ストリートビュー散歩100 私が見ている世界

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100本目の記事!

……と思ったらなんか書き出せなくて、だいぶあいだが空いてしまった。私は100なんて通過点だと思っているし、ネタもどんどんたまってしまっているし、気軽に100記事目を書くのだ。100記事記念に企画記事も書きたかったけど、それはまた今度どこかの記事で。

ここまでストリートビューを見てわかってきたこと

世界の○○がわかった!!

……とか言う話ではなくて、私が何を見たいのか。どういうものが好きなのか。ストリートビューである意義は何なのか。100記事近くなってようやくはっきりしてきた気がする。

私は、世界の「その場所で当たり前にあるもの」を見つける旅がしたい。

そしてそれが、私の身近にはないものだとうれしい。もしくは同じものだとうれしい。どこかで何かについて言ったような気がするんですけど、「アッ!違う!!」と「アッ!同じ!!」は似た感動を呼び起こしてくれる気がする。

「何もかも違うんだろうなあ、言葉も人も歴史も違うしなあ」と思ってた町に日本でもよく見るものがあったり、それこそ日本のものが使われているのもすごく驚いて興奮する。

「ここはこういう感じなんでしょ。知っているよ」と思ってた場所で違うルールややり方をしているのも見つけると楽しい。

つまり、予想を裏切って欲しいのだ。

地味かもしれないけど

こないだからちょっと興奮しているのは、いくつかの地域で家の前に「ゴミを回収するために設置されたのであろう棒」を見つけたことがあって、見つけてからは「アッここにもそれがあった」「これもそうなんだな」というようにどんどん見つかるようになったこと。

これ!!バルカル共和国の道沿いにあるごみフック。ちゃんと調べがついているわけではないんだけど、あちこちにあって、家の前にだいたい設置されていて、ゴミをひっかけていたりひとつも引っかかっていなかったり。おしゃれだったり、自然の木を利用して風景に溶け込んでいたり。近隣の地域でこの方式をちょこちょこ見かけることにも気付いている。

ブラジルのゴミを捨てるカゴもそうだけど、海外でそこの人たちがどういう風にゴミを回収しているのかなんて日本にいても知る機会がほとんどない。 現地にいて、道端にゴミが集まってるのを見れば「ここが集積場で回収が来るんだな。日本と同じだな」などと気づくかもしれないが、日本で旅番組や旅行情報サイト、観光地の写真集を見ているだけでは知れないことだ。別に知りたくない人が多いのかもしれない。

私だって別に「ゴミどうやって捨ててるのかな」とあちこちで気にしているわけではないんだけど、たまたま見つけて「オッこれは……ということは……こうか!!」と考えることが楽しい。人に教えてほしいわけではないところがミソで、ここで「あなたの住む場所・知ってる場所の変わったゴミ収集をおしえてくださ~い!」と募集したいわけではないのだ。

知りたいわけではなく、「見つけて調べたい」

だから他のストリートビューマニアの人の記事を見ておもしろポイントを知りたいとか、こんな場所がストリートビューにあった!ストリートビューが撮影しちゃったヤバイ瞬間! というのを知りたいわけではないのだ。

これは旅だと思うし、実際に行っても私にはできない

常々「透明になれたら旅に行きたい」と思っていて、ストリートビューはかなりそれをかなえてくれていると思う。私は誰かに私の存在を知られることなくすきなだけ歩き回れたらどんなにいいかと思っている。

いま私は日々東京で散歩をしていて、東京はかなりわたしを透明にしてくれる。

自然の中に独りぼっちでも透明になれそうな気がするが、私は自然より人の営みをみたいと感じているので、人が住んでいるところで透明になりたい。その場合東京が一番だと思う。

Google car が与えてくれるもの

それは無作為の景色だと思っている。完全に作為がないわけではないので、私は「無作為に近いもの」だと認識している。

ひとが撮影した美しい景色の写真は、シャッターを押した人が作った景色である。その場所を写真に撮ろうと思った意図が必ず入っている。共有したい気持ちを感じてしまい、そこから撮影者も気づいていない何かを見つけ出したいという気持ちになれない。

Google car は道を流しながら撮影している。あんまり喜ばれないようなものも撮影しちゃうし、人だって家だってお構いなしに撮る。だからこそ、私がなにかその風景に価値を感じたいと思える気がする。

作為がないわけじゃないというのは「天気が悪い日には撮らない、時間は明るい時間、撮りやすい時間や撮りたい景色のある季節や時間や場所を選んではいるだろう」というのが残っているから。桜やその場所で人気の花が満開の時に撮影されているものや、「この場所と言ったらこの季節でしょ」で撮影時期が選択されたんだなというのを感じるし、よりみんなが見たいと思うだろう道を優先していると感じる。

たったひとつの願い

Googleストリートビューにこれからも続いてほしい。

問題もあるかもしれないけど、出来る限り続けて、積み重ねて残していってほしい。そしてもっと見れる場所を広げてほしい。

私に出来ることは、さりげない場所とその瞬間が撮影されていることの価値を伝えていくことだと思っている。だから、出来ればこれからも今のように埋め込みや紹介リンクで「ここですよ。ここを見て。」と紹介できるようになっていてほしい。

これはアメリカ・マウンテンビューのGoogle本社近くの道路。2022年2月。

これは同じ場所の、2007年6月の様子。ほぼ15年前。

タイムスタンプの白い点が半端なく多い。さすがアメリカのgoogle本社近くは撮影頻度が違うぜ!

もうすぐ15周年

2007年5月25日からサービス開始ということで、ほんとにもうすぐ15年なんですね。これからも続いて、こうやって昔の風景もアーカイブしてみせてほしい。

10年以上前の日本も相当違いますよ。

2021年の新宿東口アルタ前。

2009年12月。まだまだ「笑っていいとも」 が放送中だったころですね。

「相当違いますよ。」と言ったものの、たいして違わない場所になっちゃったな……具体的にあの建物がある・ないっていう場所もあるんですけどね。


「100」は私にとって「たくさん」だけど

まだまだ見つけているものはある。ようやく100記事めを書けたから、これからも増やしていくぞ!!

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ストリートビュー散歩98 チュニジアの道端で売ってるガソリン?

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アフリカではガソリンを道端で売っている。

というお話を以前から聞いていた。写真も見せていただいていた。

道端でのお話なら、いつかストリートビューでも見られるかもな。とは思いつつ、今のところ見たことはなかった。いや、通りすがったけど、気づかなかっただけかもしれない。

チュニジアで見つけた

これは意外だった。チュニジアのストリートビューはまだ首都のチュニス近辺しか見ていなくて、チュニスのあたりは観光地でもあるのできれいな建物やおしゃれなドアが見どころで、アフリカの中でも「北アフリカってこういうイメージだなあ」と思っていたから。

なんとなく、「道でガソリンを売っているひとがいる」場所は西アフリカだと思っていた。実際調べてみるとトーゴ、ベナン、ナイジェリアあたりの話が見つかるので西アフリカで見られるようだ。私はまだ西アフリカで見つけたことがないですけど。

最初に見つけたのはこんな感じ。

ここはチュニジアの南の方、リビアに近いジェルバ島という島の町にある道路沿い。

タンクと、それを乗せた三脚、看板。
この道沿いではこういう様子が続々見つかる。

ガソリンだと思うんですけど、ちゃんと看板が出ているわけでもないし、状況から判断しているだけで申し訳ない。

アフリカだけでなく、アジアでもこのように使用済みの酒瓶などを利用してガソリンを販売するのはよくあるようだ。

一旦布を通すことで、不純物(ゴミとか)を取り除いて給油してくれるそう。ただ、安いのかもしれないけど、質の良くないガソリンが多いようだし、何より危ないよねきっと。

現地でバイクを日常的に使っている住民は利用するかもしれない。でも、観光で行った場合は普通にあちこちにあるガソリンスタンドを利用するのが一番いいと思う。

こんな風に、がっつり建物もある場所で営んでいるところも。布で漉すのは同じみたいですね。

販売所を見つけてもほとんど無人なんですけど、入れたいと思ったら誰か来てくれるのかな? ちょっと離れたところで見ているのだろうか。あんまり近くに人が待機していたら、確かに危ないかもしれない。

きっと他の国でもあるんだろう

チュニジア以外のアフリカ、アジア、その他の地域ではどういう風に販売されているかこれからも注目してみようと思います。

この販売形式について検索してみたけど、ストックフォトが見つかる以外にはあまりちゃんとした記事が見つけられなかった。いくつかあったけど少し思っていたものと違ったので。

その他の参考サイト

African innovator turns plastic waste into liquid fuel – Sub-Saharan Africa
https://www.scidev.net/sub-saharan-africa/multimedia/african-innovator-turns-plastic-waste-into-liquid-fuel/

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ストリートビュー散歩96 「ダゲスタンのウルベチ」を買ってダゲスタン散歩したらとっても興奮した

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「ダゲスタンのウルベチ」を買いました。

ダゲスタンのウルベチ
ダゲスタンのウルベチ

いつも遠い国のおいしいものを並べてくれているお店、荻窪の The Ancient World さんにて。

以前にも同じお店で買ったバクラヴァを食べながらイラクの記事書きました。

ストリートビュー散歩47 イラクのお菓子を食べながらイラクのことを考えた

イラクのバクラヴァの袋に書いてあった文字をみて地図でお店を探した

今回はウルベチです。全く知らなくて、ただ「ナッツのペーストみたいなものらしい。そりゃおいしそうだ」というぐらいの動機で買いました。ヘーゼルナッツのウルベチです。ウルベチについてはロシア語のwikipediaを見てみてください。

Урбеч — Википедия
https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A3%D1%80%D0%B1%D0%B5%D1%87

Урбеч」がウルベチみたいですね。なんとなく発音としては「ウルビェッチ(早口で)」みたいな? はちみつを混ぜたりしてパンに塗るなど食べ方はいろいろの様子。まだ食べてないけど楽しみ。

ダゲスタン、知らない場所だ

知らない地名を聞いたらどうするか。マップを見ます。見るね。

ダゲスタン共和国 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%B2%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD

ダゲスタン共和国はロシア連邦を構築する共和国のひとつ、ということで、カスピ海に面していて、ジョージア、アゼルバイジャンに接している。西隣はチェチェン共和国。

ソビエト連邦からいろんな国が分かれたのは知っていたけど、今も「ロシア連邦」内に共和国がいろいろあるのは最近まで知らなかったんですよね。2年前ぐらいまで知らなかったかな。

ダゲスタンは緯度的には北海道と同じぐらいなので、寒そうです。

高い建物も多くて、道が広くて、大きな家もいっぱいあるなあ。とのんびりストリートビュー散歩していたら……

「あっかわった標識ある~。飛び出し注意的なものかな?」と近くに寄ってみたところ、それよりも真ん中のマシーンに目が行ってしまう。

コーヒーの自動販売機じゃないか!?

日本だとあちこちにある自動販売機、海外のストリートビューだとあんまり見かけたことがなかった。(記事の最後に日本の自販機に関する記事へのリンク貼ります)

自動販売機の台数が日本はとても多いことは知ってたし、屋外に金と商品入れた箱を置いとけるって言うのもなんか平和な話だなと思うのですが、ここダゲスタンにも自動販売機があったんですよ。

一台ぐらいあったからってこの記事を書いてるわけじゃないのです。そう、たくさん見つかったのです。「ここにもここにも、コーヒーの自販機が!?」とびっくりする。ダゲスタンのひとコーヒー好きなの?

ちなみにロシア語で「コーヒー」は「кофе」。

いっぱい見つけたんですけど、一部抜粋しますね。

ダゲスタンのコーヒーマシーン
Google ストリートビューより ダゲスタンのコーヒーマシーン

これ!!!!

すごくいいですよ!

わたし、以前「ソフトクリームのネオンサイン(看板)研究」っていうのをやっていて、いや、たいして研究にならなかったんですが収集していたのです。面白みを感じていた。そこに置かれることで、「ソフトクリームがありますよ」と宣伝するためのもの。冬でも引っ込めないで置いてある。手作りの紙などが貼ってあったりと工夫がある。

そういう、誰かが良かれと思っておいて、同じものなんだけど少しずつ違って、っていうまちかどのものが大好きで興味があって、調べてしまうのです。

日本の自動販売機も結構写真に撮っているんだけど、こうやって海外のストリートビューで見られるとは思わなかった。

ネスカフェのベンダーが結構あちこちでみつかる。いろんなメーカーがありそうだけど、ネスカフェが作ってるものが普及してるんだな。ネスカフェの話は他の国の話でも書きたかったんだけど、本当にいろんな国でたくさんのコーヒーを提供しているんだなあ。

ロシア語でコーヒーマシーンは「кофе-аппарат」

メンテナンスが大変そう

こういう感じで、ポツーンとあるんですよ。この真ん中をズームするとあります。

大体何かの商業施設などに併設されているけど、それでも管理が大変そうだなあ。だってこれ多分、缶やペットボトルじゃなくてカップが降りてきてコーヒーを入れてくれるタイプの自動販売機でしょう。ドライブインとか、病院の待合室とか、オフィスとかにあるやつ。

多分、他の国でも自動販売機はあるだろう。でも、屋外には設置してないんじゃないか?屋外にない場合、ストリートビューでしか海外に行っていない私には見ることがほとんどできない。でも、こうやって屋外に設置してくれているおかげで、わたしでも「自動販売機があった!」と見つけて喜ぶことができる。こういう些細な発見をするのがとても大好きなんですよ。

—————————————-

他の国はどうだったかな

あんまり見た覚えはないけど、もしかしたらあったのかもしれないな。今後は自動販売機を見つけることができそう。こういうのも、「見えてないときはとことん見えない、見えるようになると次々発見する」という感じなのです。

ダゲスタン共和国では他にも「これは何だろう!?」というものを見つけている。

あと、近隣の共和国を見て回っても「これは何だろう!」といろいろ見つけているし、「うわあああああここではこれはこうするのかあ!」と発見しているものもある。ひとつひとつは些細だけど、わたしはとにかく大興奮。こんなに興奮してるの私だけじゃない?だんだんその辺わからなくなってきた。誰に話せば、この発見をおもしろがってもらえるんだろう。具体的な顔が思い浮かばない。だから、こうやって……どこかにいる「面白がってくれる人」向けに……記事を書くしかないのだ。


おまけ、日本の自動販売機

私は自動販売機を見て回るのが好きで、結構日本でも自動販売機はしっかり見ている。と思う。ハッピードリンクショップとかも好きよ。

日本の自動販売機については日本のwikipediaで詳しく歴史や現状に触れています。

自動販売機 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E6%A9%9F

英語版wikipediaでは海外の自動販売機も紹介されています。日本の自動販売機が特殊な事情がある、とても台数が多い、23人に1台ぐらいある、という内容も書かれているので面白い。

Vending machine – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Vending_machine

 

CNNの、日本の自動販売機についての記事が良かったのでぜひどうぞ。

The beauty of Japan’s lonely vending machines – CNN Style
http://edition.cnn.com/style/article/japan-vending-machines-eiji-ohashi/index.html

 

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ストリートビュー散歩95 インドネシアの大きなアンテナ!

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前回の記事もインドネシアでした。

ストリートビュー散歩94 インドネシアの赤道直下にドラえもんがいた ストリートビューで見る赤道直下シリーズ【3】

いま他の地域(インドネシアではない)も見て回ってるのですが、そちらですごく「こ、これは……!」と個人的に興奮するものを見つけていて、それを紹介したいのですがまだあんまりちゃんと調べられてなくて、調べきれずに書くにしてももう少し知りたいだろ~と思うので書くのが先になりそうです。 ということでまず、前回の「インドネシアの赤道直下」あたりをうろうろしていた時に「これは何だろう?」と思っていたもののことを紹介します。

インドネシアの各家の庭で圧倒的存在感の
アンテナ

赤道直下の住宅街の道路をうろうろしていますと、ほとんどの家の庭にこんなものがあったんですよ。ザルのような、ひっくり返した傘のような大きなもの。

すごい存在感じゃないですか?

これがどこの家に行っても大体設置されている。しかも道から見える場所、玄関の近くだったり、お庭だったり。

まあ……形状と、状況から「たぶんアンテナなんだろうなあ」と予想はつきますよね。

でもアンテナというと思い出すのは、日本でも屋根屋根の上に乗っかっていたり、団地の窓々に置かれている衛星放送のパラボラアンテナ。

地域によってはそれが沢山ついているビルなどもあって、それは見ごたえがありますよ。具体的にはどこだったかなあ。台湾とか、中国とか、香港とか、アジアのどこかだったような気がしますが……

アフリカのパラボラアンテナの話も書いたことありますね。
ストリートビュー散歩51 アフリカ、ガーナでよく見るお相撲さん……から日本につながった
これもちょっと面白い話なので、おすすめです。

しかし、メッシュだ

一見「なんだろうなあ?」と思ってしまう原因はやはりアンテナがザルみたいにメッシュになっていること。そして、この場所にどーんと上を向いて立っていること。みんな同じなので、たぶん地域による事情があるんだろうなあ、知りたいなあと思いました。

こういう生活に密着した地味な疑問は、なかなかweb検索でも出てこないものなのですが、いくつか関連しそうなページを見ているうちにこちらのブログを見つけました。

No.84 10年ひと昔(2)(2016.02.26) – ジョージのインドネシア体験記
https://blog.goo.ne.jp/george_wtr/e/dc1a03a39f843469d8c2f845a6ea6258

こちらの記事によれば、

・赤道直下だとパラボラをほとんど真上に向ける必要がある。
・真上を向いていると、雨が貯まってしまう
・なので、メッシュ(網状)になっている

という事情らしくて、「なるほど!!!」と納得感が味わえました。

おうちによっていろいろ違ってるのが面白い

地味かもしれないんですけど、こういう「基本的にみんな同じものを置いてるから、そこに少し工夫をして変化を持たせてますよ」みたいなのがあるとすごく楽しくなるんですよ……

街を歩いていても、例えば家はみんな同じ形だけど飾りを変えたり庭に好みをぶつけたり、そういうの。

みなさんの家にあるので、「ここにもある、ここにもある!」などと確認していくだけでもかなり楽しい。

中に木の葉が貯まっちゃってるものもあったり。

こちらは周りにお花や植物を植えて、いいかんじにアンテナを飾ってる。でもちょっとアンテナ自体は古くてさびている。

二つ並んでるのもいいよね~。ほんとにそれぞれのご家庭にこのでっかいのを設置しなくちゃいけないんだなあって思います。

Google ストリートビュー アンテナの先
Google ストリートビュー

気になるのはこの先についているペットボトル。ついてたりついてなかったりする。でも大体のアンテナのこの部分にペットボトルがかぶさってる。

Google ストリートビュー アンテナの先

なにもかぶさってないものはこうなっている。ということは、この部分をペットボトルで覆って雨とかから守っている……ということなのかな?

こういう、その土地ならではの生活必需品と使い方の工夫みたいなものを見つけるのがとても面白い。これをみるためにストリートビュー見てるんだもんなあ。

次回もきっとそんな話になる。

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ストリートビュー散歩86 ケニアのモンバサ・ロードで出会った商売人たちと空にかかる虹

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(チェック:2023/12/5)

ナイロビからモンバサまで

前回(ストリートビュー散歩85 ガーナで出会った「その時、その場所だからこそ」のもの)も「偶然そこにグーグルカーが通りがかったからこそ見られたものが好き」というような話をしましたが、今回もそういうはなし。

ケニアにモンバサロードという長い道路がありまして、ナイロビからモンバサまでつながっている重要な道だと思うんです。そこを大体全部見た。ざっとだけど。

道端にふつうに動物がいたり、牛などの動物を連れて歩いている人がいたり、鉄道の線路の近くを通っているので、列車が見られるかな?という期待もあったり。

Mombasa–Nairobi Standard Gauge Railway – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Mombasa%E2%80%93Nairobi_Standard_Gauge_Railway

モンバサは海沿いの町で、観光地だと聞いたことがあります。大きな町があって、ビーチもあって。

首都と観光地を結ぶ道なんだから、交通量も多いですよ。トラックも結構走っています。

道の真ん中に、ひとが

危ない!……とグーグルストリートビューを見てて思うことがけっこうあります。車が走ってる道を渡ってくひとがいるんですよ。ただ、信号も歩道も少なくて、多くの地域で「様子を見て、車が来ない隙に・混んでて止まってる隙に間を抜けていく」という横断が必要なことがあるようですね。アフリカだけじゃなくてアジアでも南米でも結構見る。

また、交通量もそこそこあるし、渡りたい人も多そうなんだよね。事故の発生はやっぱり珍しくないのか?それともみんな何とか譲り合ってやってるのか?

モンバサロードでもこんな感じで人が道の真ん中にいて、「危ない!」って思ったんですよね。

渡ろうとしてるの!? 危ない!とりあえず真ん中まで渡っておいて、こっちも通り過ぎたら渡るつもりなのかな?……と最初は思ったのですが……

これは……通りがかる車に水や果物を売っているんだな?

ということに気付いてきました。

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人気ですよ。欲しかったとしても誰から買うか迷いそう。

切ったスイカなども! すごい!

たぶんここまでたくさんの人が行商していると、この辺りを通るときは車も減速して通行するんでしょうね。

道路わきでいろんなものを売っているところは今までたくさん見てきましたが、真ん中まで出てきて販売しているのはモンバサロードで初めて見ました。

確実に交通量が見込まれる場所だからこそと思うので、なかなか同じ条件で同じような状況になっているところはないのかも?

 

最後に、モンバサロードで見つけた虹をご覧ください。

二重に虹がかかっていますよ!

 

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