱり色恋が発生するわけですよ。誰とできてる、だれと別れた、騙し合い、などなど。

小人症のハンスが婚約者フリーダを差し置いて恋しちゃったクレオはグラマラスで美しい女性だけど、見世物になってる団員たちのことを心の中ではバカにしている。でもハンスがお金持ちで遺産を持ってると知ったら目の色を変えて「結婚する」と言い出すような人。

そこを中心に、味方で友人である団員と、差別心の強い団員と、「見世物」になっても仕事をしている人たちの結束のようなものが描かれているわけです。

最後まで見て思えば、最初のシーン(ラストのオチにつながる)で興行師が声高に語ったストーリーがすべて。ではあるのですが。

登場人物たちはCGではなく(1932年の映画ですから……)、特撮でもない本当の姿で出演しているとのこと。ハンス役とフリーダ役の人は実際は兄弟なのね。

オチがなあ。最後まで見たら「そういえば最初にそんなこと言ってたっけなあ」とおもったけど、いまいちなあ。ファンタジーになっちゃうんだよね。そこまでは結構現実的に来てたと思うので、最後だけ「どうしてそうなった……そんな能力はないだろ……」みたいなもやもやした気持ちになっちゃうんだよね。見た目が人と違うことをバカにされて怒った人たちが、仕返しに相手を「醜く」するんじゃなんかつらい話だよ……だって怒ってた方の人たちだって、罰でそうなっているんじゃないのに。(もちろん出演者がうんぬんじゃなくて脚本への疑問であります)これじゃ結局、彼らは忌避すべきものになりかねないじゃないか。

まあ時代が違うからしょうがないんだけど……

内容や映像はわかりやすくてよかったです。1時間程度なので見やすいですし。


ところでこのビデオ、配信で買えるわけじゃなくてamazonprime videoでだけ見ることができるのね。単体で買えないのか。見たい人はアマプラに入ってねってことかな。


それにしても、この映画についてはこうやって感想をまとめたので、あらすじや印象的なシーンをもう忘れることはなさそうだけど、絶対見たのにどういう内容だったか、印象的なシーンすら出てこないって映画はあるよね……せっかく見たのになんで忘れちゃうんだろうね。好きになるために見るのかな。好きになったら何度か見て、感想を書いて、忘れないようになるのかもしれない。

「一度見たのにどうしてまた見るの?」って強めに言うような、「二度同じものを見るのは無駄」派の人も結構いるけど、そういう人たちは1回見たものを大体思い出せるんだろうか……それとも思い出せなくてもあんまり気にならないんだろうか。

 

【映画の感想】ユージュアル・ネイバー【ネタバレあり】

昨日は映画を見ていた。

見る前の情報としては、まあ家族内で秘密にされた「嘘」に束縛される子ども……というような内容だと思ってみてて、まあまあそんな感じだったんですが。

一応以下ネタバレアリです。

“【映画の感想】ユージュアル・ネイバー【ネタバレあり】” の続きを読む

【映画の感想】「震える舌」見た

アマゾンプライムビデオの見放題にあったので、以前から気になっていた映画「震える舌」を見ましたよ。

闘病ものということで……
前もって知っていたのは「怖い」「むしろホラーより恐怖」「子役がスゴイ」
ってあたり。

1980年の映画です。

舞台は新興住宅地、巨大団地の一角は埋め立て地で、その原っぱで子どもは自由に虫を追いかけたり泥をこねたりして遊んでいる。
そんなある日、幼い女の子の様子がおかしくなってくる。両親は病院に連れて行くが、医者は「風邪じゃないか」「わがままだから診ない」「心因性のものだ」という判断。ようやくたどり着いた大きめの病院で、老医師がきちんと調べてくれた結果、娘は破傷風菌に感染していた……

という導入でして、そこからはひたすら闘病するわけですが、もう治療が拷問のよう(に見えるけどたぶん必要な処置で……)なので両親はそんな子どもの姿にショックを受けて精神的に参ってしまう。発作を見張る看病で夫も妻もフラフラだし、担当医はまるで悪魔のように冷静に治療をこなしていくし、子どもは泣き叫ぶしで本当に怖い。もし実際に自分の子どもがそんな風になったら同じようにショックを受けそうだ。

でも、ショッキングな描写が核ではなくて、もっと静かなところの心の動きの描写が丁寧で良かった。

母親が細かく発作の様子を記録していくところ、自分も倒れそうなのに子どもと妻を支えようとする父親、父親が破傷風菌に夢の中で語り掛けるシーンも良かった。
「せっかくこの子の中に住めるところを見つけたお前は、この子を殺してしまうのか?お前も消えるんだぞ……」って感じで。
amazonレビューでは「菌に話しかけ始めて父親も精神的にヤバイと感じた」って人もいたけど、私なんかわかるなあそういうの。エボラとかエイズとかインフルとか寄生虫・ガンにも同じことを感じるよ私は。

自分がこの恐ろしい病気に感染したんじゃないか?と両親二人とも疑心暗鬼になって、全員の命をあきらめかけるところもリアルだった。こういう状態だとそうなることもあるだろうな。

両親が極限までの看護疲れと混乱・パニックを経て、ようやく「休もう」と動き始めて、久々に自宅に戻った父親が風呂をためて酒を飲むところは泣けました……


途中で「怖い。つらい。やめよう」と思った人は、せっかくだから最後どうなったかだけ見たらどうでしょう。んで見る気が出たら途中も見ればいいかも。

とにかく破傷風怖い。めったにならない病気、というのはワクチンの予防接種があって、その免疫が切れるころにはもうみんな泥遊びなどしないからというだけなんだよね。気を付けよう。どこにでもある菌だ。災害時や海外活動では感染しやすくなるということで、そういうときは予防接種しなくちゃですね。もうほんと怖い。

amazonレビューにも「私はこの映画を見ていない、見られない。破傷風で亡くなった友人のことを思う」というものがあって、そうだ、そういう病気なんだと再認識させられます。


この映画は1980年公開の映画ということで、私の幼い頃の文化と被ってるわけですね。だからなんだか、ちらちら見える家にあるものとか家具・家電のデザイン、空気感が懐かしい感じだった。

あとドラえもんね。病院のロビーの売店?にあるドラえもんの何かがずっと映り込んでて気になった。
父親が家に帰るシーンでは、レコードプレーヤーの奥に「ぼくドラえもん/ドラえもん音頭」の歌詞カードが開いて飾ってあった。

最後の最後で「ドラえもんの絵本、買ってきてあげるね……」と母親が言うので、
「とうとう言及されたぞ」と思った。

1980年というと、1979年にドラえもんのアニメ(テレビ朝日版)が始まって1年ぐらい。子どもたちに人気が出たのかな。そこの記憶はないのでどういう風に世間が・子どもたちが騒いだのかが実感できないので、ちょっとこういう風にふとしたところで見せられると「おおっ!」と前のめりになってみてしまいます。

そういう風に、作られた時代を感じながら映画を見るのも楽しいです。映画自体は怖かったですが……

2019/04/02 ドラえもん映画「月面探査記」観てきたよ~(感想)

ネタバレというほどのバレはしないつもりですが……
観るまで何も知りたくない人は読まないでおいてね!

映画ドラえもん のび太の月面探査記 を観てきました!

去年見そびれてしまったので今年こそはということで。それでも3月ギリギリになってしまったな。

見に行った藤子ファンの人々の反応を見ていると、「よさそうだな……」という予感はしていたし、そもそも予告編とか前情報で「これすきなやつっぽいぞ!」と期待していたのですよ。

期待通りで楽しかった。新ドラオリジナル作の中では一番よかったかもしれない。

最後のほうはちょっと要素が詰め込まれていたけど、わかりやすい伏線の回収とか、はっきり言葉で伝えられるテーマとか、しっかりエピソードで硬く印象付けられる友情とか。

道具の使われ方も、やっぱドラえもん好きな人が作ってるんだなあという「好き」が前面に出て感じられるものだったけど、鼻につくこともなく、自然に見られました。

展開や演出にいわゆる「ベタ」なものもあったけどそこがいいんですよ!

子どものころに観たい!子どもにとってはアツイ展開だし、スレたおとなは「はいはいこのパターンね」「○○が〇〇するってほかでもよくやるやつ」と思いがちだけど、いいよ!

大人になって思えば、こう、例えば「ピンチ→ギリギリたすかる」「一度主人公が倒れて、立ち上がって、『お前の勝ちだ……』と敵が倒れる」的な、もういろんな作品でやってきた「燃えるやつ・かっこいいやつ」「お約束」ってのも、子どもにとったら初めてだし、パクリとかじゃなくてこれは「見たい展開」「視聴者の希望」なわけですよ~。

そういうのがいっぱいありました。
短い期間だけどみんなと心を通わせて仲良くなったルカやアルのことも好きになっちゃったし、不器用な動きで器用にいろいろやっちゃうノビットの頑張りも泣けてくるし、ムービットたちはかわいいし……で。


あと、大変なモチ映画でした。モチ好きにはたまらないんでモチ好きは見に行ってください。モチ工場に住みたいです。というか月の異説ドーム(?)に住みたい。

ドラえもんの映画始まりましたね~

ドラえもんの映画始まりましたね~。

今年は(とはいっても毎年けっこう)楽しみにしていて、チラシもほしいしムビチケも買おう!と思ってたのにムビチケ買わずチラシも見つける前に映画が始まっちゃったよ~

映画が始まってしまったらそれらは手に入らないのだ……うう、、、

うちのサイトの映画データも、更新できてなかったので、慌てて去年の分の加筆と今年の分の項目作るのをやりました。
ぜひ見てみてくださいませ。あんまりスマホに対応できてないけど。TABLEタグではんぱに複雑に組んじゃっててねえ……

ドラえもん映画データベース

内容としては、例えばwikipediaとか、公式サイトを見れば書いてあるような情報なんですけど、1ページでずらっと見られるのがいいかなって(自分のサイトのいいところを紹介するスタイル)。

「へえ、じゃああれは?」みたいに、ほかのと見比べたくなったり、一覧で見ることで見えてくる推移とかあるじゃないですか。私はありますよ。というかいちいち違うページ開くのめんどくさい。

最近はページビューが増えたほうがいいとか、広告の都合上でページ数を増やすサイトが多いと思うんだけど(昔と比べて読み込み速度も速いし大容量だしね)私はあくまで「私が見たいと思う情報を、できるだけ一気に眺めることができるデータベース」ってのを目指していますよ。


広告って意味では、あんまり邪魔にならないように張り付けてはいるけど、内容が古くなっちゃってたり無効な広告を貼ってるページも多かったりするので、たまには変更しないとね……doraemonpageのトップに張ってたものも古くなって画像が読み込めなくなったり、不正なリンクからの呼び出しで「あやしい」って言われてたりして一部修正しましたよ……まだまだ残ってるけどまたそれは次回で~~(いつだ)