ドラえもん読み返し2022
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読むぞ~!
【てんとう虫コミックス1巻】
サブタイトル
未来の国からはるばると記念すべき第一話。有名な話でもある。こなれない感じの丸いドラえもんがかわいい。頼れそうだが不器用そう…… 私がおもち好きなので、おもちをまず食べてるところがとてもいい。のび太は寝っ転がって食ってるけど座って食べないと危なそう。 考えてみると、のび太とドラえもんはおやつを部屋で食べてることもあるけどなんだか上品?だな。食卓で食べてることもあるけど、ママが持ってきてくれたり自分で部屋に持って帰ったり。わたしは実家に自分の部屋ってのが無かったので、他の人とか普通?はどうなのかわかんないな。 「タイムテレビとかで見せるんじゃなくてアルバムなのは、いきなり文明が発達した未来の道具を見せられて解説されてもウソっぽいからじゃないか?」と仮説を立ててみたものの、次回で軽く覆された。別にタイムテレビでもいいのかもしれない、のび太は柔軟だし。 あと、パパママが優しいなあ。パパはわりと一貫してこんな感じのキャラクターだけど、ママは特に低年齢向けに書かれた作品の中では優しいママなんだよね。甘やかしてる感じもあるけど、のび太が(ドラえもんに言われた未来の話に)泣いて怒っているのを見て事情を聴いたうえで、内容を信じはしないものの「たいした空想力だ」と未来の選択肢を広げてくれるのもなかなかいいんじゃないか。 ジャイ子がかわいく描かれていなくて、それと結婚するなんて嫌だ、かわいいしずちゃんがいいとのび太が言うシーンはルッキズムを助長するんじゃないかという意見も読んだけど、まあ無くはないけどどうだろう。私は子どものころから読んでて、ジャイ子は結局好きなキャラクターになっちゃったからな。「ぶさいくキャラクターだから嫌いなんだろう」と言われれば「まあそんな感じに書いてあるしなあ」とは思う。 深読みしすぎるのはあまり好きじゃないけど、セワシのことを考えるといろいろ混乱してしまう。よく引き合いに出される「たとえば、きみが大阪へ行くとする。いろんな乗りものや道すじがある。 だけど、どれをえらんでも、方角さえ正しければ大阪へ着けるんだ。」(18ページ)という、「過去を変えるが未来の大事なところはかわらない」理屈は、のび太は納得したし子どもの頃のわたしも納得したがなんか雑(セワシの考え方が)だ。 【ここから妄想】 まあなにはさておき、短パンだけ飛んでる絵には笑ってしまう。 |
ドラえもんの大予言21ページ「22世紀のマジックハンド。」ってさっそくムダ系ひみつ道具が出てきて笑える。バラエティショップで売ってそう。 ここの構成いいなあ、マジックハンドで無理やり止めるギャグから、次々のび太の行動を当てて「よくしってるな。」と言わせることで、ドラえもんが22世紀の未来から来てふしぎなちからを持っててのび太の未来も知っているということがさらっと理解できる。 「ダンプカーにはねられる」(つまり、今日)のは2月6日なのか。ドラえもんが来てからすぐの話のようで、正月にやってきたんだから1か月以上はもう一緒に過ごしてるんだなあ。そんなこと考えたことなかったかも…… のび太はすっかりこのアルバムのこと信じてるんだなあ。 黒電話に出るドラえもん、漫画読みながらなんか丸いもの食べるドラえもんがかわいい。とくせいケーキにつられるドラえもんもいい。ダンプにのび太がひかれることよりもおもしろいまんがととくせいのケーキ。 悪いことした(?)からって、知らないおじさんに子どもがグーで殴られるというのがつらい。泥棒と間違ったからって、子どもを竹刀で殴ってくるおじさん……殺伐としてるなあ昭和50年の東京! 【名言】「けっきょくこうなる運命だ、あきらめな。」 |
変身ビスケットこの、1ページ目と2ページ目が見開きで、真ん中に扉絵があって左と右にコマ割りが5段でされてるレイアウト好きだなあ。「起」と、これからありそうなドタバタの予告というか謎がいっきに見えるのがすごい。 最初の三コマもじっくり見て、ここをどうして三コマにしたのかって考えながら一コマずつ見るとすごい……ドラえもんはテンポのいい漫画だけど、この2ページのテンポは比較的緩やかで、のび太の行動の原理をわかりやすく描いているように見える。 小学生が頼まれるお使いとしてはなかなか高度なきがする、 ママだけで接客するお客さんってどういう関係のひとなんだろう。よそよそしいから親戚でもなさそうだし。 それにしてもテッパンの繰り返しギャグでドタバタして混乱して面白いなあ。こんなにお客さんを怒らせちゃって大丈夫だろうか? |
(マル秘)スパイ大作戦スネ夫初登場。 花瓶を割ったことはいけないことだけど、わざとじゃないので先生には許してほしいところ。でもビビっちゃうよね……わかるよ……だからそこにつけこむスネ夫はほんとよくないぞ。 ドラえもん頼りになるなあ。即解決。 解決したところでやめないところもドラえもんだけど。あおるだけあおっておいて、なんか無表情でのび太を見つめている48ページの「カッカ カッカ」ってコマ大好き。藤子F先生の、ドラえもんでよくやる「数コマ使って感情の盛り上がるさまを見せる」演出好きなんだよな。 【名言】美しいということばは、 ぼくのためにあるんだなあ。 ↑ここでも四コマ使ってスネ夫のうっとりぶりを強調!いい! このあとで知れちゃう「決定的なよわみ」は、あんまりにもプライベートだから勘弁してやってほしい…… 【余談】 |
コベアベこれの最初の三コマで!!ここまで何があってこれから何がしたいかバッチリわかる構成!!あーこれすごいな。「「コベアベ」というふえだよ。」までドラえもんがしゃべらないのもいい。その間の顔!!とくに59ページ6コマ目の顔が好き。 「コベアベ」もなかなかふんわりした効果の道具なんだよなあ。範囲もわからないし何に作用してるのかもわかんない。たぶんわたしが20世紀生まれだからだ……でも22世紀にも、あんまり仕組みとかわからずに道具を使っちゃう人多そうだな。 「おふろに入ってきれいに」なろうとするドラえもん…… わりと凶悪な犯罪者も出てくるな。のび太の活躍によりお縄。お縄…… 刃物をちらつかせ、家にいる女性二人を縛り上げ、家探しをするドロボウ。凶悪……「買ったばかりのバットのなぐりぐあいをためさせろ。」とかいいだすジャイアンさえもかわいくみえるレベル。 |
古道具きょう争スネ夫のコレクション自慢がさく裂。 昔からいつもさらっと読んでたけど、1974年の話(一九七四年のラジオを~というセリフから)なのか。資料によると初出は1970年? その時代だと考えると、68ページの「ぼくのうちみたいにさ、車とかクーラーとか、電子レンジとか。便利なものがなにもかもそろっちゃうとさ、」というスネ夫のセリフがすごいなって思う。加筆された部分とかかもしれない。私ぜんぜん初版とか初出とか追えてないのでそのあたりよわい。 wikipediaの電子レンジのページによれば「一般向け電子レンジは1965年に初めて発売。普及率は1970年代中盤に10%」だそうで、スネ夫の家にはやっぱり早い段階で先進的な技術が集まってるんだなと思う。 加熱する古道具競争に巻き込まれるママの様子を書いた74~75ページは最高におもしろい!とくに爆発する前の2コマ。 ママのSOSをうけて早帰りしてくれるパパもやさしい。藤子まんがのパパってみんな家族大好きっぽいよね。 最後のコマに超強力ルンバみたいなのも出てきて、いいな…… |
ペコペコバッタ1コマ目からガンガン怒るのび太!そうそう、のび太って結構直接相手に嫌なこととか困ったことは怒ってるんだよね。「いじめられて泣いてドラえもんに泣きつく」ってイメージで語られるけど(この話もまあドラえもんに相談するわけだけど)、のび太が自分で意見を主張することも多いのだ。 きちんと(?)謝罪を要求して回るのもいい。それで謝らなかったんだから、道具で強制的に謝ることになるのも致し方ない……みんなの不遜な態度と、道具によって豹変して謝罪しまくる姿のギャップ! 過剰に反省し謝られすぎると滑稽で逆にコワイっていうギャグもいいなあ。怖さとギャグって同じ方向だったりするもんね。 その後の展開もわりとパニック、ホラー的な内容だなあ。反省しすぎていのちをたとうとする人間が続出。強盗も1巻だけで2人目が登場。 そしてみんな事実を打ち明けちゃってるんだね……警官の告白はどこまで本当かな?(笑) そうだな、警官の精神状態が一番心配だな。 |
ご先祖さまがんばれスネ夫の家は家宝の刀なんてあってすごいな。ただの成金じゃないんだなあ。たぶん。 ただの「うちの先祖パッとしない、スネ夫に自慢された」っていう愚痴をドラえもんにつたえただけだろうに、勝手に「負けてたまるか!!」と激高するドラえもん。積極的に過去を改変しようと動き出す(笑)セワシにも関係してくるごせんぞの話だからだろうか。のび太だってセワシのごせんぞだもんなあ。 「タヌキとはなんだ!!」というお怒り初登場。1巻でもう出てくるんだなあ。というか、矢が貫通しちゃってるな!!!ドラえもんのあたまを!!「ぼくがロボットでよかった。」そういう問題!? あの名言がここで登場。 【名言】どっちも、自分が正しいと思ってるよ。 戦争なんてそんなもんだよ。 のび太の「正しいほうを助けたい」という気持ちも子どもらしいし、ドライな様子を見せるドラえもんの言うこともわかるし…… のび太のごせんぞも、不器用なりに身の回りのことの解決に未来の道具を工夫して活用しちゃうところが「のび太の先祖~!」って感じでよい! |
かげがりかげがり~!! 「こどものころ怖かったドラえもんの話シリーズ」だ。 22世紀には「草むしりにつかえる機械」ないんだな。なんか別のソリューションで雑草コントロールをしてるに違いない。遺伝子組み換えとかされてるのかな、、それはそれで怖い。植物もなるべく刈らない方向の世界になってるのかもしれない。とにかく、草はむしらないようだな。 「三十分たつとちえがついてかげでいるのがばからしくなるかげを作るはさみ」 これはどうしてこんな風になったんだろう。失敗作の道具とかなのかもな。「切り離した分身に自我が生まれるとは……」みたいな。 片倉くんちに借りた本を返しにいくカゲ。方倉くんじゃないんだ。 |
おせじ口べにママはおしゃれだし、パパは絵を描いている。のび太はくちべたで損している。 ストレート悪口をどんどん言ってしまう不器用なやつだ。嫌いじゃないけど慣れるまで誤解されそうで、確かに損だな。ちゃんと分かってもらえれば人を怒らせることもなさそうなんだけど…… この口紅をつかってると、口紅ぬってるからすぐにステータス(おせじ口紅使用中)がわかっちゃうけど、そういうジョークグッズってことなのかもな。相手にも使用中なことを知らせつつお世辞を言うという。「きみはほんとうにすばらしいひとだね!」「エッ、……ああ、なんだおせじくちべにぬってるじゃないの!!」みたいな、みんなで笑えるジョークになるのかもしれない。 |
一生に一度は百点をこれまた名作ですね。 あからさまに虚構の世界から始まる。このカッコイイのび太って「スーンという感じですごいことをやってのける」スタイルでいいですね。 あー、これ「コンピューターペンシル」がどういう道具なのか一切説明せず、のび太に渡して、のび太がなんとなく察して(セリフはないけどドラえもんが解説してるかもしれないような顔はしているが……)使いこなし、用事は終わったから「返して」ってドラえもんが引き取ろうとするところがいいな。コンピューターペンシルの良くないところ、ドラえもんは完全にわかってるんだろうし。そしてのび太は効果と使い方を一回で完全に理解してしまった。 「しずちゃんのパパの山積みのお仕事」までこなす、このペンはどうなってるんだ。パパの仕事はなんなんだ。 【名言】ほしいものは手に入れるのがおれのやりかたさ。 ジャイアンの名言と悪そうな顔出ました!こちらも理解が速い! のび太は通信簿オール五をコンピューターペンシルでとろうとしているが、体育……体育と図工あたりは厳しいのでは…… きたないものでもみるような、けいべつしきったような目つきのドラえもん……ここの静かな展開も好き。これギャグだけど、やっぱりミステリーとかサスペンスのハラハラ感も盛り込まれてると感じる。 単行本では先生初登場。でもキャラデザの安定感からもこれが初出ではないでしょう。「ウフッおもしろそうですね」の回のほうが先じゃない?(ちゃんと確かめてない)んでその回がどこだったかパッと思い浮かばない……もうだめだ そして、オチの近くでジャイアンの父ちゃんの、しっかり子どもを見てるんだなあという発言に愛を感じる。殴っちゃダメだとも思うけど。でもジャイアン本人にも、読んでる読者にもこのお話の流れはすんなり理解できるんじゃないか。ジャイアンが盗ったものをどうどうと返却してくる流れもわかりやすい。のび太が結局不正をしなかった理由もはっきりわかると思う。やっぱ名作だなあ。 |
プロポーズ作戦パパとママのエピソードも、1巻からがっつり入ってるんだなあ。 十二回目の結婚記念日。おいしいごちそうと、パパが買ってきてくれた花束。食い違う思い出……不穏な空気…… 「うそ発見器」を取り出すドラえもん、さらっとでてるけどなかなかすごいもの持ってるな。やっぱあるのか。 「忘れもしない、昭和三十四年十一月三日に公園で。」 プロポーズの日が明確に書かれている!こういうの好きなんですよね。昔まとめてサイトに載せてたけど……いや、まあ今もあるけど…… でまあ、過去に行っていろんなすれちがいを目の当たりにし、混乱の原因を知り、どうしようも出来なくて現代に戻ってきたら……結局なかよし夫婦でした!!!ごちそうさまです!! |
○○が××と△△する「予定メモ帳」はかなり万能な道具だけど、ちょっと前から状況を操らなきゃこうはならないだろうし、どういう仕組みなのか気になる。ここに書くこと自体がすでに予定に組み込まれてるんだったりして…… 「おれたちのしずちゃんが。」「こともあろうにのび太なんかと。」 って、こういう風にジャイアンとスネ夫が言うのは珍しいなあと思ったりする。 結構一般的に「しずちゃんは唯一のヒロインで、みんなに好かれている」という印象があるみたいだけど、実際のところはしずちゃんのことを積極的に好きなのはのび太と出木杉(?)ぐらいじゃない? のび太も割といろんな子に目移りしているし。 ネズミにおびえるドラえもんもてんとう虫コミックスでは初登場。 のび太のおませな部分もチラ見え。 |
雪でアッチッチのび太の家まで、みんなが遊びに誘いに来てくれる。こういう仲間でもあるんだよねえ。 そしてバカにされたことにやっぱりのび太本人以上にいかりくるうドラえもん。 「あべこべクリーム」はどうなんだろうね、本当に暑くなるんだったらまだいいけど、体感だけ暑くて実は冷えてるんだったらしんじゃいそう。危ない。 でも究極は凍るんだから物理的に熱があべこべになるってことかな……? |
ランプのけむりオバケ1巻で二回目の正月。 冒頭の三コマの流れいいなあ、少しずつカメラを引いて行ってドラえもんの様子がわかるようになってるところ。三コマ目で「な、なんだ。ダダダダ」になっててもおかしくないけど、そこにこの間がある方がしみじみとおかしさが増してる気がする。ああ~~。 けむりロボットのソリューション力はすごいな。自分にできないことも解決していくわけでしょ。そうとう知恵が回らないと無理だ。でもAIに出来そうなことともいえる。命令を一番早くスムーズに解決できそうな手段に素早くアクセスして試行していく。 |
走れ!ウマタケ竹馬とか缶ぽっくりとか、私以外と得意なんですよね。体幹は良いのかもしれない。 ドラえもんもなんだかよくわかんなくって、ずばりそのものの解決法じゃなくて名前が似てるだけの謎の生き物連れてきちゃうところが最高。 「ウマとタケの間の子でウマタケ!」じゃないんだよ……飛び越えすぎてるんだよ、いろんなものを…… のび太もわりとすんなり乗りこなしている。やっぱ器用だよ。やったら何でもできるタイプだなのび太は。最初に「できない」って思いこまないでやるってことだけが彼に必要なことなのかもしれないな。 ウマタケにも幸せになって欲しい。未来の住んでたところに返してあげて。 |
全体の感想
ここまで感想を書きながら読んだら3時間かかってしまった。無理じゃない?このペースで読み返すの。
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