ドラえもん2巻 全話感想

ドラえもん読み返し2022

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だらだらと、思いついたことや思い出などを書いていたらものすごく膨大になってきてしまった。でも、こんなことなかなかしないだろうからそれでいいや。長くなってもいいので思い出したこと思いついたこと、感じたこと全部メモっていく。

【てんとう虫コミックス2巻】

サブタイトル

テストにアンキパン

先日(2022年の話)とてもいい話を聞いた。日本語学習をされた方が、「ドラえもんといえばアンキパンのお話にとても思い入れがあります、教科書に載っていて、初めて日本語で読めたマンガだったから」とおっしゃっていた。

「いい話でうれしいです、”暗記”とか勉強にかかわる言葉が出てくるから選ばれてるんですかね?」って話してみたら「そうかも!」と話が弾みました。ドラえもんありがとう。なんか、こういう風にいつでも私の周りにあってくれて助けになってくれて楽しい話ができるんだよね。

さてさて、感想。

初期らしい、ドタバタして無茶苦茶なギャグも織り交ぜた楽しい話で好き。だいたい好きなんだけど。「このせん風機で……。学校をふきとばせば、テストがない。」っていう、この落語的な無茶苦茶な理論を言い始めるドラえもん好きなんだよなあ。「ここ面白いところだよ」っていう押しつけがなくて、あくまで本人は淡々と・突っ込み役ののび太の慌てっぷりに笑えちゃうところがいい。

アンキパンで覚える内容が計算問題なのが、大人になってから気になってる。国語と算数のテストがいっぺんにあるんだから、国語のほうに使ったほうがよさそう。私も漢字が苦手だったから、漢字を覚えるのに使いたいなあ。

「はなをかむとき、ちり紙がなくて……」でノート(教科書?)を破っちゃうのび太、結構上品だな。手鼻とかしないんだ(下品)。

調子に乗ってしっぺ返しにあうのはいつものことか。やっぱアンキパン使うのは嫌かもなあ。あと、覚えてることを「アンキパン」使って覚えなおして、トイレに流しちゃったら忘れちゃうのかな?

母の日の出来事だということも改めて読んで気づくなど。

ロボ子が愛してる

ピーナツをほおり投げて食べるのが得意なことが明かされる。地味な特技でとてもいい。「わたしもじょうだんのつもりだったのよ。でも、せっかく野比さんがきたんだから。」と友達を招集して「おじょうず。」と距離感のあるほめ方をする女子たち、さりげなく笑ってドラえもんにそのことを報告するのび太……

そして登場する、ロボットだとわかっててもなお魅力的なロボ子!

かわいいなあ、私、パー子とかU子さんとか、A先生の作だけど怪物くんの怪子ちゃんとかすごく好きなんですよね。ちからもちで強いけどどこか上品で、でもやっぱ荒っぽい感じの。

ジャイアンとスネ夫の「素敵な子と一緒にいるのがうらやましくて石を投げる」って行動がひどすぎて(笑)あぶなすぎる。

ドラえもんの女装回でもあるんだな。お化粧、カツラなどで女装する回ほかにもあるもんな。そういえばそれもギャグになってるわけだけど、あんまりそこで「変なの~!」と笑ったことはない気がするな。女装したドラえもんに慰められて(?)のび太はゾオ~っとしてるわけだけど、男の子のドラえもんが女装したからっていうよりはちょっと似合ってなくてちぐはぐなのも理由かもしれないしな。

怪談ランプ

「怪談ランプ」の最初に語られる、ママが教えてくれた「こわい話」これ子どもの時すごく印象的だったなあ。たぶんこどものころに、この場合の「こわい」がそういう意味だっていうジョークは知らなかったんだろうけど、方言かどうかという前に「たぶんこれこういう意味だ!」と理解して笑ってた気がする。

私はドラえもんで言葉と文字を覚えたので、全部の意味がわかるかわかんないか関係なく読んでいたから、「知らない意味だなあ」とわからなくなってしまったことはない。むしろ状況や絵から判断して、新しい言葉を知っていったかんじ。漢字の読み方も句読点の使い方もそうかも。

考えてみると、結局こういう怪談を話し合う百物語みたいな?遊びをやったことがないなあ。漫画とかではよく見るので、ほかの人はやってるのかな?

のび太の想像力がわりと発揮されるエピソードかもしれない。借りてきた、どこかで聞いたような話(再利用)……ってのはあるけど、のび太がほんとに怖がっているのがむしろ怪談を盛り上げてるというのがいい。あと、今聞いたばかりの話が本当に怖かったんだなあと思う。定番の話も実際に身に降りかかると怖そうだなっていうのもしみじみ面白い……

帰ってきたらドラえもんには「やってやったよ」と余裕の報告をするところも好き。こういうのび太の態度結構ある気がするけど、カッコつけたり見栄張ったりするの子どもらしくていいなあと思う。

ゆめふうりん

この……のび太の将来の夢……「ぼくは、だんぜん がき大将になる!!」

パパも「トホホホ」って泣くし、ドラえもんもすごい顔で「ええっ!」

そういえば、のび太って自分の部屋を持っててそこで寝たり起きたりしてるけど、布団は自分で敷いてるのかな。小学生でも自分の部屋を持ってたらそうか?私自分だけの部屋って子どものころはなかったからわからないな。

「ムユウボウ」とかもあるけど、「ゆめふうりん」もすごいなあ。そしてのび太は相手が目覚めていなければ割とやりたい放題やりたいんだなと(笑)

ドラえもんが「のび太くん」って呼んでるね……

そして最後のコマ、みんな学校へ行くところ?ランドセルじゃなくて通学カバンみたいなのを持ってる。夏休みの話なのかもな。ふうりんとか虫取りとか。

ぼくの生まれた日

初期のしみじみいい話。

両親にガンガン叱られるところから。2巻は何気に、パパとママが出てくる話が多いねえ。

生まれた日を見にタイムマシンに乗るドラえもんとのび太。
この51ページ2コマ目の、タイムマシンで行く二人の背中がいい。これ無くても成立するけど、挟まってることで時間を旅したなあっていう流れがわかりやすい気がする。

この回ののび助(パパ)すごく好きだなあ。一所懸命な感じがする。もうパパって感じだもんな。おばあちゃんは姿を現さないけど、のび太の誕生をすごく喜んでくれてることが描写されている。ママ側のお父さんお母さんは全編通してほとんど出てこない(まったくなくはない)けど、のび太が生まれた時点ではもういらっしゃらないのかな……そう考えると玉子さんも苦労してるのかもな。

改めて考えると、「のび太」って名前、なんとなく「太」で終わってるせいでもうのびない(もうのびおわっ)って感じがするような気がする……「のびる」とかのほうがよかったのかもしれない。弟がいたら「のび次」とかになってたのだろうか。

正直太郎

玉夫おじさん登場。ママのきょうだいの様子。のび太もドラえもんも人の恋愛話に興味津々のようだ。のび太はわりとませてるよね、しずちゃんとかは女の子で年相応にマセてる(?)けど、のび太はそこまでじゃなくても「好きな女の子」だの「結婚」だの考えてるところがちょっと面白い。

正直太郎は子どものころ読んで怖かった記憶がある。私は個人的に腹話術の人形が苦手で、2歳とか3歳?ぐらいのときにうちにも「ニコちゃん」というミツバチを模したパペットがいて、怖かった思い出がある。

あと、心の中をどんどん勝手につまびらかにしてしまうのがなあ。この「正直太郎」、自ら使うとしたらどういうシチュエーションなんだろうか。裏表がない人が「しゃべるのがめんどくさい」という時か、第三者が本音を聞き出す・しゃべらせるために使うシチュエーションしか思いつかない。漫画ではどちらかというと後者の使い方で、口下手でなかなか言えないことをいうきっかけにしている。

正直太郎があったら取り調べとかに便利そう。容疑者の手にはめさせる。「さあ、こいつをはめるんだ」「よしてくれよ刑事さん、そいつぁ”正直太郎”じゃないですか……正直太郎の拒否権がありますぜ」みたいなやり取りがあるんだろうか。無理やりひとにはめたら犯罪になりそう。

「やっ、そっくり! 親子じゃないかしら。」(62p)

これは大好きなセリフで……なんかとても好きで……たまにくちにだしていうぐらいのドラえもんの名台詞。というか心の声。

自分でもはっきり気づいていない気持ちを言葉にされるとなんか実感できるってこともあるかもしれないな。対人関係だけじゃなく、内省したり、自分との対話に使うのもいいかも。

玉夫おじさんの好きな人、むちゃくちゃ美人だよな~。ちょっと怒りっぽいけど、もうこの後は二人仲良くできそう。お互い話し合えばなんだかんだ気が合うんだろうな。玉夫おじさんは一所懸命でいい人っぽいけど、大好きなんだっていうから最高だよ……仲良くしてね……

しずちゃんのはごろも

2巻は名作ぞろいだなあ。(そんなこと、全巻で言うような気もする)

「これ、はごろも伝説をみんな知ってる前提で書かれてる感じだなあ」と思ったが、わたしも多分はごろも伝説を知る前に読んだと思う。あんまり問題ないのかもな。物語を知る順番ってそんなに関係ないのかも。たまにはっきり覚えているものもあるけど、だいたいは「元ネタとパロディ・オマージュとどっちを先に見たか思い出せない……」という状態になってる気がする。

「フワフワオビ」のふわふわした感じ、この道具は欲しい。空飛ぶ道具の中でも結構ほしいほうかもしれない。空飛ぶ道具にどんなものがあったか、一度集めて「ほしいランキング」考えてみようかな?

しかし「フワフワオビ」は風に弱いようだし、もしかしたら屋内用なのかもしれない。でも屋内用でもいいなあ。

しずちゃんが流れ着く山奥の村、なんだか時代がタイムスリップしたかのような田舎ですごい。のび太たちの暮らしっぷりから考えてもだいぶ時代がさかのぼっているような…… 薪を背負った男性、コメか何かを干している女性が赤ん坊のおむつに布を巻いて使うというこのシチュエーションがなかなかない感じ。

絵の描かれ方から見ると、初出からあとで書き加えられてるのかな?という箇所が結構多くて、でもそこがなかったと考えるとつながらないから、書き足しただけじゃなくてもう少し複雑なのかもな。そういうこと考えながら読んでも楽しめる。

うそつきかがみ

はいきたコレ名作&迷作のひとつよ。

表紙にかっこよく、スリムできりっとしてて頭身が上がったドラえもんが描かれているけど「はたしてこれはハンサム?美形?かっこいい?のか??」と思ってしまう感じ。

家の中でボウリングするなんて……ドラえもん……未来の世界にボウリングないのかもしれないな……っていうかドラえもん指がないので、ボウリング難しい。そのせいであらぬ方向に投げちゃったのかもしれない。鏡を割って、ガラスに挟まるほどに。

ボウリング事件のすぐ後に出てくる、世界一の美人のママがこの回一番の美形のような気がする。

うそつきかがみは変なことを言っておかしな見た目になるように誘導してくるけど、どういう目的の道具なんだろう。たまに出てくる「役に立たない、ジョークグッズ、バラエティグッズみたいな道具」すごい好きなんだよなあ。未来の人々の余裕とか、楽しみとかちょっと伝わってくる感じ。

たとえば、「うそつきかがみにどれだけ抗えるか?大会」を開催するとか、「嘘つきかがみと一緒に作った容姿がどれほど人にウケるか大会」を開催するとか……

ルックスを気にしすぎることへの風刺になってる気もする。「こうするとひどい顔・見た目になる」という内容も、書かれた時代のことを考えるとチョイスが悪くなくてすごいなと思う。表情とか、乱れた髪型とか、だらしなさ、変顔などを指定してくるところ。

これを読むと、結局「いい評価をしてくれる人が一番わかってる・見る目があると信じたいものなのかもなあ……」とも思う。周りの評価が低くても「あいつは見る目がない」と切り捨てれば「自分は素晴らしい」と信じられちゃうのかな、と。

タイムふろしき

いきなり1ページ目の最初の6コマが最高。壊れたテレビの表現。

そういえば、昔のテレビってこういう感じに壊れてたけど、液晶テレビになってからこういう壊れ方しないですね。というか壊れた液晶テレビを今のところ見たことがない。今のより機能がいいもの、大きいものなどに買い替えていて、「壊れたから」という理由ではないというか……

そしてママの名台詞「ここんとこをやく60度の角度でなぐるのがこつよ。」

不調なせんたく機を全自動のせんたく機に買い替えたがっているママ。いまのはなんなんだろう。この時期だと二槽洗濯機なのかな?一槽しか見えないけど。まさか絞り機(脱水ローラー)が別でついてるタイプ?

お父さんの「新しいカメラ」がいちばん緊急性がなさそう。あたらしい洗濯機買ってほしいなあ、ママが大変じゃん。 でも、パパがカメラで記録しておかなければ家族の思い出が残せないとか……それも問題だ。難しい。

「くず~~いおはらい。」ってよく口に出してた気がするけど(私が)、ここが元ネタだったのか……気にしたことなかった。

ジャイアンは剛田雑貨店の手伝いをよくやらされているけど、時代を感じるなあ。いま現在、こういう手伝いをやらされる子どもっているのかな。そもそも個人経営の日用雑貨の店が減ってそうだもんな。

途中、町の人々がタイムふろしきの犠牲に?なってるけど、みんなこの後もとに戻ったのかな。フサフサのひとも若返っちゃって良いような悪いような……藤子F先生ッぽい人の車も直してあげてほしい。

かならず当たる手相セット
オオカミ一家
N・Sワッペン
地下鉄をつくっちゃえ
タタミのたんぼ
このかぜ うつします
勉強べやの大なだれ
恐竜ハンター
出さない手紙の返事をもらう方法

全体の感想

 

 


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ドラえもん1巻 全話感想

ドラえもん読み返し2022

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読むぞ~!

【てんとう虫コミックス1巻】

サブタイトル

未来の国からはるばると

記念すべき第一話。有名な話でもある。こなれない感じの丸いドラえもんがかわいい。頼れそうだが不器用そう……

私がおもち好きなので、おもちをまず食べてるところがとてもいい。のび太は寝っ転がって食ってるけど座って食べないと危なそう。

考えてみると、のび太とドラえもんはおやつを部屋で食べてることもあるけどなんだか上品?だな。食卓で食べてることもあるけど、ママが持ってきてくれたり自分で部屋に持って帰ったり。わたしは実家に自分の部屋ってのが無かったので、他の人とか普通?はどうなのかわかんないな。

「タイムテレビとかで見せるんじゃなくてアルバムなのは、いきなり文明が発達した未来の道具を見せられて解説されてもウソっぽいからじゃないか?」と仮説を立ててみたものの、次回で軽く覆された。別にタイムテレビでもいいのかもしれない、のび太は柔軟だし。

あと、パパママが優しいなあ。パパはわりと一貫してこんな感じのキャラクターだけど、ママは特に低年齢向けに書かれた作品の中では優しいママなんだよね。甘やかしてる感じもあるけど、のび太が(ドラえもんに言われた未来の話に)泣いて怒っているのを見て事情を聴いたうえで、内容を信じはしないものの「たいした空想力だ」と未来の選択肢を広げてくれるのもなかなかいいんじゃないか。

ジャイ子がかわいく描かれていなくて、それと結婚するなんて嫌だ、かわいいしずちゃんがいいとのび太が言うシーンはルッキズムを助長するんじゃないかという意見も読んだけど、まあ無くはないけどどうだろう。私は子どものころから読んでて、ジャイ子は結局好きなキャラクターになっちゃったからな。「ぶさいくキャラクターだから嫌いなんだろう」と言われれば「まあそんな感じに書いてあるしなあ」とは思う。

深読みしすぎるのはあまり好きじゃないけど、セワシのことを考えるといろいろ混乱してしまう。よく引き合いに出される「たとえば、きみが大阪へ行くとする。いろんな乗りものや道すじがある。 だけど、どれをえらんでも、方角さえ正しければ大阪へ着けるんだ。」(18ページ)という、「過去を変えるが未来の大事なところはかわらない」理屈は、のび太は納得したし子どもの頃のわたしも納得したがなんか雑(セワシの考え方が)だ。

【ここから妄想】
「ドラえもんがのび太のめんどうを見た」はすでに決まった過去で、セワシはそれをやることになっているというのがすんなりおさまるかんがえかたじゃないだろうか。過去を変えていなくて、「ああ、このタイミングでドラえもんをのび太のところに送るんだ」という……でものび太への解説は「だいじょぶだいじょぶ、セワシは生まれてくるから」と納得してもらうためにのりものの話をしていると……
【ここまで妄想】

まあなにはさておき、短パンだけ飛んでる絵には笑ってしまう。

ドラえもんの大予言

21ページ「22世紀のマジックハンド。」ってさっそくムダ系ひみつ道具が出てきて笑える。バラエティショップで売ってそう。

ここの構成いいなあ、マジックハンドで無理やり止めるギャグから、次々のび太の行動を当てて「よくしってるな。」と言わせることで、ドラえもんが22世紀の未来から来てふしぎなちからを持っててのび太の未来も知っているということがさらっと理解できる。

「ダンプカーにはねられる」(つまり、今日)のは2月6日なのか。ドラえもんが来てからすぐの話のようで、正月にやってきたんだから1か月以上はもう一緒に過ごしてるんだなあ。そんなこと考えたことなかったかも……

のび太はすっかりこのアルバムのこと信じてるんだなあ。

黒電話に出るドラえもん、漫画読みながらなんか丸いもの食べるドラえもんがかわいい。とくせいケーキにつられるドラえもんもいい。ダンプにのび太がひかれることよりもおもしろいまんがととくせいのケーキ。

悪いことした(?)からって、知らないおじさんに子どもがグーで殴られるというのがつらい。泥棒と間違ったからって、子どもを竹刀で殴ってくるおじさん……殺伐としてるなあ昭和50年の東京!

【名言】「けっきょくこうなる運命だ、あきらめな。」

変身ビスケット

この、1ページ目と2ページ目が見開きで、真ん中に扉絵があって左と右にコマ割りが5段でされてるレイアウト好きだなあ。「起」と、これからありそうなドタバタの予告というか謎がいっきに見えるのがすごい。

最初の三コマもじっくり見て、ここをどうして三コマにしたのかって考えながら一コマずつ見るとすごい……ドラえもんはテンポのいい漫画だけど、この2ページのテンポは比較的緩やかで、のび太の行動の原理をわかりやすく描いているように見える。

小学生が頼まれるお使いとしてはなかなか高度なきがする、
「お客様におだしするいいかんじのお菓子を買ってくる」

ママだけで接客するお客さんってどういう関係のひとなんだろう。よそよそしいから親戚でもなさそうだし。

それにしてもテッパンの繰り返しギャグでドタバタして混乱して面白いなあ。こんなにお客さんを怒らせちゃって大丈夫だろうか?

(マル秘)スパイ大作戦

スネ夫初登場。

花瓶を割ったことはいけないことだけど、わざとじゃないので先生には許してほしいところ。でもビビっちゃうよね……わかるよ……だからそこにつけこむスネ夫はほんとよくないぞ。

ドラえもん頼りになるなあ。即解決。

解決したところでやめないところもドラえもんだけど。あおるだけあおっておいて、なんか無表情でのび太を見つめている48ページの「カッカ カッカ」ってコマ大好き。藤子F先生の、ドラえもんでよくやる「数コマ使って感情の盛り上がるさまを見せる」演出好きなんだよな。

【名言】美しいということばは、 ぼくのためにあるんだなあ。

↑ここでも四コマ使ってスネ夫のうっとりぶりを強調!いい!

このあとで知れちゃう「決定的なよわみ」は、あんまりにもプライベートだから勘弁してやってほしい……

【余談】
そうそう、ドラえもんって一話完結のギャグマンガなんですよね。だから設定が変わることや、前にあったいろんなことが「前提になっていない」「次回には持ち越さない」ところが魅力のひとつ。この回でのび太とドラえもんが知っちゃったスネ夫の決定的なよわみになる秘密や、他の話でものしずちゃんやジャイアンの恥かしい秘密について、いつまでも同じネタをいじってくることはないわけだ。そこは忘れないで読んだほうがいいと思う。

コベアベ

これの最初の三コマで!!ここまで何があってこれから何がしたいかバッチリわかる構成!!あーこれすごいな。「「コベアベ」というふえだよ。」までドラえもんがしゃべらないのもいい。その間の顔!!とくに59ページ6コマ目の顔が好き。

「コベアベ」もなかなかふんわりした効果の道具なんだよなあ。範囲もわからないし何に作用してるのかもわかんない。たぶんわたしが20世紀生まれだからだ……でも22世紀にも、あんまり仕組みとかわからずに道具を使っちゃう人多そうだな。

「おふろに入ってきれいに」なろうとするドラえもん……

わりと凶悪な犯罪者も出てくるな。のび太の活躍によりお縄。お縄……

刃物をちらつかせ、家にいる女性二人を縛り上げ、家探しをするドロボウ。凶悪……「買ったばかりのバットのなぐりぐあいをためさせろ。」とかいいだすジャイアンさえもかわいくみえるレベル。

古道具きょう争

スネ夫のコレクション自慢がさく裂。

昔からいつもさらっと読んでたけど、1974年の話(一九七四年のラジオを~というセリフから)なのか。資料によると初出は1970年?

その時代だと考えると、68ページの「ぼくのうちみたいにさ、車とかクーラーとか、電子レンジとか。便利なものがなにもかもそろっちゃうとさ、」というスネ夫のセリフがすごいなって思う。加筆された部分とかかもしれない。私ぜんぜん初版とか初出とか追えてないのでそのあたりよわい。

wikipediaの電子レンジのページによれば「一般向け電子レンジは1965年に初めて発売。普及率は1970年代中盤に10%」だそうで、スネ夫の家にはやっぱり早い段階で先進的な技術が集まってるんだなと思う。

加熱する古道具競争に巻き込まれるママの様子を書いた74~75ページは最高におもしろい!とくに爆発する前の2コマ。

ママのSOSをうけて早帰りしてくれるパパもやさしい。藤子まんがのパパってみんな家族大好きっぽいよね。

最後のコマに超強力ルンバみたいなのも出てきて、いいな……

ペコペコバッタ

1コマ目からガンガン怒るのび太!そうそう、のび太って結構直接相手に嫌なこととか困ったことは怒ってるんだよね。「いじめられて泣いてドラえもんに泣きつく」ってイメージで語られるけど(この話もまあドラえもんに相談するわけだけど)、のび太が自分で意見を主張することも多いのだ。

きちんと(?)謝罪を要求して回るのもいい。それで謝らなかったんだから、道具で強制的に謝ることになるのも致し方ない……みんなの不遜な態度と、道具によって豹変して謝罪しまくる姿のギャップ! 過剰に反省し謝られすぎると滑稽で逆にコワイっていうギャグもいいなあ。怖さとギャグって同じ方向だったりするもんね。

その後の展開もわりとパニック、ホラー的な内容だなあ。反省しすぎていのちをたとうとする人間が続出。強盗も1巻だけで2人目が登場。

そしてみんな事実を打ち明けちゃってるんだね……警官の告白はどこまで本当かな?(笑) そうだな、警官の精神状態が一番心配だな。

ご先祖さまがんばれ

スネ夫の家は家宝の刀なんてあってすごいな。ただの成金じゃないんだなあ。たぶん。

ただの「うちの先祖パッとしない、スネ夫に自慢された」っていう愚痴をドラえもんにつたえただけだろうに、勝手に「負けてたまるか!!」と激高するドラえもん。積極的に過去を改変しようと動き出す(笑)セワシにも関係してくるごせんぞの話だからだろうか。のび太だってセワシのごせんぞだもんなあ。

「タヌキとはなんだ!!」というお怒り初登場。1巻でもう出てくるんだなあ。というか、矢が貫通しちゃってるな!!!ドラえもんのあたまを!!「ぼくがロボットでよかった。」そういう問題!?

あの名言がここで登場。

【名言】どっちも、自分が正しいと思ってるよ。 戦争なんてそんなもんだよ。

のび太の「正しいほうを助けたい」という気持ちも子どもらしいし、ドライな様子を見せるドラえもんの言うこともわかるし……

のび太のごせんぞも、不器用なりに身の回りのことの解決に未来の道具を工夫して活用しちゃうところが「のび太の先祖~!」って感じでよい!

かげがり

かげがり~!!

「こどものころ怖かったドラえもんの話シリーズ」だ。

22世紀には「草むしりにつかえる機械」ないんだな。なんか別のソリューションで雑草コントロールをしてるに違いない。遺伝子組み換えとかされてるのかな、、それはそれで怖い。植物もなるべく刈らない方向の世界になってるのかもしれない。とにかく、草はむしらないようだな。

「三十分たつとちえがついてかげでいるのがばからしくなるかげを作るはさみ」

これはどうしてこんな風になったんだろう。失敗作の道具とかなのかもな。「切り離した分身に自我が生まれるとは……」みたいな。

片倉くんちに借りた本を返しにいくカゲ。方倉くんじゃないんだ。

おせじ口べに

ママはおしゃれだし、パパは絵を描いている。のび太はくちべたで損している。

ストレート悪口をどんどん言ってしまう不器用なやつだ。嫌いじゃないけど慣れるまで誤解されそうで、確かに損だな。ちゃんと分かってもらえれば人を怒らせることもなさそうなんだけど……

この口紅をつかってると、口紅ぬってるからすぐにステータス(おせじ口紅使用中)がわかっちゃうけど、そういうジョークグッズってことなのかもな。相手にも使用中なことを知らせつつお世辞を言うという。「きみはほんとうにすばらしいひとだね!」「エッ、……ああ、なんだおせじくちべにぬってるじゃないの!!」みたいな、みんなで笑えるジョークになるのかもしれない。

一生に一度は百点を

これまた名作ですね。

あからさまに虚構の世界から始まる。このカッコイイのび太って「スーンという感じですごいことをやってのける」スタイルでいいですね。

あー、これ「コンピューターペンシル」がどういう道具なのか一切説明せず、のび太に渡して、のび太がなんとなく察して(セリフはないけどドラえもんが解説してるかもしれないような顔はしているが……)使いこなし、用事は終わったから「返して」ってドラえもんが引き取ろうとするところがいいな。コンピューターペンシルの良くないところ、ドラえもんは完全にわかってるんだろうし。そしてのび太は効果と使い方を一回で完全に理解してしまった。

「しずちゃんのパパの山積みのお仕事」までこなす、このペンはどうなってるんだ。パパの仕事はなんなんだ。

【名言】ほしいものは手に入れるのがおれのやりかたさ。

ジャイアンの名言と悪そうな顔出ました!こちらも理解が速い!

のび太は通信簿オール五をコンピューターペンシルでとろうとしているが、体育……体育と図工あたりは厳しいのでは……

きたないものでもみるような、けいべつしきったような目つきのドラえもん……ここの静かな展開も好き。これギャグだけど、やっぱりミステリーとかサスペンスのハラハラ感も盛り込まれてると感じる。

単行本では先生初登場。でもキャラデザの安定感からもこれが初出ではないでしょう。「ウフッおもしろそうですね」の回のほうが先じゃない?(ちゃんと確かめてない)んでその回がどこだったかパッと思い浮かばない……もうだめだ

そして、オチの近くでジャイアンの父ちゃんの、しっかり子どもを見てるんだなあという発言に愛を感じる。殴っちゃダメだとも思うけど。でもジャイアン本人にも、読んでる読者にもこのお話の流れはすんなり理解できるんじゃないか。ジャイアンが盗ったものをどうどうと返却してくる流れもわかりやすい。のび太が結局不正をしなかった理由もはっきりわかると思う。やっぱ名作だなあ。

プロポーズ作戦

パパとママのエピソードも、1巻からがっつり入ってるんだなあ。

十二回目の結婚記念日。おいしいごちそうと、パパが買ってきてくれた花束。食い違う思い出……不穏な空気……

「うそ発見器」を取り出すドラえもん、さらっとでてるけどなかなかすごいもの持ってるな。やっぱあるのか。

「忘れもしない、昭和三十四年十一月三日に公園で。」

プロポーズの日が明確に書かれている!こういうの好きなんですよね。昔まとめてサイトに載せてたけど……いや、まあ今もあるけど……

でまあ、過去に行っていろんなすれちがいを目の当たりにし、混乱の原因を知り、どうしようも出来なくて現代に戻ってきたら……結局なかよし夫婦でした!!!ごちそうさまです!!

○○が××と△△する

「予定メモ帳」はかなり万能な道具だけど、ちょっと前から状況を操らなきゃこうはならないだろうし、どういう仕組みなのか気になる。ここに書くこと自体がすでに予定に組み込まれてるんだったりして……

「おれたちのしずちゃんが。」「こともあろうにのび太なんかと。」

って、こういう風にジャイアンとスネ夫が言うのは珍しいなあと思ったりする。

結構一般的に「しずちゃんは唯一のヒロインで、みんなに好かれている」という印象があるみたいだけど、実際のところはしずちゃんのことを積極的に好きなのはのび太と出木杉(?)ぐらいじゃない? のび太も割といろんな子に目移りしているし。

ネズミにおびえるドラえもんもてんとう虫コミックスでは初登場。

のび太のおませな部分もチラ見え。

雪でアッチッチ

のび太の家まで、みんなが遊びに誘いに来てくれる。こういう仲間でもあるんだよねえ。

そしてバカにされたことにやっぱりのび太本人以上にいかりくるうドラえもん。

「あべこべクリーム」はどうなんだろうね、本当に暑くなるんだったらまだいいけど、体感だけ暑くて実は冷えてるんだったらしんじゃいそう。危ない。

でも究極は凍るんだから物理的に熱があべこべになるってことかな……?

ランプのけむりオバケ

1巻で二回目の正月。

冒頭の三コマの流れいいなあ、少しずつカメラを引いて行ってドラえもんの様子がわかるようになってるところ。三コマ目で「な、なんだ。ダダダダ」になっててもおかしくないけど、そこにこの間がある方がしみじみとおかしさが増してる気がする。ああ~~。

けむりロボットのソリューション力はすごいな。自分にできないことも解決していくわけでしょ。そうとう知恵が回らないと無理だ。でもAIに出来そうなことともいえる。命令を一番早くスムーズに解決できそうな手段に素早くアクセスして試行していく。

走れ!ウマタケ

竹馬とか缶ぽっくりとか、私以外と得意なんですよね。体幹は良いのかもしれない。

ドラえもんもなんだかよくわかんなくって、ずばりそのものの解決法じゃなくて名前が似てるだけの謎の生き物連れてきちゃうところが最高。

「ウマとタケの間の子でウマタケ!」じゃないんだよ……飛び越えすぎてるんだよ、いろんなものを……

のび太もわりとすんなり乗りこなしている。やっぱ器用だよ。やったら何でもできるタイプだなのび太は。最初に「できない」って思いこまないでやるってことだけが彼に必要なことなのかもしれないな。

ウマタケにも幸せになって欲しい。未来の住んでたところに返してあげて。

全体の感想

ここまで感想を書きながら読んだら3時間かかってしまった。無理じゃない?このペースで読み返すの。

 


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ドラえもん読み返すぞ2022

 

私はドラえもん全45巻を読み返す必要がある

4月、「ドラえもんをちゃんと読み返すべきだ」と思うことが二回あった。

ひとつはフエール銀行の利率をこたえられなかったとき。

もう一つは藤子A先生が亡くなった時のいろんな人のつぶやきを見て。

手元には「100年ドラえもん」がある。まだ全然読めてない。こんなことじゃいかん。改めて読み返して、私の中でドラえもんを「最近触れた詳しいもの」に少しでも近づけたい。またドラえもんの話を出来るようにしたい。

読み返しメモを書いていきたい

いろんな角度で見返したいなと思っている点があるので、そこをチェックしつつ、感想を書いてここにUPしていこう。目標は「誰かになにか言いたいときにパッと思い出せる・参照できる自分好みのデータベースづくり」である。

感想は以下にリンクしていく。


ドラえもん1巻 全話感想

ドラえもん2巻 全話感想

 

 

 


 

こっちも欲しい……

2019/9/23 藤子・F・不二雄先生の命日

今日は藤子・F・不二雄先生の命日だ。

23年前なんだなあ。早いよ……F先生が生きてらっしゃったら、F先生にも自分の作品を見てもらいたい!っていうモチベーションがあったかもしれないけど、……まあそれだけじゃないから作品作りはしているけど、少なくともひとつモチベーションを失ってるのには間違いないだろう。(そんなこと言ってないで、見せたい人にどんどん見てもらうためにもたくさん描かなくちゃな~と思うのですが)


23年前に亡くなっているし、ノリノリで新しい作品をはっぴょうされていたのはもう40年以上前だったりするわけだけど、そのころ描かれたとは思えない漫画がたくさんありますからね。

「定年退食」とか今見るとびっくりするもんねえ。
高齢化で支えきれなくなった高齢者たちを、定年で社会保障から外していく話ですよ。1973年の作だって……っていうかそのころからまあ予想されていたのにまんまとって感じなのが今なんだと思いますけど。

文庫版でも気軽に読めるのでどうぞ。

あとは少年向けのSF短編もみんな面白いし、子どもの頃に読んでてよかったな~と思うんですよねえ。すでに愛蔵版になってたんだけど、むしろ愛蔵版で出るの早かったんだなって今になると思う。でも発表から15年ぐらいは経ってたのか?

これは大全集です。

 

命日ということで、藤子F先生不在の現在を考えてみたんですよ。

「もう23年も前に亡くなっているのか。だいぶ前だよな。いまの大学生とかは『生まれた時には藤子・F・不二雄がもうこの世におらず、作品だけは新作も作られてずっとそばにある』状態なのか……それって、わたしのころで言えば……」

おもいつかない……
わたしのころで言えばだれなんだ……

まだ漫画がいまのかたちになってから100年もたってないわけじゃないですか。50年も前の漫画だとだいぶ古典の部類になる。もちろんそれより前からあったけど、変化してしまっているから同じものとは思えないわけで。

簡単に言えば、私が生まれたころに「もう亡くなった、生涯作品を作り続けた人気漫画家」はいなかったのかも……? まあ人気漫画家ってのがどれぐらいかわかんないですけど、亡くなるときもアニメやコミックスが出ていて、亡くなった後も変わらず作品が続いているみたいな人。

サザエさんだって、長谷川町子先生1992年にお亡くなりになってるから私全然生まれてるしさ。もちろん手塚治虫先生だって、亡くなった時のこと覚えてる。それに手塚先生は亡くなる前から亡くなった後までずっと続いているテレビアニメとか、死後にスタッフがシリーズを続けている超人気作品とかはないですよねえ。

だめだなんかケンカ売ってるみたいになってきた。

何が言いたいかというと、自分の体験にないが故、

「原作者が亡くなったあとも人気のシリーズが長年続いている」というのはどんなかんじなのかが実感としてよくわからないということですよ。

海外のはどうだ、と思ってもピーナッツのシュルツさんは2000年没、
ムーミンのトーベヤンソンさんは2001年没、

あ~~~ウォルト・ディズニーさんについては近いかもしれない。
1966年没。
私が生まれる前に亡くなっていて、でもその後も新作シリーズが出ているというかんじが近いかもしれない。

そう考えると、私はディズニーさん個人にはまったく親しみを感じておらず、偉人だということはわかっているが、どういう貢献をされた方なのかもよくわからない。キャラクターのどの部分かをディズニーさんが描いているということだろうか。……とひどい知識のなさを……正直に書いてみる……実際の所、ほとんどディズニー作品に触れずに成長して、大人になってからも知らないでいるから。

残念だけど、やっぱりドラえもんも「藤子・F・不二雄というひとがかかわっていて最初に描いたらしいが、スタッフ会議で決めたストーリーで、アニメーターとデザイナーがきれいに描いたものを僕たちは見ているのだろう」と、亡くなった後に生まれた世代は思ってるのかもなあ。藤子F先生は大量に原作漫画があるし、原作絵のグッズもけっこう身近だからそんなことないかな?

2019/04/02 ドラえもん映画「月面探査記」観てきたよ~(感想)

ネタバレというほどのバレはしないつもりですが……
観るまで何も知りたくない人は読まないでおいてね!

映画ドラえもん のび太の月面探査記 を観てきました!

去年見そびれてしまったので今年こそはということで。それでも3月ギリギリになってしまったな。

見に行った藤子ファンの人々の反応を見ていると、「よさそうだな……」という予感はしていたし、そもそも予告編とか前情報で「これすきなやつっぽいぞ!」と期待していたのですよ。

期待通りで楽しかった。新ドラオリジナル作の中では一番よかったかもしれない。

最後のほうはちょっと要素が詰め込まれていたけど、わかりやすい伏線の回収とか、はっきり言葉で伝えられるテーマとか、しっかりエピソードで硬く印象付けられる友情とか。

道具の使われ方も、やっぱドラえもん好きな人が作ってるんだなあという「好き」が前面に出て感じられるものだったけど、鼻につくこともなく、自然に見られました。

展開や演出にいわゆる「ベタ」なものもあったけどそこがいいんですよ!

子どものころに観たい!子どもにとってはアツイ展開だし、スレたおとなは「はいはいこのパターンね」「○○が〇〇するってほかでもよくやるやつ」と思いがちだけど、いいよ!

大人になって思えば、こう、例えば「ピンチ→ギリギリたすかる」「一度主人公が倒れて、立ち上がって、『お前の勝ちだ……』と敵が倒れる」的な、もういろんな作品でやってきた「燃えるやつ・かっこいいやつ」「お約束」ってのも、子どもにとったら初めてだし、パクリとかじゃなくてこれは「見たい展開」「視聴者の希望」なわけですよ~。

そういうのがいっぱいありました。
短い期間だけどみんなと心を通わせて仲良くなったルカやアルのことも好きになっちゃったし、不器用な動きで器用にいろいろやっちゃうノビットの頑張りも泣けてくるし、ムービットたちはかわいいし……で。


あと、大変なモチ映画でした。モチ好きにはたまらないんでモチ好きは見に行ってください。モチ工場に住みたいです。というか月の異説ドーム(?)に住みたい。