というか、やっぱ謎が解けていくと前に思ってたこととか忘れていっちゃうんだなあと思って。かなり忘れちゃってるから(最初に見てた時の気持ちを)どれぐらい書けるかわかんないけど。
この本が好きでねえ……もとはネットで考察を書かれてた方の本なんですが、本当に深く考察されていて、最後まで終わってから見ると「ああ、そこはそうじゃなかった」っていうところもたくさんあるのですけど、ちゃんと根拠がある考察はとても面白くて読みごたえがあった。各地に伝わるお祭りや行事、土地の言い伝えがモチーフになっているという推論、名前に込められた意味や隠されたキーワードなどを掘り下げていく内容がとても好き。
前提として、私はアニメ版「ひぐらしのなく頃に」「ひぐらしのなく頃に解」「ひぐらしのなく頃に礼」小説版「ひぐらしのなく頃に」全巻、コミックス版を半分ぐらい、を読了済みです。原作ゲーム版と各種ゲーム版は未プレイ。
ネタバレここから(クリックで開きます・書きかけ)
◆ひぐらしのなく頃に業
現時点(2021/09/10)では本放送とバンダイチャンネルで合計2回以上見た。
回によっては何度か見てる回もあるけど、通しでは2回。
もうだいぶ時間がたっちゃったから見た時の気持ちや感想を思い出せるかどうか……
◆第一話
まだ「リメイクだ」と信じてた頃。令和の時代に新しい作画(慣れないなあって最初は思ったけど)と脚本で放送されるなんて!って感じで、「全部見届けちゃうぞ」と思っていた。友人にも「新しい絵柄の方は見てみようと思う」という方もいらっしゃって、おお~新しくハマるひとが出てくるかな?それともいまいちな脚本で面白さが薄れたりしてるんだろうか……心配、と思っていましたよ。
前作のアニメでは圭一のモノローグから始まっていくのが、スムーズな会話でわかりやすくなっていたので「なるほど……あのモノローグも作品の語りの方法論としてはアリだけど、一般的に考えたら説明的だし固いもんな、でもちょと寂しいな」と思った。圭一の一人称視点で進んでいかないのは大丈夫なのか?
私は最初に「ひぐらし」を見た時、「これはハーレムものゲームのオマージュというかメタ視点を使って、主人公の圭一が攻略ヒロインを変えながらこの世界を何度もプレイするっていう物語なんだな!」と思ったんですよね。暇潰し編まで。長いよね。でもそういうところがぞくぞくしておもしろいところというか……ずっと勝手に見えるものを正しいと思い込んで騙されていたことに気づくという体験。圭一の姿を見ているのにいつのまにか自分がそこにハマってるんですよ。で、罪滅ぼし編で少しずつ見えてきて、それで「解に続く」って言うのがすごかったよなあ。
ラストではさっそく不穏な雰囲気、レナの目は光を失ってるし、梨花ちゃんになにかあることが強くにおわされたので「おいおい、もうそこにおわしちゃうの????早くない??そんな……あとからだんだん、ただのクラスメイトだったはずの梨花ちゃんが不気味に思えてく展開が良かったのに……」とちょっとがっかり。
今回から初めて「ひぐらし」を見ると言っていた友人も継続してくれそうでちょっと安心した。
◆第二話 鬼騙し編 其の二
まず冒頭で羽入が登場。「エエッ!」ってやつですよ。
カケラの世界にたたずむ羽入と梨花。こ、これは……リメイクじゃない……?
オープニングの歌とアニメ。あーこれ完全にリメイクじゃなくて新作じゃん。となる。まだ戸惑っててあんまりちゃんとOPの内容を観れていない。 みんなシリアスな顔でうつむいてるし、困難がありそうな予感。途中でリボンをシュルっと外すボブカットの子はたぶん鷹野さんの少女時代だな? 今回のキャラデザ、梨花ちゃん大人っぽいなあ……山を走ってる姿なんか小学生に見えないな。かわいいけど。シルエットが笑うのは、羽入かなあ。最後に「ひぐらしのなく頃に業」で「やっぱ新作なんだ!」って興奮する。いいね~
二話の演舞のシーンもいいですね。舞ってる感じがあって。これは難しい、梨花ちゃんが間違えがち(らしい?)なのもわかる感じ。
エンディングも付きましたね。みんな明るい生活の裏でつらいことも抱えている。これまでのシリーズで何度も見てきた惨劇の種をエンディングの絵で見ることになる。「解」の方で見たものだよね。今後こういうのがまたあるのかな?めくってもめくっても6月のカレンダーもつらいね。
で、「鬼騙し編 其の三」って最後に次回予告が出るのが最高。
◆鬼騙し編
梨花ちゃんもやっぱりもういろんなカケラを潜り抜けてきている梨花ちゃんで、どうすれば惨劇を回避できるのかを知っているようだ。「一度クリアしたゲームのクリアの方法はわかっている。セーブデータがリセットされちゃったかもしれないけど」という状況のはずで、今回は圭一が危ないパターンだから、圭一へ助言することで疑心暗鬼の種をなくして平和な世界にたどり着けるはずだったのに、思っても見なかった新しいパターンで惨劇が起きてしまった……
そしてエンディングで魅音が圭一に告げる、裏で起きていたさらなる惨劇。視聴者は「???」となる、けど、これまだ第一エピソードだしな……と鍛えられたファンは思ってしまうのだ。(笑)
◆綿騙し編
なるほど「綿流し編」か……じゃあやっぱ詩音ちゃんがキーマンなのかな?と考えるのは当たり前のことであろう。そして鬼騙しと同じく早々に摘まれる惨劇の芽。芽にもなってないな。やっぱ種かな。梨花ちゃんも視聴者も、何度もやってきたゲームの攻略法はすでに知っているのだ。そうするのがクリアするための「出来ること」だと。しかし。 いろいろ見てから改めて見るとここ……あの子複雑な表情してるな……
詩音と魅音が入れ替わってるところがほとんどないというか、少なくとも視聴者に完全にわかるのはお弁当を持ってきてくれるところだけ。あとの詩音は詩音に、魅音は魅音に見える。詩音から圭一への執着も感じない。この世界の詩音は圭一のことをどう思ってるんだろう? 悟史の影もない。
そして惨劇を起こした魅音もそのまんま魅音に見える……何か悪い考え・思い込みにとらわれたのかもしれないけど、魅音は魅音のまんまでまっすぐ圭一のことが大事で、他の何を捨てても圭一だけを守ると決めているようだ。
ラストはネットでも「梨花ちゃんの扱いがあんまりにもひどい」ってあったし、確かにあの辺の雰囲気が怪しかったけどそんな……ツライ、とは思った。沙都子はたぶん梨花ちゃんを探して園崎本家に行ったんだろうな。魅音ちゃんは自分でやったのかなあ……
と、こんな感じで考えていた。
◆祟騙し編
このあたりから「なんか変だな」という気はした。
暴力をふるうおじが雛見沢に帰ってきてしまうパターン。でも助ける対象のはずの沙都子が後半は全然姿を見せなくなり、どういう気持ちでいるのかわからない。現れても後ろ姿が多い。だけど周りは異常に盛り上がって、「助けなければならない」そればかり。このエピソードでは不可抗力なのもあって、梨花ちゃんが前もって回避できるような種や芽が無いわけですよね。沙都子のおじが帰ってきたら、「皆殺し編」の時と同じように圭一や村のみんなと一緒に児童相談所を動かすしか手がない。
でも、後半沙都子の姿が見えないので、「これは梨花ちゃんが暴走してるってことはないのか? 異様に昂ってるように見えるし。みんなが沙都子不在で盛り上がるほど、乖離していくというか、冷ややかな視線で見てしまう」と感じた。後々思えばかなり鍛えられた視聴者になってるな私。というかちゃんとそういう風に「作り」で誘導してた? そしたらすごい。 積み上げられてく鉄平の悪事や印象も、なんか視聴者には見えない「噂話」でしかない…… 梨花ちゃんは「やり方を知っている」せいで、それにとらわれているんじゃないか?
解決した時も、決定的な解決シーンは見せられなかった。おじはどうなったのか。どういう風に沙都子は解放されたのか? でも「解」で視聴者はどうなったかを見ているから、きっとあんな感じなんだろうと勝手に展開やシーンを補完する。たぶん梨花ちゃんもおなじように「解決シーンを脳内で補完」して、そうなったはずだと信じたのでは……?
ラストは「なんじゃそりゃ」って感じではあった。
「これはあくまで出題編なんだ、出題編。なにがなんだか、取ってつけたような話でもなにかあるんだろう」と思わないと、突拍子もなさすぎて、友人が言ってた「なんかヒドイ展開を見せてきてるだけな感じがしちゃう」みたいな話も「そうだよな~、こんな風にヒドイ必要あるのかね?刺激?刺激をくれようとしてるの~?別に過激なの望んでるわけじゃないんだけど、うーん……」となった。
◆猫騙し編
ここまで(祟騙し編まで)の展開からちょっと考えてたこと。
【羽入犯人説】
なんか……問題が解決して梨花ちゃんにあえなくなったのがつらくなった羽入が邪神になってしまい、再び梨花ちゃんを惨劇のループに落とした(OPの笑う影は羽入の裏の顔)
【梨花ちゃん問題説】
「賽殺し編」みたいに、調子に乗った梨花ちゃんが何らかの失敗をして命を落とし、失敗への戒め・罰としてよりひどい惨劇のループに陥ってる
でも猫騙し編の最初で、梨花ちゃんは「昭和58年6月」のそのだいぶ先へ行ってたような発言があるし、羽入は最後のちからを振り絞って梨花ちゃんにちからを与え、最終解決策の提案をして去って行った……
最終解決策は、まあ自死のためのアイテムだろうなあとは思った。この時点では。
心が折れてそれを使うことにしてしまった時、どうなるんだろう?と。
★気になること:なんで宝の一部しか残ってなかったのか。他の大部分の本体はいつ失われた?誰が奪った? 「綿騙し編」で祭具殿に忍び込んだ時点でもうなかったよね?(6話)
猫騙し編はしんどかったね。「運命」は梨花ちゃんの心を折りに来たなと、はっきり悪意を感じる世界の連続。まるで二次創作で「ぼくが考えた最強の惨劇」を見せられているような、ちょっと雑で乱暴な「惨劇」だった。
いままで助けになってくれてた人物の豹変、かかわって来たことのない人物の乱入、そして親友の嘆き……
そうだな、沙都子の綿流しの段にはちょっと違和感があった。(関係ないと思うけど作画が違いすぎない……? 梨花ちゃんの少女漫画化が……笑ってしまって怖さがだいぶ薄れてしまったぞ)明らかにくるってしまっている沙都子に説得され、なぜかそれを素直に受け入れて反省する梨花ちゃん。これは視聴者としてそのまま受け取っていいのか? なにかを感じた梨花ちゃんによる演技か?
反省した梨花を待っていたのは「完璧な、惨劇のない世界」。しっちゃかめっちゃかな運命に翻弄された後にやってきた、凪の世界は幸福の予感があるけど、自分でつかんだサイコロの目じゃないという不安が……
そしてこの世界も結局くるった歯車が存在してたのか、という「沙都子が向ける銃口」で猫騙し編は「一旦ここまで」。世界が終わったわけでも失敗したわけでもなく、「エッ沙都子がなにかおかしいの?」という、視聴者にはちょっとスカッとわからない、情報の少ない終わり方だった。梨花ちゃんは何か違和感以上に気づいてることがあるみたい。
で、最後の次回予告「郷壊し編」でウアアアアア!!!っと、なかなかゾクっとしましたね……沙都子になんかあることが確定するわけですよ……そう思って猫騙し編のアレコレをおもいだしたり、これのうらで手を引いてたのが沙都子だと思うと「アア……アア……ウアア……」って感じになるじゃないですか。どうしてそうなった。梨花ちゃんが好きすぎるのかまさか。
◆郷壊し編
猫騙し編で燃える自宅を見上げる沙都子の顔がこれだったんじゃないかって話題になった、新エンディングのジャケット……
梨花ちゃんは今までのループがつらすぎて、それを乗り越えるとうれしくて全力で調子に乗っちゃう感じが危ういとは思うんだよね。(賽殺し編の自転車競走をしかけたりとかもそうなんだけど……)そのしあわせバリバリ(?)、無敵モードの梨花ちゃんが自分の幸せを追求した結果無理に沙都子をそこに巻き込んで、取り返しのつかないことに……
沙都子も最初は梨花ちゃんの幸せに付き合って、それが梨花のねがいならばと流されて付き合ったけど、無理がたたってしまったね。
ちからを手に入れてしまったから「いま」こんなことになってるけど、ちからを手に入れなかった沙都子はどういう人生を送ったのかな。梨花ちゃんとは道が分かれたんだと気づいて、沙都子は雛見沢に戻ってやりなおして(ループじゃなくて、興宮の高校に入りなおす、仕事を始めるなど)それぞれで楽しくやるのがなんだかんだ言って普通の流れだと思うけど、なまじっかちからを得たせいで「無かったことにして、失敗した道へ未来が行かないよう努力する」ことができるようになってしまった。
沙都子は辛抱強いし負けん気だから……意地になったらそりゃ強いよなあ。勝ち負けじゃないと気づく日が来るだろうけど、沙都子はそこまで無事にいられるんだろうか。
「指パッチンで転生できるようになってますね」といっている人も見たんだけど、あれは描写なだけで毎回何らかの方法でしんでるんだとおもうんですよね……だから神経衰弱の段なんか相当の惨劇だとおもうけど……沙都子は自己評価が低そうだし目的のためなら「そういうこと」ができちゃうタイプだって言うのに納得感がある。いままでわりと純粋に「駄々っ子妹キャラ・ただし辛抱強くもある」っておもってたキャラがこういう形で生きてくるとは……
思い返せば、綿騙し編で梨花のことを圭一に聞くときの沙都子はなんか違和感があった。梨花ちゃんのことを心配している風ではない表情。
◆おじ(鉄平)との関係
まさか鉄平がこんなに重要キャラになって戻ってくるとは思わなかったね。祟り騙し編で感じてた違和感は結構いい線いってたってことか。
妙に、「視聴者に見えない場所で鉄平が悪事を働いたことが村で噂になってる」感じはあったんだよねえ。まさかこんなに沙都子ラブになって帰ってくるとは。
しかし、鉄平についてずっと感じているのは……「妻が去年の綿流しでオヤシロ様のたたりにあって死んでるんだろ?? わりと平気っぽいな??」ということ……
まあこれは前作の「祟殺し編」の時にも思ってたけど。もともと不仲だったのかなあ。 あとリナさんどーしたんだ。まったく付き合いがないのかこの最近のループ(?)世界では。 あと、おじとめいと言っても、血のつながりが無さすぎるからな~。「きょうだいが結婚した相手の連れ子」でしょ。ちょっと遠いよな。1年ほどは沙都子・悟史と一緒に暮らしてたんだろうけど。 これぐらいの関係でも「つながりがあって、繰り返しの影響を受けやすい身内」になるんだろうか。その辺は微妙に説得力が薄い気がしている。
◆聖ルチーア学園
猫騙し編の最初で言及されたんだっけ。
ファンの人の中には初期から、OPに出てくる梨花ちゃんの姿で気づいてた人もいるみたいだね。
しかし、詩音ちゃんだって脱走するぐらいの変わった学校、なんで梨花ちゃんは行きたいと思っちゃったんだろう……沙都子もそこから突っ込んだほうがよかったんじゃ。「詩音さん、梨花に現実をおしえてくださいませ~!」って。「かろうじて梨花ちゃまがあの校風に合ってうまくやっていけたとしても、沙都子には絶対無理にちがいありませんね」って詩音ちゃんならいいそう。妄想ですが。絶対相談したほうがよかったよなあ。
沙都子も、神経衰弱とか暗証番号とかの割り出しにいのちをつかってないで、お勉強の方にちからをつかってたら……と言ってもまあそういうタイプじゃないってことなんでしょうけどね。
しかしまあ沙都子がかわいそうで可愛すぎる。高校生沙都子好き。前作まででは、「梨花ちゃんがどうして沙都子のことを親友だって思い続けられるのか不思議だなあ」って思うほど、沙都子は好きになれなかったんだけど今作では飛びぬけて魅力的ですね。
◆エウアさん
エウアさんの正体は何者なんだろう。まだまだ分からないね。動機もよくわからない。人の子が楽しませてくれて、面白いものを見せてくれる……的なことをずっと言ってるけど、そうかなあ? これがどうして面白いと感じるんだろう? 梨花に恨みがあるのか?羽入に恨みがあるのか?そうでなければこんな風に苦しんでいるところを見て「おもしろい」とは思えないのではないか。恨んでも無ければ、単純にちっぽけな存在が勘違いや思惑に翻弄されてるだけで、「神様」の視点から見れば些細なことではないか。
羽入や梨花、あるいは沙都子との過去の強い因縁がありそう。沙都子はただ利用されてるだけに見えるけど……だから余計に沙都子がかわいそうだ。たぶん沙都子は現時点では「ちからを利用している」つもりになっていると思うけど、飲み込まれて自分を見失うのはそう遠くないだろう。すでに目的の落としどころがわからなくなっている感じがあるしね。(2021/09/23)
(かきかけ・もう一回見返しながら書く予定)
沙都子が可愛すぎて描いた絵。
◆ひぐらしのなく頃に卒
◆卒11話「祟明し編 其の伍」までみた段階での今後の予想とか
(何話残ってるかの情報は私は調べていない・知らない)
ひぐらしシリーズのファンとしては、まだまだみんなのちからを合わせるシーンが描かれていくと思いたいので、沙都子が絶望して終わりではないと思う。梨花ちゃんの夢がかなわないエンドも無いと思う。
おじの沙都子を思う心が沙都子の殻を破って分裂させたように、今後も周りのみんなからの「沙都子を思う気持ち」がちからになったり、梨花との和解があると思うんだよね。詩音や圭一なんかあんなに沙都子を思ってるのに、まだ活躍していない。あと、悟史だよね……悟史があんなままのわけもないし、入江もどうしてるのか。入江先生と言えば鬼騙し編でへんなタイミングで病院が閉鎖されていた。あれも気になる。
オープニング、エンディングは今後の展開がすでに盛り込まれてると思うんだよね。「業」の時もそうだったと思うから。何なら「業」のオープニングで描かれていた、「山のなかを走る梨花ちゃん」「梨花ちゃんの瞳に迫るなにものかの手(沙都子とは限らない)」も本編に出てきてないし、最後に剣の一片を拾ってる手も梨花とは限らないぞ。
「卒」のオープニングで叫びをあげてるように対面する梨花ちゃんと沙都子も、お互いが対立しているとは限らない。同じ対象に向けて戦う姿勢かもしれない。何より落ちていく沙都子に差し伸べる手が描かれている。あれは誰の手?みんなの手が届く日が来る? 何度も間違え続けててもまた笑い合える日が来る予感もあるよ。
10話で結構きれいに白沙都子と黒沙都子に別れちゃったのはいい兆しじゃないかと思うんですよね。「繰り返すもの」の属性が黒沙都子だけにあったとしたら、それをころすことが「あのアイテム」で出来るんじゃないか? あと、人の話で「エウアさん黒梨花説」ってのも見たけど(あんまり他の人の考察見てないので詳しくは知らない・全部終わったらいろいろ見たい)、もしかしたらそっちも倒せるものなのかも? そして梨花も沙都子もループから抜け出して全うすることができるようになる……カケラじゃなくて本体をエウアさんが持ってたら最悪だけど。羽入が持ってるって可能性もある? エウアさんが沙都子に忠告してた、「梨花のいない世界」に行ってしまう沙都子のエピソードは描かれる?
11話のラストでレナが沙都子の本当の姿を見ているのも今後生きてくるかも。祟騙し編のラストで頭を抱えるレナも、あれを見ちゃった聞いちゃった上で生存したってことだよね。沙都子が繰り返したことによって出てくる記憶に今後影響してくるかな?(2021/09/11)
◆12話、13話
羽入が物語にもどってきてよかったね。あのまま何もできないんじゃかわいそうだと思ってたし。ただ、あそこまで「最後のちからをふりしぼった」のに出てきちゃうんだ……っていうちょっと納得いかない感じは残るぞ。羽入にどれぐらいのポテンシャルがあるのかって言うのがわからないとちょっとずるいな~って感じはある。
11話までで何度か言ってた、「あのアイテム」というか最終兵器、もしかすると梨花ちゃんしか知らないキラーアイテムかと思ったけどあっさり沙都子も知っちゃってたね。そして本体を手に入れてたのは沙都子と……
ここで思うのは「あれ?タイミングがおかしくないか?」ということ。
・アイテムの存在が羽入から梨花ちゃんに伝えられたのは、梨花ちゃんに最後のちからを振り絞って「しぬ直前の記憶も残るように」したとき。つまり祟り騙し編から猫騙し編の間に伝えられて、猫騙し編の最初でアイテムをとりに行き、アイテムは無くなっていて、カケラだけかろうじて手に入れることができた……だったよね。
・神楽し編で見ると、梨花ちゃんと同じタイミングで沙都子もアイテムの存在を知って、その上で梨花より先に手に入れた……よね(見返さねば)。
あれ?「猫騙し編」のところでも書いたけど、「綿騙し編」の時にはもうなかったよね。と思ったのです。四人が祭具殿に忍び込んで、わざわざオヤシロ様の像の頭が落ちて真っ二つになる(前から割れていたようだという解説付きで)描写と、空きスロットのような「何もない頭の中」を見せているわけで……
「鬼騙し編、綿騙し編、祟り騙し編、猫騙し編」は順番に進んでると思うので(梨花ちゃんの反応から見て)やっぱり綿騙し編でなかったはずのアイテムが猫騙し編の最初に当たるシーンではまだあって、「沙都子に奪われる」のは不思議だ。なにか見落としてるかなあ。梨花ちゃんもみんなから離れて真っ先に祭具殿に向かわなかったのかな。そこに空白が……沙都子と鉢合わせても不思議じゃない。
13話は羽入がつらくてかわいそうだったな。でもあんまり同情できないので冷たいのかもしれない、私……
エウアさんの正体もまだぼんやりしてるけど、うみねこのなく頃に(未見)がかかわってくるんだったらなんかちょっと残念かなあ、CLAMPのHoLicxxxにツバサの話が出てくると置いてけぼりになるアレみたいな感じで……
そしてようやく猫騙し編のラストにつながる感じになったね。ここから新展開か。いや~贅沢に回数を使うアニメだなあ。(2021/09/23)
14話
展開が激しかったような、いや「それだけ?」という感じになったような……
OPの梨花ちゃんVS沙都子はそのまんま実現しちゃったですね。以前書いてたような「二人がバチバチするように見えて、敵対している相手は違うかもしれないぞ」ということも今のところなく。
映像の手法としては説明とか整合性とかそういうものは気にせず、今までの思い出の地、ずっとずっと二人が巡ってきたヒナミザワを旅していくような。二人が愛して、暮らした雛見沢……
伝家の宝刀も本物だったみたい?だねえ。なんか取得のタイミングに納得がいかなかったけど、どうなんだろう?
今みえているものがストレートにその通りだと、「なんかやられた~って感じがないなあ、ああ、あれかあ!っていう体験もなさそう……」となってしまうし、このまま奇跡とか言うふんわりしたもので終わっちゃうんだろうか……ある意味ちからまかせのような気がしてしまう。
羽入があんまり好きになれないのもその辺にあるんだよなあ。飛び道具で便利すぎるし未知だし奇跡がすぎるっていうか。
梨花ちゃんVS沙都子の戦いのシーンは、「罪滅し編」の圭一&レナの戦いみたいでカッコよかったね。思い出せば、罪滅し編をアニメで見た時も「なんじゃこりゃ??」っておもって笑っちゃったんだよね。 でもま~最後の最後でぞくっと来るような展開だったわけだけど。無印「ひぐらしのなく頃に」アニメのエンディングの入り方すごく好きだったな。何というか不気味で、不穏で、静かに「どうにもできない」という繰り返す世界をクリアできない悲しみと絶望が……終わってから考えるとそうだったんだけど、すべてがわかる前からそんな雰囲気があった。
長いついでに余談もかいちゃうけど、罪滅し編と今回の神楽し編の「以前はいい関係の時もあったけどいまは因縁の対決をしている、お互いライバルと認め合ってガチでやり合う愛憎入り混じる戦い」のシーン、昔昔に映画館で見た成人向け映画で嫁と姑がお互いに日本刀と包丁を構えて、山のなかのトンネルで(男そっちのけで)髪を振り乱して「あなたとは……いつかこんな日が来ると思ってた」「わたしもです、おかあさん」みたいにチャンバラ始めるシーンを思い出してしまう。 っていうか同じだよ。パロディなんじゃないか(違うと思います)
どうせここを見る人もいないだろうという気持ちでぐちぐち書いちゃうけど(この先じぶんの気持ちが変わったら余計に読み返して楽しくなるので)、基本的に「物語の重要な部分を担うちからの発動条件と限界がわからない」お話は好きじゃないんだよ。「なんで、どこから、そのちからはやってきたの?」「どういう風にエネルギーが交換されているの?」「なんでもありなの?」って言うのが全部嫌いなんじゃなくて、そのへん気にならず好きな話もたくさんありますよ。前作までのひぐらしだって、雛見沢症候群とか軍隊みたいな暗殺部隊とかいくらなんでもな旧家の影響力とか警察の動きとかそういう「トンデモ」はあって、でもそれがトンデモだったからこそカッコよくて面白いところがあったし、ここぞという時だけ羽入が奇跡を起こしたよね。奇跡を信じることが初めてできて、だからこそ使われたちからというか。
今はエウアさんのちからがどれぐらいの影響力があるのかわからないし、使い切ったはずの羽入が動いてるしまだちからつかえそうだし、だせばだすほどでるのか?そんなのって視聴者置いてけぼりで、隠し玉ですらない後出しになってしまうのでは。野暮だけど、「これがあったからこんなにちからがうみだせた」という筋が欲しかったなあと。 野暮野暮ついでに言うと例えば、これまで結局活躍できてない部活メンバーたちがなぜか思い出してしまう羽入の存在、前にちからになってくれた羽入のことをみんながおもいだし、それがちからに……とかそういう……白沙都子も羽入に望みを託すとか……
いやもしかしたらまだ何かあるかもしれない、と それをね。楽しみにしている。
番組表によれば次回15話で「卒」最終回みたいだけど、でもまだ今シリーズが卒でおわりだとも、卒がこれでおわりだともわかんないよね~。まんがの方もいろいろ展開があるみたいなので気になる。
とにかくイチ視聴者としては、今後みたいものは
・部活メンバーのちからがあわさる展開
・沙都子の救済
・エウアさんの闇の発端、エウアさんの処遇とこれまた救済
・梨花ちゃんの平穏としあわせ
って感じですかね……
15話(ひぐらしのなく頃に卒 最終話)
まあ……終わった、終わったんだけど
上まで読んできたひとにはわかってもらえるだろう私の感情を言い表せば
「そうですか」
って感じになっちゃうわけだけど……
普段のわたしだったら怒り狂っててもおかしくないが、大人になっている(?)のと、ここまで楽しかったしいいかなって言うのと、やっぱ好きだな~!って言うのがあってね。
お話としてはいまいち乗り切れなかった。すっきりするばかりがお話じゃないし、伏線回収なんて重要じゃないし、無理があるところだって面白かったりカッコよかったらOKなんだけど、そこまで突き抜けてない気がするので「いまいちだったなあ」と。カッコよさはなかったね。前回辺りでも言ってるけど、羽入の存在がズルすぎて「へえ」「はあ」みたいになって見ちゃうんだよね。
沙都子も梨花ちゃんもあんまりにもつらい目に合ってたので、その元凶であるエウアさんにはどんだけの罰が与えられるんだろう……って思ったけど特になかったね。なんか知らないことがあるのかなあ、他の作品の何かにつながってるとか……とりあえずひぐらししか知らない人間にとっては「で、」というモヤモヤが残った。
その辺とか解決とかはもやもやするけど、今までのことを忘れれば最終回は「卒」って感じの最終回でよかったですよ。映像もきれいだったし。なんかガンダムの最後みたいだったね(と急にファーストガンダムのネタバレ、っていうかガンダムそんな話だったっけ? 殴り合いぐらいしか合ってない?)
「みんながみんな……最良の未来に存在しています」みたいな最後ではあったね。たいして不穏も残らなかったし。
余談
自分が昔から「死ねない」「死んでしまう」という話に興味があって、死ねない切なさとか長い時間を繰り返すこととかもっと描写してほしかったな。梨花ちゃんのいない世界に罰のように放り込まれる沙都子もみたかった。もしくは自分でコントロールできないループを味わうことになる二人とか、先に沙都子が死んじゃうと同じカケラに戻れないことを知った梨花ちゃんのつらみとか。
……同人でかけってことか……!?(たぶんかかない)
沙都子~
沙都子に関しては強く「なっとくいかねえ」って部分が残る。何度も言うように「全部納得がいった!」が良い物語、というわけではないのだけど、もう少し沙都子という人物がまとまっていればなあ。
沙都子は「業」の後半で闇側に転げ落ちちゃったわけだよね。
視聴者として私は、そこにどんな「罰と救済」が与えられるんだろう?ということを考えていた。それがたぶん私の「みたいもの」だった。でもそれはなかった。
EDの歌詞に合ったように「幼き動機」なわけですよ。その闇にハマったのは子供っぽい理由からだった。そのあとは意地。だから流れとしては、繰り返す日々の中で得た世界のすこしの変化と成長と、後悔と解決を強く望む心が描かれて、人の想いやちからを借りて解決していく姿が見たかった。
常々、超能力を得たものの話で投げっぱなしになると不安を感じるのだが、沙都子はこの終わり方では完全にエウアさんのことに言及しなかったように見えるんだけど、エウアさんがあんな性格の神だったのに今後新たな「干渉」もなく、永遠に繰り返していけると信じているの?
これまでさんざん人を振り回した罪になにも感じないの?
カケラが変わっちゃえば何でもない、無かったことになるの?
梨花ちゃんは「大切な存在だから」で沙都子のことを許せてるの?
黒沙都子はあっさり白沙都子に人生(?)を返しちゃったけど、あんなに梨花に執着してて、むしろ執着心から生まれた存在がどうして心変わりしたの?ある意味完全に手に入ったから?(だったらそこの描写欲しいな!新幹線見送りのあれがそうだったと言われるとちょっと薄い気がする)もっと白沙都子の嘆きを見たかった……
フー……
羽入の介入や活躍を沙都子や梨花ちゃんが知ったふうでもなかったからその辺も寂しいね。
今後の展開
マンガ版の続巻なども楽しみにしております。アニメもまた業から見返そうかな、というか無印(出題編)から……
ところでイベントとか謎解きとか今後予定されてるみたいだけど、全く解かせる気のなかったようなアニメ見せられたら「謎解きやるの!!?それ解けるの?」ってなっちゃうね。「解」のときから、「推理して当てるもんじゃない」ということはわかってるけど、やっぱりそう思っちゃうねえ。
言いたいこと言った
なんか思うところあったらまた追記します。読みやすさとか考えてない……
なんだかんだ言いたくなる感じには好きなんですよ。な。
描きかけの梨花ちゃん。