Twitterとかその他SNSで流行していたもの。そろそろ終わったかもな。最近新しく始める人を見かけないから、そういうのをやるタイプの人は一巡したかな。
私はあんまりバトンとかお題とかに乗らないタイプなのですが、Facebookで師匠(勝手に私が言ってるだけw)の納富さんから、私の作品をほめていただきつつ「やってもやらなくても自由」という体でご指名いただいて、
ちょうど、「バトンはやらないけどちょっとこの本を紹介するやつやりたいな」って思ってたんですよね。勝手に便乗してなんか紹介しようかな~とか。
で、あんまり気負わず、思いついたものを挙げていく感じで7冊選びました。Facebookには投稿したんだけど、せっかくだからここでも紹介するぞ。
今でも売ってるものについてはAmazonにもリンクを貼っておきます。
1冊目:こちら葛飾区亀有公園前派出所デジタル
7日間1日1冊本を紹介するあれ(ルールを逸脱している)
本の解説はなしで表紙だけで良いみたいだけど皆さん解説している。そりゃまあ紹介したら解説したくなるよね
7冊をどうやって選ぶか悩んじゃうけど、あんまり考えずにその辺の本棚に刺さってて思いついたのを紹介していこう。
これは「こちら葛飾区亀有公園前派出所デジタル」1997年当時の最新デジタル・ネット事情がこち亀の漫画で楽しくばっちり分かっちゃう★という特集です。
普通に連載の中で出てきたデジタルネタの回を一冊にまとめたもの。年代と表紙にちりばめられたワードですでに懐かしくて身もだえしちゃう。
今読むとすべてのコマの情報が味わい深い。もちろん漫画として面白い。特集カラーページは当時の最新インターネット情報が満載、もう歴史書の類かもしれない。
2冊目:MOTHER2 公式ガイドブック
スーファミのゲーム「MOTHER2」のガイドブック(攻略本)。
MOTHERシリーズの書籍では、1の「MOTHER百科」が伝説の攻略本で、そちらはゲームの攻略というより「旅のガイド」で、主人公たちが立ち寄る街がほんとうにあるように、人口や広さ、見どころ、住んでいる人やエピソードがつづられているもの。
こちらは「MOTHER百科」ではなくて、MOTHER2のガイドブック。内容は普通にゲームのマップや超能力リスト、アイテム紹介、敵のデータなど攻略本らしいもの。
ただ、敵キャラクターは立体模型でひとつひとつ作られているし、町のイベントのポスターや商業施設のチラシ、研究員によるまじめなレポート(の形のコラム)などが満載で「この世界が本当にありそう」な演出がさりげなくちりばめられており、細かいところまでじっくりみてしまう。
子どものころからずっとお気に入りで何度も繰り返し眺めている本。
巻末に掲載されている、26人のスタッフからのひとことコメント(写真付き!)にはそれぞれがプレイした時のキャラクター名も書かれている。
26人中たったひとり、岩田さんだけが、「作るのに夢中で「通し」ではプレイしていないのです。」とキャラクター名非掲載なのだ。
3冊目:HOW to ART Vol.2
Vol.1は持っていないけど、きっと本屋で2を見つけて買ったんだろう。
プロのイラストレーターさんたちの作画技法が垣間見れる本で、私はいろんな画材を知ったり描き方を見たいと思って読んだのだけど、最後のほうにコンピュータグラフィックについても解説がまとまっていた。コミックイラストだけじゃなく3DCGも。自作ツールでCG描いている人もいらっしゃったり。この記事を読んだことが、私がPCに興味をもったきっかけなのである。(そして進学は美術やコミック系の学科ではなく、コンピュータの専門学校を選んだ)
4冊目:「エンサイクロペディア ファンタジア 想像と幻想の不思議な世界」マイケル・ページ ロバート・イングペン 教育社
もう手に入らない古い本ばかりになっているけど。
「エンサイクロペディア ファンタジア 想像と幻想の不思議な世界」マイケル・ページ ロバート・イングペン 教育社
とにかく大きな本。B4サイズぐらいある? 中身はフルカラーで、イラストと文章がたくさん。
世界中の伝説のいきものや伝承、民話、風習など不思議なものを集めた本。日本語バージョンだけなのかわからないけど、巻末に「日本にまつわるもの」として妖怪や昔話の奇妙な話についても紹介されている。
多分立派な化粧箱に入ってたんだと思うけど、ケースは紛失してしまい、表紙を紹介するには向いていない姿に。
この本は私が子どもの頃、親が自分で読むために買ったんだと思うけど、もっぱら私が読み倒していた。ゲームで見るアイテムや魔法の名前の由来を見つけたり、漫画やイラストの題材をここから探したり。
そういえばアフリカにまつわるものも結構載っているな。
「エンサイクロペディア~」と名乗るだけあって索引がすごく引きやすくなっているのもいい。「あれってどこにあったっけ」みたいに思い出せないときも、キーワードで言及している箇所を調べることができる。
5冊目:THE NEW YORK PIGEON
先日買ったばかりの本。大きくてハードカバーで、美しいハトの写真がたくさん!
ただのハトの写真集ではなくて、これまた美麗な骨格レントゲン写真や、ヒナから成長する記録写真、ハトとかかわる人々のエピソードなど……
「ニューヨークの空からハトがいなくなることを想像してみてください……」的な始まり方をする本文もよさそう。まだちゃんと読めてない。
TwitterなどにNewyorkpigeonのアカウントがあったのでフォローしてしまった。
6冊目:ウミウシ学 (平野義明)
ウミウシ好きなので写真集なども持っていますが、こちらは生物としてのウミウシの解説が満載。形も不思議だけど生き方も不思議な後鰓類の謎は深いのです……
7冊目:トリフィド時代
最後の1冊は
トリフィド時代 ジョン・ウィンダム
世界中が注目した天文ショーの翌日、人々の大半が視力を失ってしまった……というところから始まるSF。
多くの人の生活が変わってしまったことで残った人たちも元の暮らしはできず、文明も維持できず、新しいルールの下で助け合いながら生活すべきかどうか悩む中、そこに未知の感染症も出現する……というなんだか「いま」っぽい内容なのですが。
好きな小説で、左の旧訳版などボロボロだし補修してあるしふせんが貼られてるしで変な読み方をしていますよ……
最近出た新訳も買ったのですがなかなか読めていない。
また読みたいと思ってたところだったから、新訳の方で読んでみようかな。
本の紹介って楽しいよね。不思議だけど、同じ体験をしたひとを増やしたい、同じ話を知ってる人が増えたらその人とその話をしたいなっていう気持ちもちょっとあるような気がしている。
ブックカバーチャレンジってなんでそんなタイトルかって言う疑問も見たけど、なんとなく思うのは
・装丁から興味を引く本を紹介&見つけてほしい
(ルールには本の解説無しって書いてあるんだよね、私はついついしゃべってしまったが……本来は表紙だけで勝負?するものなんだろう)
・一般的には7冊の本を挙げるのはけっこう大変なことなんだろう
ということでした。本いっぱい読んでる人には「7冊に絞るのか~……」って感じだけど、たぶん多くの人は「7冊も思いつかないな……」って感じなんだろう。
わたしだったら何を7つ挙げろって言われたら「思いつかないな……」ってなるかな?
・好きなファッションブランド
・好きなスポーツチーム
・かっこいいとおもう車種
いろいろありそうだけどやっぱジャンルすら思いついてなさそうだなって思う。
それぞれ数個ならあるけど「7つは多い、もしくは知っているもの全部」って感じになっちゃいそうだ。