【本読んだ】003 かりあげクン(植田まさし)5巻

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かりあげクン 5巻

植田まさし先生の四コマ好きで、中でもかりあげクンは好きでいろんなタイプのコミックスを持ってました。

文庫版、コンビニコミックス、英語版……

コンビニコミックスは結構大量に持ってたし、英語版など今こそ読み返したいのに、たぶん引っ越すときに処分してしまっている。


今年の6月にかりあげクンのkindle(電子)版が 激安になったことがあって、なんと50巻までセットで2750円だったんですよ。

「そんなに……よめねーよ!っていうかすでに結構読んでるしな!?」と思ったんですけど、あまりの安さに「いいか!買っておこう!」と買ったのです。

で、せっかくだから1巻から読み返しています。順番通りじゃないけど少しずつ既読を増やして、今日5巻を読み終えたところ。


1巻から読まなくたっていい、好きなところから読もう

かりあげクンに限らないのですが、長期連載のものは「1巻から読む」にこだわらない方がいいと思う。ましてや、四コマとか1話完結のものなど、どこから読んだっていいのだから。知っておかなくちゃいけない前提なんてないよね。かりあげクンだって結局「どうやらこいつがかりあげクンで主人公だな」「会社員で、男性なのね」「これが上司か」ぐらいしか情報ないんですよ、最初から読んだって。だから近年の巻から読む方がいいぐらいだと思う。

そんなことを言い出した理由は、5巻あたりはさすがに時代が違うんですよ。83年発行らしいです、まだまだ昭和!

絵柄がだいぶこなれてきて、初期より今の形に近いからそんなに違和感なく読めちゃうんだけど、かりあげクンは
・痴漢行為をする
・のぞきをする
・セクハラをする
って感じで、いま見るとちょっとギョッとするわけです。でもその当時はそれがギャグになったのですよね。だけど今読むとそういう描写にちょっと引いてしまう、読者の自分がいる。

かりあげクンはわりとキッツイイタズラ(相手が大ケガする可能性がある、実際相手が痛い目に合ってる、キセルなど正直違法行為なことをする、など)いろいろやるので、その辺はまあ言っても仕方ないのですが、でも今の私が「これはちょっとなあ」と引くのはしょうがないんだよね。昔から気づいていてスルーしてたけど、今はもう一歩進んだ感じで「いやだなあ」と思ってしまう。

でもそれは時代もあるので、近年の作はそういう感じも薄まっている気はする。

係長の扱いがヒドイとかはあるかもしれないけど、まあそれはもうしょうがないかな。そういうギャグ漫画だと思って読むのが一番ですよ。かりあげクンは人をからかって、おちょくることで笑えるギャグの漫画なんだから……いわゆる「誰も傷つけない笑い」にはならないし、それはそれで絶対にダメというわけではないと思う。


おまけ、ドラえもんの話

先日、ネットの新聞の会員限定記事を読んでいて、「ドラえもん」を今のこどもにすすめたかったけど、1巻を読んでみたらジャイ子の扱いがひどくて、こどもにどう説明したらいいのか悩んでしまった……という内容の記事があって、

それを見て私は「あ~、別に一巻から順番に読む必要はないんだから、途中の巻とか比較的新しい巻から読むのでいいのにな」と考えたのでした。

実際、わたし自身もドラえもんを1巻から順に読んだ記憶はない。適当に4巻とか5巻とか、16巻とかつまみ食いして、そのうち「もってないドラえもんも買って読みたい」と抜けている巻を買いそろえたという感じなので、そういう読み方でいいと思う。

ジャイ子は後からちゃんとフォローがあるというか、だんだん味が出てきてそれなりに「語られる」キャラクターなので、1巻の描写にギョッとしてしまったなら、そこは読まずに20巻以降などや大長編からなど手に取りやすいところから始めたらいいと思う。そうしたら、後で1巻を読んでもそんなにびっくりしないんじゃないかな。

漫画には最初からストーリーを追わないと読めないものと、追わなくてもいいものがあると思うので、適宜読み方を変えていければと思う。

 

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投稿者: AchiFujimura

Blackstrawberry.net管理人藤村阿智の日記と言うか雑記的なページ