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死刑囚最後の晩餐
タイ・トラッドウェル/ミッシェル・バーノン 筑摩書房
アメリカで死刑になった人が最後に何を食べたのかを淡々と紹介する本。
基本的に、なぜその食べ物を選んだのかの真意はほとんどわからない。死刑囚からメニューの選択について言及があるわけではないからだ。
アメリカ合衆国では、州によるけど死刑の前日に好きな食べ物を食べさせてくれるらしい。選べる食事からどんなものを選ぶかでその人がわかるかもしれないと分析を試みたりする。
テーマのおもさに反して比較的軽い読み物になっていると思う。真意はわからないようなメニューにも難癖をつけている気がするが(強盗殺人なのに最後にレバーステーキを食べるなんて反省していない、のような謎の論調があったり)。
でも、確実に次の食事はこないで死ぬことがわかっているときに、太りすぎているからかダイエットコークを頼むとか、とても普通なら食べない組み合わせで大量に食べるとか、すべての食事を断ったのに部屋の備品の異物を飲み込んでいたり、そういう行動のひとつひとつが興味深いというのは確かなところ。
この本は英語版がKindleで購入でき、少し事例がプラスされているようだ。買って「英語の勉強にもなりそうだ」とは思っているのだけど、なかなか読み進めることが出来ていない……
Last Suppers: Famous Final Meals from Death Row (English Edition) Kindle版
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