Bing Image Creator 触ってみた
AI関連は、気軽に触れるものはできるだけ触ってみています。
日進月歩でどんどん変化しているので、前に使ったものも時間をおいてもう一度使ってみたり。
Bing Image Creatorは今のところ英語で指定したプロンプトをもとに画像を4枚生成してくれるので、まずは英語の文章を作るところから。
わたしには「自分のイメージ通りの絵が出てほしい」という要望は今のところなくて、「どんな絵をどういう風に、なんていったら書いてくれるのかな?」とか「こういう絵が出てくると思って指示したけどなるほどそっちかー」みたいな意外性を楽しむことが多いです。
上記の「意外性の楽しみ」は Stable Diffusion のほうで遊んでいて、B.I.Cにはもう少し精度の良さを期待しました。見たいのは基本的に絵ではなくて写真・写実的な表現ですね。絵でどんなに不思議な情景が描かれていても「絵はそうであってほしい」という気持ちになってしまって、今のところAIのお絵描きの発想に「あーこういう風に絵で表現したか」って思うことがない……んですね。 なので写真で「本物っぽい!」っていうほうが意外性を即効で感じられるかなと思っています。
まずはインク瓶を描いてもらう
ChatGPTちゃんに英文を考えてもらう。
A beautiful fountain pen ink bottle is glowing in a dark room でB.I.Cちゃんが出してくれた絵がこちら。
ちょっと勘違いしている気がする。ペン先のようなものやコンバーターがインク瓶に直接ついている……?まあカッコイイ瓶が出てきたことには間違いない。この中から4枚目(右下)のものを選んだ。
水の底に沈めてみようかな、と思い立つ
青いきれいな瓶が出てきたので、これは水の中にある瓶のようだ。と思いついた。そこで、水の中に沈めてみようかと思い立った。
The impressive sight of water bubbles swaying(「水の泡が印象的に揺れる様子」)◆以下英文はChatGPTが作ってくれたもの。カッコの中は私が書きこんだ文章
これも使いやすそうなのは右下のくっきりした泡の画像。
これらを組み合わせてみる。
何やかやしてなじませる。レイヤーモード、ぼかし、回転、色の調整など。
魚を配置したい
「あらぬところにいる魚」「傍観する魚」は好きなモチーフなので、魚も配置したい。せっかくだから、ちょっと普通の魚じゃないものがいいな。
Fish as transparent as bubbles(「泡のように透明な魚」)
意地悪だよな~、どれも全身入ってないもんな……などとぶつぶつ言いながら、一番全身が入ってる左下を選択。
組み合わせる。細部の調整
ブラシで少しなじませたり、左右反転して増やした魚を少し加工して違いを作ったり。光の加減も変えたりします。近くにある色に合わせたりします。
で、最後に
画像にあった短歌を考える
出来上がった画像をみて、合う短歌を考えて乗っけます。
これにてAIとの共作完成です。
面白かったし、画質もいいのでこのシリーズをもっと作ってみようかなと思ったのですが、Bingの規約で生成した画像は商用では使えないとのことだったので「じゃあいい作品作ろうという気にはならないな」と思ってしまいました。
まあまだAI生成画像が発展途中で、本当に絵のパーツやツールとして使うには危ういのはわかります。よく言われている「学習に使った画像の著作権・利用する権利は?」という問題のほかにも、規約の中にも「同じものが生成されないと保証できない」と書いてあって、確かに「オリジナルだ」と思って商業活動に使っていたのにほかの人のところにも同じモチーフが生成されて、別の商業活動に使われるということも考えられるし「私のプロンプトでもその画像が出てきただけ」と言われたらどう反論するか……というのもややこしそう。
今後AI生成でやれたらいいなと思う事
やっぱり、権利関係をクリアにして、AIによる作画のいいところを生かせるような「自分で用意した写真などをたくさん読み込ませて学習させて、雰囲気とかを構図を指定したりおまかせしたりして、作品に使える素材を作る」ができるといいと思うんですよね。泡なんかはすぐできそうだけど。あとは「もうちょっと、ここんとこを、こう」っていう細かい修正ができるといいな。「光を強く」「こっちから」「も少し煽りで」「左のほうを高く」とか……
またなにか試せるサービスがあったら使ってみたいと思います。