【映画】「第9地区」(ニール・ブロムカンプ監督)観た・ネタバレちょっとあり?の感想

ニール・ブロムカンプ監督と言えば、私は「チャッピー」が好きなわけですが。

さらに評価の高い、「第9地区」も見てみよう!と思って、だいぶ前……たぶん3年以上前にDVDを買ったんですよ。

なのに、なんとなく見る機会をうしなって、長い間そのままにしていた。
ずっとずっとテレビの前に転がっていて、(見るときはPCで見ますが……)何年もそのまま。とうとう見ようと思ったり、やっぱり見なかったりと謎の時間が過ぎていきました。

しかし、とうとう観たのですよ。この2020年1月8日、新年初めての映画に。この「第9地区」を。選んだのです!

今となっては、DVDは画質がイマイチですね。900円ぐらいで買えたので買ったのですが、すでにブルーレイが900円になっており、上記のプライムビデオなら199円で見られます……


【あらすじ】

南アフリカ・ヨハネスブルグの上空に突如現れた地球外のものと思われる飛行物体。しかし停泊してるだけで何も起こらないので、無理やりこじ開けて中に入ってみたら、すっかり衰弱した宇宙生物らしきものが大量にいた。人道的な面から救出して住居を与えて難民キャンプができたけれど、宇宙生物はなんだか野蛮で暴力的だし、見た目がエビや昆虫のようなので徐々に住民から疎まれる存在に。

とうとう、「エビ」たちを他の地域に無理やり閉じ込めようと、人間たちは表面的には友好的な態度で「エビ」の居住地へ赴くが……


【これ以降内容にも触れるよ・ネタバレ嫌な人は読まないでね】

差別であったり、政策に翻弄される難民だったり、そういうものも読み取れるのですが、監督コメントによれば「あくまでエンターテインメント」とのことですので、楽しんでしまえばよいのでしょう。

「チャッピー」のほうがよりコミカルで楽しいと思うんだけど、深読みの余地や脚本の良さみたいなのは「第9地区」のほうがあるかな。
とにかく派手ですね。ハリウッド的な派手ではないけど、敵も味方もバンバンころされていってしまうところなんか、いちいち感情移入したとしたら見られないですよ……ゲームだと思ったほうがいいぐらいかもしれない。

主人公のヴィカスはまじめだけど調子に乗りやすくて詰めが甘くて行動が裏目に出る上になんだか不運な人。そんなに嫌われないかもしれないけど、周りは困りそうだなあ。「第9地区」からエイリアンたちを立ち退かせるプロジェクトの責任者になぜか抜擢され(たぶん偉い人の親戚という理由)、やる気満々で仕事に向かったんだけど、アクシデントで体の一部がエイリアン化してしまい……

あのアクシデントでなぜエイリアン化するのかは最後まで謎だけど、まあなんか薬品ひっかぶり系変身ものだと思って深く気にせずに行こう。

ヴィカスはもうエイリアンに助けを乞うしかないよ!と見ていて思うんだけど、なかなかそういう心情にもなれないみたいだし、最後までハラハラする。

ほんのり友情モノだったりもするし、ピンチと脱出の連続なので飽きなかったなあ。……と書いてみて思ったけど私はあんまり映画に「飽きる」って感じたことないな。

ラストはハッピーエンドだと思った。たぶん彼は帰ってくるし、すべて解決したら愛する人のもとへ戻れるんだ……


アフリカに興味があるものとしては、街中の様子や、空から見下ろした住宅街が見どころでした。googlemapで見てる航空写真と同じだなって。エイリアンの住んでるお家は家の中も荒れ放題だけど……

あと、ナイジェリアのギャングなる一派が出てくるんですけど、なぜナイジェリア。そういうのが実際にあるのかしら。

SF好きとしては、メカも出てくるし、一見住宅のように見えて何かの研究室でコンピュータに囲まれていたり、タッチパネルや生体認証で操作する機械群も見どころでした。ニールブロムカンプ作品にはおなじみらしい「乗り込み型二足歩行ロボット」出てきたときは「出たー!」「乗れたー!」って感じで興奮しました。

脚本はチャッピーのほうが「先に作った作品」みたいな感じだったなあ。単純になってるというか。共同で脚本作ってたというテリー・タッチェルとのブラッシュアップの作業がより濃くしたのかな? って、よく見たらチャッピーも同じコンビで作ってるんですね。そして二人は夫婦なんですね。いま初めて知りました。

 

あと、ヴィカスのセリフは主演のシャールト・コプリーによるアドリブだと聞いて、もう一回最初から見直してみたくなってきましたね……キャラクター設定がしっかりしてるんだな。あの「お役人で、あんまり周りより出来るタイプじゃなくて、任された責任重大な仕事にちょっとウキウキしちゃってて、奥さんが好きで、かっこ悪いところは記録されたくないし、位置情報がわかっちゃうのに奥さんとしゃべりたくて電話の電源を切らないところ」とか……セリフやちょっとどもりがちなしゃべりっぷりにもそういうキャラクターが出てきている気がする。
すぐに人を信じたり、正義を振りかざしたり、嘘みたいにかっこいいところもなくてかっこ悪いなりに「ええい!俺はこうする!どうにでもな~れ~♪」って感じが生々しいというか……ヒーローではない、小者?小者感?そういうのが……出てると思うんですよ!

2020年の目標を考えてみる

2019年の目標についての記事はこちら。
2019年を振り返るぞ

2020年……なんとなく切りのいい数字、20年代と呼ばれるであろう10年間の始まり、私もなにかをやり始めなくてはならないような気持ちになってしまう。2029年に「この10年間は~」と総括できるような……

でもよく考えたら2010年代もちゃんと振り返れないというか。半端なんですよね、自分の年齢がちょうどいい感じじゃないので。西暦や和暦よりも、20代とか30代とかのほうが結局わかりやすいので、ここから10年もそんな感じなのかなあ。


・毎年設定している、数字の目標
・長期的な目標を設定したい


・毎年設定している、数字の目標

■歩数:180万歩
■本を読む(漫画、電子書籍、同人誌含む):200冊
■アニメ:200本見る
■映画:24本
■新しいこと100個やりたい
■このブログを200記事更新する

毎年設定しているこのあたりの目標数値、ちょっと今年は控えめにしてみようと思います。大体目標値に届かなかったりするんだけど、そもそも「できるだけいっぱいやりたい……う~ん365日あるから、200ぐらいいけるやろ!」みたいにアバウトに決めちゃうからそうなるんだよなあ。

いっぱい歩くのも、本を読むのも、アニメ見るのも時間がかかることですよ。同時にできることもあるけど(行ったことのない場所に歩いて行くとか)、そればっかりやってるとほかのこともできなくなっちゃう。数を数えることも記録することも大好きで趣味のひとつなので、それはそれで私の癒しになっているわけだけど。

今年は意識して「何のためにたくさんやるのかな」ってのを考えていきたい。無意識に数を増やしていく楽しみもあるけど、もう少し立ち止まってじっくりひとつひとつを考える。

365日と1年間を考えるんじゃなくて、1か月単位で考え直してみると、2019年は180万歩以上歩けているのは1か月に15万ぐらいは歩けていたから。そしたら今年も15万歩×12か月で180万歩を目指そう。

映画だって月に2本見るのは目標として無理がなくていいんじゃないか。おなじの観たっていいし。好きな映画を繰り返し。

「新しいことを100個やる」は、2019年の目標の中で一番よかった。
今年も是非やっていきたい。

今までもいろいろやってたんだろうけど、「よーし新しいこと1個増やせるぞ」みたいな軽い気持ちで、「やったことないもの」「いったことない場所」を探して見つけるきっかけになった。誰かが楽しかったと紹介してくれた場所に行ったことがなければ「私も行ってみよ!」と行く、ちょっと「おっくうだなあ」ってことも「新しいことカウントが1つ増えるぞ」と思えば積極的に行けた気がする。おかげでだいぶ充実した1年間になったと思いますよ。


・長期的な目標を設定する

いままで「数字で決めた目標を達成しよう」とやってきて、難しいなあと思ってたのが作品作り関連。

漫画を描くにしても、小説を書くにしても、同人誌を作るにしても……

数えられないんですよ。さっさっと調子よく3分で描いた絵はカウントしない?10日かけて描いたイラスト、2週間かけて作る同人誌も「1つ」なら、そんな大作を作るのは作品数が増えないから無駄? そんなことはない。手作りした雑貨も1個1つ、10個一気に作っても10個、作ってる途中のものは?

毎回よくわからなくなっちゃって、結局「40作品作ったけど……でも……?」というもやもやした感情が残ってしまう。

今年はもう少し、短期的な目標と長期的な目標を立てて、それを実行していくという形に変えようと思う。

半年で10枚ぐらい絵を描きたいよね、とか、こういう企画に合わせた作品作りを完了するとか。そのためには企画力がないと。今までみたいに「基本的には描きたいときに描けるものがあれば描き散らかしていって、あとで使えそうなときに使う」方式は変えて、最初に「同人誌はイラスト集を作る。あと10枚描こう」など考えて描く。目に見えて数字が増えないのが私にとってストレスになるかもしれないけど、今までよりは作品としてまとまりが出せればいいなあ。企画力もあげたい……


・もう一つの大きな目標

あと、今年の大きな目標は「もじもじしない」

いろんなチャンスとか、新しいこと、もじもじしちゃってできなくって後悔すること多いんですよね……

話しかけられない、誘えない、照れちゃう、はずかしい、など など

去年の年末も、ほしいものを買いにお店に行ったのに「発売開始と同時に買いにいったら必死な人だと思われて恥ずかしいかもな///」などもじもじして、1時間後に行ったら売り切れていた……んですよ……

好きなものは好きだって言おう。ありがとうと言いたいときはすぐ言おう。欲しいものは「ほしいです」ってすぐ言おう。「誰もいらなかったら私が……っていうテイで運よく、あわよくばゲットできれば」ってやつをやめよう。

……まあそういっても性格が性格なんで、なかなかできないと思うけど、きっと意識して「もじもじしないぞ」と思ったらできるかもしれない。

もじもじ砲をセットしておくか? 1年に12個「もじもじしなくてもいい弾」を用意して、「12回ならもじもじしないでズバッとやっちゃっていーよ」と自分に許可しておく!


・あと、稼ぎたい

仕事はしているけど、活動資金ぐらいしか稼げていない。仕事するためのお金を仕事で稼いでいる。ほかのことは節約と我慢が基本で、楽しみもけっこうあるけどお金を使う楽しみはそんなにない。使っちゃうと不安になる方が大きい(貯金削れちゃう……次の収入の予定ない、とか)。

遠くに旅に行きたいとか、見たことないものを見たいとか、そういうことにはまとまったお金が必要だし、せっかく遠くに行ったらそこでいろいろ買いたいな~とか考えているので、やっぱりお金は必要だ。

仕事を頑張って増やそう。漫画、記事、イラスト、その辺が得意だと思いますのでどうぞよろしく……


2020年もいろいろやろう! 楽しい1年にするぞ。