この記事は ゆる言語学ラジオ非公式 Advent Calendar 2022 17日めの記事です。
16日の記事は sophnuts さんの記事「ゆる言語学ラジオ原理主義的宗教組織に保持された大断絶以前の伝承に関するレポート」でした。
18日の記事は ポトフ さんの記事「アラフィフの主婦が言語学のコミュニティに入ったら数学を勉強することになった話」です。
この記事の概要
・【本文】2022年に喪失したもの、または獲得したものについて
・【自慢とメモ】ゆる言語学ラジオファンやっててうれしかったこととか
・【自作ファンアート集】イラストとかドット絵アニメとか
・【自己紹介】私の作品も良かったら見てってね
わたしにとっての2022年
2022年は「喪失」の年だったのかもしれないな。
11月初旬、私はふとそんな風に考えていた。つい数日前には親戚の葬式に参加していて、故人との付き合いは長くなかったもののよくしていただいたことを思い出すと、大きな喪失感があった。
10月31日には、尊敬する藤子不二雄A先生のお別れ会に参列した。これも言葉にならない、まさに心に穴が開くような喪失。
思えば2022年は尊敬する人、なじみのある人が次々亡くなったような気がする。しかもみな突然だった。SNSでつながっていた、年齢もそう変わらない知人が急に亡くなってしまったのには驚いた。彼の植物を愛でたり丁寧においしいものを作ったりする生活を垣間見て、日々癒されていたのに、もうその投稿は増えないのだ。当日までお元気な様子だったのに!
5月には、私のPCのハードディスクが突然故障してしまい、多くのデータを失った。PC歴(?)26年、会社で管理してたPCのクラッシュなどは経験したものの、自分が使っているメイン機がこんな風に突然壊れたのは初めてだった。完全に油断していた、私のPCは大丈夫なはず……という根拠のない・生存者バイアスでしかない自信のため、バックアップが手薄だった。仕事で作ってたものも含めて1年間の作品を失うことになった。
作品が消えたことは大きなショックではなかったが、エクセルにこまめにつけてた記録がいろいろ消えてしまった。家計簿や活動の統計のようなものである。
これはなんと3年分が失われた。
忘れっぽく日々の実感が薄い私は、目に見える「積み上げたもの・記録」を励みにして生きていたため、そのデータも消えたことに気づいたときが一番動揺した。エッうそ、あれ消えちゃったの!?あれ消えちゃったの!!??ない!!あああーーーーー!!!
あれから半年過ぎたというのに、まだ調子が戻らない。以前のようには記録することができなくなったままだ。今年をうまく振り返ることができない。失ったもののことばかり思い出してしまう。
得たものもある、それを思い出す
「今年の言葉は『喪失』かな……いろいろ失ったんだ」そうつぶやくと、家族には「得たものもあるでしょう。今年は『ゆる言語学ラジオ』関連でいろいろいいことあったでしょ?」と言われた。
そう、そうそう。そうなんだよね。
Youtubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」を視聴するようになったのは去年(2021年)で、去年の11月に始まったサポーターコミュニティに参加して、それからこの一年ずっと楽しくお世話になっている。
私は普段、身の回りの些細なことから思いついた疑問をこねこね考えるのが好きで「なんでこの場合はAじゃなくてBになるの?なんでだろう。不思議だ!」などと問いかけては家族にも「どっちでもいいじゃない」「あんまりあげつらうもんじゃないよ」と言われたりしていたが(そんなつもりではなく単純に疑問で知りたいのである!)サポーターコミュニティはそういう事をいちいち考えるのが好きな人ばかりが集まっており、日々ささやかな疑問を解決したり新しいことを知ったりできる場所なのである。
5月にHDDを壊してしまってへこんでいた時も、サポーターコミュニティとマストドンに大変癒された。変わらずそこにあってくれて、なじみの人たちがいつものようにそこにいてくれて、ほっとすることができた。私にとってあのコミュニティもそんな場所になっているんだなあと改めて感じたのだ。
つまり私が2022年に得たものは……
「ゆる言語学ラジオ」という好きなコンテンツと、そのファンという共通点で集まった人々が行き来するサポーターコミュニティなのである。
「ゆる言語学ラジオ」の堀元さん水野さん、Discordを管理してくださってるモデレーターの皆さん、いつも私をかまってくれる・読み応えのある楽しい投稿をしてくださってる皆さんありがとうございます。これからも長く楽しくやっていけますように。
そして、2023年は私も作っていきたい
「ゆる言語学ラジオ」を見て、あとは「ゆる学徒ハウス」を見たり堀元さんのnoteを読んだりしているうちに「私ももっといろいろ作っていかなくちゃな」という気持ちを思い出した。ほかにも、身近に感じていた人の中に物語がたくさんあることを「すごいな」と思うことがあって、私は何をやっているんだ???受け取るばっかりで何にもしてねえな!! と頭を抱えたりも。
2023年は私も私の中にくすぶらせている物語を放出する年にしたい!
ここからは「私とゆる言語学ラジオ」という体で語る自慢話と自分用のうれしさメモ(気持ち悪いファンの語り・長くなりそう)
1月
まずは1月、私は第二回「ゆる言語学ラジオ公開収録」に当選していた。サポーターコミュニティに入って2か月たってないけど、もう!堀元さん水野さんに!会える機会が!!やってきたのである!!!あーコロナ禍!しずまれ……しずまれッ!!
という願いもむなしく感染拡大のため公開収録は中止に。枕を涙で濡らした。まじで。
2月
中止が決まる前に、私は収録参加に向けて手土産を買っていた。「なんか情報量の多い土産はないか?」といろいろ考えた結果、「ボリビアのチョコレート」という案を思いついた。もともと以前から気になっていたのだ。通販で買うつもりだったけど、なんと伊勢丹の催事で買えることが判明したので早速買った。バレンタインデーも近いし2月ッぽいな!と思ったけど公開収録が中止に。手土産も浮いてしまった。でもな~せっかくだしな~、勇気出して送っていいか堀元さんに聞いてみようかな。あーでも送り付けてくる痛いファンになっちゃわないかな?みんなで送ったら大変なことになるんだよこういうのは。やめておいたほうがいい。 でもさ~収録があったら持って行ってたわけだよ。もうものもあるわけだよ。もったいないよ。面白がってもらえたらそれで、まあ気持ち悪いな~って思われてもさ!ひっこめてなんでもなかったねっていうよりはちょっと面白いよ!ってことにしよう!ああ~~~DM送信!
とメタメタしたけど結果は快諾いただき、それでは送らせていただきます!!と送ったのであった。
そうそう、そんなようなことを書いた手紙をつけていた。
このチョコレートは私も食べたのですが 、一部一回とけちゃったかな?という状態のものがあったので……もしそういうものを渡しちゃってたらごめんなさい。情報を食べていただくということで……「確実においしい」よりも「語れる情報が含まれている」食品を選んでしまったのです。ファットブルームしてないものはちょっと塩味でおいしかったです。ウユニ塩湖の塩が入ってるのです。
これをきっかけに、世界のチョコレートを食べ比べして紹介する同人誌を作ってしまった。なんでも利用する人間が私だ。
Twitterで堀元さんが「ボリビアの知識が薄い」とおっしゃってたので、ついでに私がYoutubeにUPしている「ボリビアのストリートビューで犬を100匹数えた」
という動画と記事をシェアしたところ、なんか気に入っていただけて「この人ストリートビューで犬を100匹探したりしてるんですよ」と何度か言われている。
3月
3月は「podcast weekend」というイベントがあり、「ゆる言語学ラジオ」も出店して物販をする!グッズを売る!本人もいるよ!という、なかなか大きな出来事だったので私ももちろん会いに行きましたよ。
あと、私のドット絵を使ったしおりもグッズにあったんですよ。ただ私はグッズを買えませんでした。なので私も持っておりませぬ。今のところ再販もされておらず~~~ああ~~
グッズは売り切れていたけど、サインをいただいた。堀元さんの本を持ってきていたけど、色紙が買えたので色紙にいただくことにした。
水野さんに色紙を渡して、自分の名刺を出して宛名を伝えたら
「藤村阿智さん……あっ、ドット絵の!ドット絵の方ではないですか!?」
私はしれっとサインもらって「また動画楽しみにしてます!では!」って帰るつもりだったので、気づいてもらえたことが意外でヒャァーー////となった。日テレ版のドラえもんのオープニングテーマ並みに「ヒャァーーーーーアンア」ってなった。
堀元さんには「あっ!!Achiさんだ!!ドット絵ありがとうございます!あとボリビアで犬を探す動画、ぼくああいうの大好きですよ。あれこそ街角クリエーターのあるべき姿ですよね!!」的なことを言われたうえで「大ファンです!」とまで書いていただいた。
たぶんご本人は忘れてると思うけど、いまさら「街角クリエーターとはどういうものなのか」など聞かない。いいものだ。それはいいものなのだ!!
4月
中止になってしまった公開収録から救済を受けて、とうとう公開収録に参加できることになった。
お土産には台湾の新カステラを持って行った。もう情報とかない。単純に持ってくと喜んでもらえることが多い、美味しいものである。
「何の情報もないおいしいものです」と渡したら堀元さんには「情報とか!いいんですよ!!おいしいものうれしいです!」と言われた。
新カステラを買ったときにカステラ屋さんでキリンの「一番搾り」をもらっていたのでそれを水野さんに「カステラ屋でもらった」と渡したらお二人から「は!?カステラ屋がなぜビールを!?」と言われたが、私にもわからない。(タイアップキャンペーンのようである)
そうそう、「堀元さん、これお土産なんですけど……」と渡そうとしたら堀元さんが「は!その声はAchiさんでは!?」 っていうんですよ。「ボリビアで犬探す動画よかったですよね~」と。堀元さんは人を覚えるのが得意だとおっしゃっていたので覚えられてることは不思議ではないが、このマスク時代に声でわかるよ……みたいなこと言ってくれるのはなんかうれしいじゃないですか。ンモウ。
「こないだセネガルで馬を100頭探すっていうのをやり始めたんですけど、30頭ぐらいで眠くなってストップしちゃってます」と言ったら「ぜひ100頭探してください!」と励ましていただいた。でもまだ続きやってない。
公開収録楽しかった。収録自体も、そのあとの懇親会も楽しかった。その日の様子はYoutubeで見ることができるので、ぜひ見てみてください。
私の態度が悪いのはほんとすいません……素がでてしまった
7月
新宿ロフトプラスワンのイベント『ゆる異種族言語学ライブ』を見に行く。阿佐ヶ谷ロフトAのイベント(『ゆる言語学ラジオ大好き芸人』)は逃しちゃったから楽しみにしてた。
私から瀬野反人先生への質問も読んでもらえて、個人的にためになるお答えいただけたのでうれしかった。あとロフトプラスワンには何度も通ってるけど珍しくお座敷に座れたので、至近距離でニマニマしながら酒飲んで眺めることができて楽しかった。
帰るとき、出口では堀元さんと水野さんが来場者に挨拶するために立ってひとりひとりにお礼をおっしゃっていた。なんかそういうところが本当にマメですごいなあと思う。私の前にいた人もお話しできてとてもうれしそうだった。
私は例のごとく「今日も楽しかったです!また動画楽しみにしてますね」と言って去ろうと思っていた。これはなんか良いことをしているという気持ちではなく、単純に恥ずかしいからである……マスクしてるのをいいことに、人ごみにまぎれようとしているのである……
で、「楽しかったです~!」と言ったら堀元さん「あ!その声!Achiさんではないですか!」 ちょっとおおおおおおお~~~!!!
動揺して水野さんのTシャツをさして「そのTシャツ面白いですね」などと微妙なことを言ってしまい、水野さんにTシャツの解説をしていただいたのも良い思い出です。
10月
10月はクイズ大会に行ってきた。
「ゆる言語学ラジオ」にまつわるクイズが出るので早押しで答える。みんなすごい。すごすぎる。ここまで大ファンみたいな話を書いておいてなんだがまだ動画を全部見られていない上に見ても端から忘れて行ってしまう私なので、自己紹介用のクイズにお手付き一回回答一回、本番では0回答で終わってしまった!!
自己紹介で「漫画描いたりストリートビュー散歩したりしてマス……」とあいさつしたら堀元さんに「Achiさんはドット絵を描いてくれた人ですよ!あとそう、ストリートビューでボリビアの犬を100匹探す動画がいいんですよ!!」と言ってもらえた。ありがとうございます。なんかだんだん楽しくなってきた。
終わった後で水野さんに「今日楽しかったです」と声をかけたところ「よかった……それにしてもみんなが(動画で解説した)○○のことをあんなに覚えていないなんてちょっとショックですね……」とおっしゃっていたのですが、○○が何だったかも忘れてしまってホント申し訳ない。
そして忘年会にも行くよ
12月は忘年会に行く予定にしています。用例マーケット(用例を売っているわけではない)に参加して、「おのまとぺ袋」という実用性皆無のジョークグッズを売る怪しい行商人になる予定です。頑張って健康を維持したい。健康でさえあれば何でもできる。
★おまたせ!ファンアート集★
この1年でいろいろ描いたりしたので、ここでまとめて紹介します!サポーターコミュニティにしか投稿してなかったものもあるよ
基本のドット絵です!ドット数は極力少なく、ギザギザデジタル感があるものが好きなのでそういう風に描いています!
動画でよく行われている拍手を取り入れたアニメ。
10万人達成おめでとうアニメ。
JAPAN PODCAST AWARDS 入賞のお祝いアニメ。
堀元さんのお誕生日に合わせて描いたもの。
忘年会のキービジュアルから着想を得たアニメ。
イラストタッチだと初めて描いたもの。まだ収録現場が以前のものですね。
撮りためがいっぱいあって、季節とUP時がズレがちだったのをちゃかして描いたイラストだけどちゃんと年末年始用のものはそのころUPされると聞いて「こんな絵を描いていたのに……」と言いながら公開した思い出
忘年会ライブか何かで思惑通りになって?こおどりした?みたいな話があったので、それを聴きながら描いたもの。顔は基本型をコピペしてるので作画が早い。時短テク。
ボイチャかなんかで福田先生がお話されたエピソードをもとに描いたもの
水野さんが画面で見ている印象より実際は大きいという話から、作画がキャプテン翼なんじゃないか説(?)を具現化しようとしてしまったもの
とある動画のヘアスタイルが気になって、「耽美な作画なのにどこか抜けてる親しみやすい水野さん」的な絵を描こうと思ったけど、表現が追い付かずガチで「私にはこういう感じに見えてるの☆」感が出てしまって失敗した
堀元さん個人ブログのキャラクター「むだそくん」を樹脂粘土で作ってみたもの。なかなかかわいくできたと思う。現在は足が一本とれちゃった、残念
↓次はサポーターコミュニティ1周年に合わせて描いた、入ろうかな~どうしようかな~と悩んだ話の縦長漫画。
最初は「堀元さんという人はどういう人なんだろう?」などと思っていたのですが、この一年サポーターコミュニティにいたりnote読んだりしてわかってきたのは「堀元さんは本当にゆる言語学ラジオを大事にしているんだなあ」ということ。チャンネルもコミュニティも長く続けばいいなあ。
自己紹介と自作からのおススメ
良かったらこの記事の筆者のことも知って帰ってください!
なまえ Achi(藤村阿智・ふじむらあち) →自己紹介と作品年表
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この記事は ゆる言語学ラジオ非公式 Advent Calendar 2022 17日めの記事です。
16日の記事は sophnuts さんの記事「ゆる言語学ラジオ原理主義的宗教組織に保持された大断絶以前の伝承に関するレポート」でした。
18日の記事は ポトフ さんの記事「アラフィフの主婦が言語学のコミュニティに入ったら数学を勉強することになった話」です。