進撃の巨人31巻読みました。
以下感想など。大したネタバレはないけど読んでない人で楽しみにしてる人は読まないように。
もうずっと面白いですよ。
ここまで来て、いろんな「あれはどうなったの」「あれなんだったの」が明らかになってきたら、リアルタイムで新刊を買いながら「最近ちょっと落ち着いてきちゃったかな?」って言うような感情は、……どのへんで感じていたのかがよくわからなくなってきました。あれもこれもここまでに必要な流れだったんだなあと思うと、どのエピソードも「引き延ばしであって、そんなに重要じゃないエピソードだったな」って感じはなくて、読み返すたびに「これがあのあとあそこでね~」みたいな発見があるというか……
エレン以外の行動はみんなまっすぐというか、ちゃんとキャラクターが立ってるので、読者の期待を裏切らない熱い展開でいいですね。みんな弱さや自分の利益を考えたり利己的なところも人間臭くていい。でもそれを超える「熱さ」「想い」があるっていうかね……
憎いはずの仇も、違う側面から見たら情のある相手でもあり……という、いままでいろんなことがあったせいでこんがらがっちゃって一筋縄でいかなくなった感情もそのまま惜しまずに見せてきますねえ。なんかすごいなあって思う。こんな風にたくさんの人がそれぞれの思惑で動いているのに、ひとつのお話になるんだなあと。群像劇ってこういうことなんだろうな。
もうすぐ終わりそうだという予想からちょっと長くなってるような気がしますが、まだまだ大事なところをすくい上げて魅せてくれそうで続巻も楽しみ。
いままでそんなにネタバレを食らったことないのに、発売日から1日入手が送れたら、ぽろっと漏らした知人たちの感想というかひとことでだいぶ心がまえができちゃった(これはいいことではなく、「あれがああなるのかな」的な予想がついてしまって、自分で本編読んで知りたかったなと思ったりした……)のが何ともぶつけるところのないモヤモヤ。だってその漏らされた言葉が、片方は2文字、片方は4文字ぐらいなんですよ。でもそれで「ああ」って分かっちゃうやつだったんですよ。
まあネタバレってむつかしいね。どのポイントが知っても大丈夫なやつで、知らなかった方がよかったってやつかわかんないですからね。
基本的に私は読む前には何の情報も得ず、自分で見つけていきたいタイプです。すごくあまのじゃくでひねくれているので、ひとから持たされる情報の価値は半分ぐらいにしか感じないのです。自分から聞きに行った場合は違いますけど。自分から聞きに行った=自分で調べたぐらいに思ってますからね。でもあんまり聞きに行かないんですよ、自分の身の内から出た疑問を自分で調べ上げるのが何より楽しいので……
進撃の巨人に触れずに感想を書こうと思ったらどんどんずれてしまった。
いや~続巻も楽しみです!