【図鑑001】いろいろ たまご図鑑 ポプラ社【動画】

 

図鑑が好きでいろいろ持っているが、「図鑑を読む」のも好きだ。

・図鑑は眺めるもの
・図鑑は必要な時に必要な部分を確認するもの

という使い方が本来の用途なのかもしれない。だが、私は子どものころから図鑑は「頭から順にめくっていくもの」として読んでいた。ほかの書籍と同じだ。

何度も何度も読んだ図鑑もある。1ページずつめくって、「こんな生き物がいるんだ」「こんな植物があるんだ」「こういうところに行けばこれがあるんだ」図鑑は、調べようと思っているもの以外のこともたくさん教えてくれる。全部読まなきゃもったいない。


ここでは、そんな「読んで楽しかった」図鑑を紹介したいと思う。

すでに手に入らないものが多いが、きっと今でも様々な図鑑が書店にはあるだろう。私も日々、見つけては買い求めている。何度読んでも楽しくて、たくさんのことが知れる図鑑に出会いたいのだ。


いろいろたまご図鑑

256p A5サイズ ポプラ社 1650円+税 ISBN4-591-08554-6
2005年2月発行 出版社のページ(品切れ中)

いろいろたまご図鑑
いろいろたまご図鑑

2005年、書店で発見してすぐ買ってしまった本。

私たち人間は生き物の中でも、動物で哺乳類だ。

身近なのによくわからないのが、卵から生まれる生き物たち。哺乳類だって卵から始まると考えると卵を持っているのに、なぜか産み落とされた卵から生まれる生き物のことを「遠い存在」のように考えてしまっていないだろうか。

なんとなく「卵から生まれるんだろうな」と考えた時、想像するのはニワトリやウズラのような鳥の卵。少し楕円形で、外側が固い。

もしくは、さかなの卵。たらこや数の子のような集合したものから、イクラのようにばらけたものまで(食品のイクラは筋からバラしているのだが……)。

じゃあ、虫や、タコや、ヒルはどんな卵から生まれてきているのか? 考えてみると知らないのではないだろうか。

たまご図鑑でたっぷり見られる

そんな「知っていそうで知らない身近な生きもの」の卵をいろいろ掲載しているのがこの「いろいろ たまご図鑑」なのだ。鳥の卵もたくさん掲載されているが、こんなに鮮やかな青い卵、赤い卵があったのか!?とまず驚く。

ニワトリの卵でなんとなく「鳥の卵」に慣れ親しんでいるが、ではカラスの卵を見たことがあるか? ウグイスの卵を見たことがあるか? という話なのである。

虫の卵も、チョウチョの卵は見たことがあるかもしれない。しかしそれは何ていうチョウだったか?バッタの卵を見たことはあるか?カは?ハエは?と考えると、身近にいる動物でも卵を見たことはないと気づくだろう。

「卵」というからには、産卵管や総排泄口から産まれてくると思ってしまうが、ミミズの卵は「脱ぐ」のだとこの本には書いてある。ミミズの体の外側に分泌されたものがだんだんかたまって、……(中略)……最終的にはそれを頭から「脱ぐ」ことで卵を産み落とすという。

知らなかった。卵、産卵というとかなりイメージが固まってしまっていたんだなと実感する。ミミズもどこかから卵を「産んでいる」のかと思っていた。「脱ぐ」なんて……そんな増え方をする生き物がいると考えると、おもしろいと思ってしまう。

参考サイト:
RIVER-WALKブログ【ミミ活⑱卵ではなく卵胞ですから‥】 | RIVER-WALK
http://river-walk.co.jp/?p=11110

写真が大きく、文章もしっかり読める

基本的に見開きにひとつの種類の卵が紹介されている。生き物の名前と、「科」の名前と、卵の大きさがそれぞれに書かれている。日本に生息する生き物たちで構成されており、ダチョウやハチドリのような卵もコラムで紹介されている。

写真がページの大きい部分を占め、卵の写真はページの半分以上の大きさで紹介されている。きれいで、眺めているだけでもとてもたのしい。

文章も読みごたえがあり、エピソードが良い。

表紙の写真の真ん中より少し左上にあるキラキラした宝石のようなものは、なんと「ヤマビル」の卵なんだそうだ。あの、山にのぼるなら気をつけなくてはいけない厄介者のヤマビル……こんな美しい卵で増えるなんて……

ヤマビルのページの文章を読むと、その卵をどうやって産んだのかは分かっていないらしい(少なくとも図鑑の著者には)。ヤマビルを入れていた容器の落ち葉の下に転がっていた、どうやってできたのかは不明だがヤマビルの卵のうだ、というエピソードが書かれている。このたまごの美しさにとても驚いた様子が文章から伝わってくる。

卵は生き物の「秘密」なのだ

こうやって一冊にまとめて「卵」を見ていくと、やはり「卵」は秘密なのだ、と感じた。一番守りたくて、無防備な生き物の最初の姿。それをたっぷり堪能できるこの図鑑はやはり素晴らしい!

 


【動画でも紹介しています】

図鑑の紹介動画をはじめてみました。中身を見せるのではなく、延々表紙をサカナに好きなポイントを語るという動画です。文章での紹介とはガラッと変えて、ホエホエ~としたしゃべりでオタク的早口でご紹介します。ぜひ見てみてね。見てくれる人がいるなら他の図鑑もどんどん紹介していこうと思っています。

 

2022/01/21 近況とか、創作とか動画の話とか

近況とかあんまり書き込まなくなってた

最近、英語の勉強の進捗と、ストリートビューの記事を書くぐらいにしか日記を使ってなくて、まあそれはそれでいいんだけど、日記ぽさは無くなってた気がする。

SNSなどでは言いにくい長文の気持ちとか、その時とっさに言えなかったけどあとで考えたこととかいろいろあるんだけどね。

 

pixivFanboxとかも更新してるよ

作品についてはFanboxで書いてることが結構ある。

こっちにも転載しよ~とか思いながら、全くやってなくて別運営になってしまっているので、ぜひFanboxもフォローしてください。フォローは無料。支援いただければさらにうれしいです。(300円から)支援者数は多くないのですが、なんだかとても心の支えになっています。……ってこういうのあちらにも、あちらでこそかかなくちゃな。

藤村阿智|pixivFANBOX
https://achi.fanbox.cc/

考えがまとまらなくて、空回りと焦りがあります

何かよくわからないけど、「まにあわねえええええ!!!!」という気持ちばかりがあります。そして何がまにあわないのかわからない。とにかく遅れている、できてない、もっとやれるはず、みたいな気持ちだけがあって、「分量が多い。ちゃんと計画を立てて、しっかり進めていかなくては、効率が悪くて完成も遅くなるだろう」みたいな気持ちになるんだけど、何がやりたいのかとか、何を優先すべきかわからない。みんな横並びで「早ければ早いほど、たくさんあればあるほどいい。でもどれから進めてもいい。わたし次第!」って感じで、頭一つとびぬけて出てくるほどのやりたいこととかやるべきことじゃない気がする。

そうなるとだらだらしてしまい、どれもやらない。だってどれも特別じゃないから。どれも大事だけどどれも特別じゃない。締め切りがあるわけでもない。もっとうまくできる日が来るかもしれない。

これは一番、あかんやつなのだ。だから仕事とか、誰かからの需要ってのはとても大事なのだ。そういう「理由」があれば、そのやりたい事柄は他のことに対して「頭一つ飛びぬけてくる」わけ。

誰かが「それおもしろい!もっとみたい」っていうだけでもいいんだ。でもまあ、そもそも出してないんだから「もっとみたい」も何もない。出すしかない。じゃーどれを? はい、最初に戻る。

手を付ける気になったものからやっちゃっていこう

モノができてく分にはなにも悪くないと思うので、フットワーク軽くできることをやっていこうね。


ハト動画とかもUPしているから見てね。

あとぜひチャンネル登録お願いします。 動画もちゃんとやりたいんだけど、やっぱまだまだチャンネル登録者数と閲覧者数が伸びていかなくて。でも2021年は頑張った。youtubeちゃんとやりたいなーと思ってやったおかげで、閲覧数もチャンネル登録者数も倍ぐらいになって、それまでの14年と同じだけの成果がたった1年であったわけですよ。今年はそれをまた超えていきたい。

先月の新製品だった「hocoro」を使ってイラストを描いた動画は、私の動画でバズってもいない割には伸びが良くて、今月中には1000再生越えそうです。

こういう風にじわじわ伸びて1000再生越えるってのうれしい。1000再生越えた動画のことを考えるとありがたくって、また次をつくろ~って気持ちになるよね。やっぱりこういう風に、なにか「ジャンル」がきちんとあるものが伸びるのですが、もっと創作性の高い「作家がわたしである」という以外に何ともいいようのない作品も見てもらえたらいいなあとか思ってるんですけどね。

「なんでも動画にするのはどうか」という話題について

けっこう、わたしの見ているタイムラインでも話題になるんですよ。

「最近は何でもyoutubeでみようとする人ばかり」

調べものもyoutubeだと。たしかに、いろんな複合的な調べ方をしないと、どこか一か所ですべて済まそうと横着するのは良くないよね。それは調べ方を知らない・ほかの場所を知らないってだけかもしれないけど。youtubeだって情報によっては何よりもよく知れるってことがある。

わたしはインターネット上の情報がいわゆる「ホームページ(webサイトね)」ぐらいしかなかったころからネットをやっていて、サーチエンジンが「カテゴリわけされたリンク集」だったのが「ページに書いてある全文からキーワードを検索して結果に表示してくれる」になった時代ってのを知ってるわけですよ。

情報が充実したサイトを「ブックマーク」して、そこにどんな情報があるのか自分でもある程度記憶しておいて、なにか調べたいときは「あそこに書いてあるかも」と想像・予測してウェブサイトを見に行く。ってかんじ。つまりほとんど本と同じだよなあ。

Googleはじめ、全文検索できるサーチエンジンはほんとに便利だ。ただ使い方はちょっと難しくて、うまく使わないとただただ「ネットには情報がない」ように見える可能性がある。これは経験をつむか、詳しい人に一回ちゃんと「情報を調べているさま・実際にたどり着く様子」を見せてもらわないと、理解どころか想像もできないかもしれないね。 私も最近はストリートビュー散歩で見つけたものを、どうやって「調べて」いるのか書くようにしている。でも結果だけ見ると、シャーロック・ホームズが推理の過程をばらした時みたいに、「そんな簡単なこと?」とポカーンってなるばかりなんだよねえ。実は検索には、想像力がすごく重要なんだと思う。

テキストですむものをなぜおしゃべり・動画にするのか

答えは簡単で、もうかるからです。

今もうかってなくても、いずれもうかるかもしれない期待ができる。

正直なところ、いま同じ内容を発信して同じように人に見てもらった時にいちばん儲かるのが動画なんだと思うのです。

だから、「動画ばかりになって、テキストですぐ知りたいのにテキスト情報を作ってくれない」ということを憂いている人は、テキスト情報に課金したほうがいいと思います。まあ、たぶんそういう人は本をたくさん読んでるだろうし、いまさらな話かもしれないけど……

テキスト情報を発信する人の間口を広げて、情報量やクオリティを上げていくには、テキスト情報がすぐ・わかりやすく・まんべんなくお金になる方法が必要だと思います。いまのwebメディア、サイトに張り付ける広告ではyoutubeの報酬にかなわないんだと思う。

アクセス数、内容の質、ユーザー評価、閲覧時間、いろいろな観点から記事を評価して、それに合わせてお金を支払う。「見合ったお金」じゃなくて、もうまんべんなくお金を発生させる。いまyoutubeはそこそこそうなってて、テキスト系ではそういう収入の得られ方はまったくないような気がする。広告を契約してブログに貼るのはちょっと一苦労だと思う。ユーザーとして情報発信してるだけで収益化できるぐらいの気軽さが欲しい。

うちのサイトでは広告貼ってるけど、年々広告収入は半減以上のペースで減って行って、とうとう2021年は広告収入がなかった。ゼロじゃないけど、振り込まれるラインまで行かない、一年で数千円、月に200円ぐらい。以前は、多い年は年に数万円になってたんですよ。2017年ぐらいがうちのピークだったかな? 5万円ぐらいは得ることができていた。

いま一番テキストで個人が収入を得られるのはnoteかな?

たぶん。知ってる範囲の話だけど……

誰でも始められて、課金の方法がいくつもあって、ってかんじ。webメディアでもライターにならなくちゃいけないのは大変すぎるし職業だから除外。もっと間口の広いところの話だとnoteかなとおもう。

私の場合は、EPUBを作る技術が一応あるのでAmazonKindleをはじめとする電子書籍でも文章などを売ることができてる。でもちょっと「だれでも」って感じではないね。

Kindleのインディーズ漫画や、Unlimitedは読む側は負担を感じずに閲覧だけで収入を発生させてくれるので、結構理想に近いかもしれない。

あー、Unlimitedみたいに「ここのサイトに登録したら後は作品を読み放題」でもいいのかもな。でもやっぱりそれだとクローズドな場所のイメージになるなあ。

インディーズ漫画、うちの作品も無料で2作公開していて、ダウンロードと閲覧で私に数円入るのでまだ読んでないよ~という方はぜひ。Unlimitedはさらにうれしいので積極的に読んでやってくださいませ。

★AmazonKindle
https://www.amazon.co.jp/%E8%97%A4%E6%9D%91%E9%98%BF%E6%99%BA/e/B072BPSCCY/

 

ちなみに、もう登録しちゃってるからこのまま「あちこさんステイホーム」1話も紹介しているけど、2話を描いてAmazonインディーズ漫画に登録するかというと微妙。1話は70冊以上ダウンロードいただけたんですが、収入は800円ぐらいなのです。まあ冊子を作ったりしてるわけじゃないから在庫も印刷代もないと言えばそうなんだけど……これのために描いた原稿の作業を思うと、800円かあ。ってなるわけですよね。やっぱり次も頑張ろうって気持ちにはなれないんですよね。

もっと月内のダウンロード・閲覧が多くて上位に行ければ夢のある話なんですけど、飽和状態だし、すごく強力な人気作などがあるとそちらに金額の配分が集中しちゃうのです。全体の金額が決まってて、割合で配分されるという感じだったと思うので。

でももしかしたらっていう、現実に起こりうる夢が見られるという点ではyoutubeと同じかもね。


「なにをやったらいいか」の目安のためにもいいねとかください

「これをやれ」と言われても、まあそれをやるかどうかはわたしの判断です……ということにしておきたいので、「いいね」とかで反応くださると、そこからやる気を起こして作品作れるのでぜひお願いします。「これいいな~」ってものがあったら、いいねをいただけると私が調子に乗って次作もそんな感じにするかもしれません。

実際、ステイホーム漫画を「お金にならんので描く気にならん」みたいなことを言っておきながら、Amazonの星がついてるのを見たら「描きたいかも」って気持ちがわいてきました。(笑)