amazonプライムで「パーフェクト・センス」という映画を見ました。
以下ネタバレというか紹介と感想。
パーフェクト・センス観た
見たきっかけは、現在の感染症に世界が対応している中、すでにそういう「未知の病気で日常が失われる」ことを描いた映画があるぞ……ということで名前を知りまして。どんなんだろう、見てみたいな~と探したらAmazonプライムで見放題対象になってたのでチェックしてあった。
2018年の映画ということで、最近のものですね。作った人たちも現在の状況に驚いているのではないでしょうか……
確かに「現在そうなっているよ!」とびっくりするような類似点もあったりして、ひとつの世界危機と個人的な日常の危機が描かれていると思いました。
だんだん街にマスクしてる人が増えたり……
自宅待機が安全です!とか症状のある人は自宅待機で!ってなってるところとか。
世界中にあっというまに広まった奇妙な症状(それが病気なのかも結局わからないのだけど、同じ「症状」が出て予後はみんな同じ状態をたどっていく)に 翻弄されて、それでも「生きていくなら」と順応してあたらしい生活様式に変えていこうとする人々。たくましいし希望を忘れない姿はけなげで切ないです。
しかし展開は早くて、対処も準備も完全にできないうちに最終症状まで段階的に進んで行ってしまう。もう人のコミュニケーションは、今までのものがすべて使えなくなった世界で、最後に残るのはそばにいるひとのぬくもりだけなのかもしれない。それなら誰といたいのか。
映画の中では世界は終わるとは描かれていないけど、この後を想像すると絶望的だなあと。
レビューでは「解決しない、ヒーロー不在、原因わかんない、もやもやする、結局カップルの話で世界はどうなったのか」みたいな理由でわかんないって言ってる人が多いんだけど、まあその辺を考えてみよう!っていうのがこの映画で投げかけられた問いなのかなと思う。
自分だったらその場合どうするかな?
このあと、みんなはどうするのかな?
そこを想像する材料をくれる内容だったと思うんだよね。だからこそ、「徐々に失われていく世界」の大きなところではなく、個人である二人の男女の姿とその周囲だけに集中して、結局私たちが最後に知れるのは遠い世界が全体的にどうなっていくかではなくて、隣の人がだれで自分がどうするかということだなあと。それぞれの事情がありながらねえ。
ところでベッドシーンがすごくリアルだったので(そんなにリアルに長時間見せる必要はあるのか……と思ってしまった)「もしかして症状が進んでさいごにはこれすら感じられない絶望が待っているのか、又は残るものとして描かれるのか?」と思ったけど、そうでもなかったので、その辺も想像にお任せってことかね。
(この二人は死ぬまでいちゃいちゃしてそうだなとは……思った……)
変にオチとして使われるよりはもやもやエンドで良かったかなとも思う。