ストリートビュー散歩29 アルジェリアで日本語を見る

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2020/11/27チェック。

先日、西サハラ問題についてセミナーを聞いてきまして。
モロッコが西サハラの領土を自国のものだと主張していることから、西サハラの人々が困難な状態にあるということでして、私もまだまだ勉強中なのであまり正しく言及できる言葉を持っていません。詳しくは上のwikipediaのページとか、以下の記事などを読んでね。

西サハラ | 国連広報センター
https://www.unic.or.jp/activities/peace_security/independence/declaration/western_sahara/

西サハラを貫く「恥の壁」の裏側に住む人々 写真11枚 国際ニュース:AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3117757

<現地報告>アフリカ最後の植民地・西サハラを行く(1)プロローグ 15年ぶりに訪れた現地は大変化 岩崎有一 | アジアプレス・ネットワーク
http://www.asiapress.org/apn/2019/03/african-countries/african/


上でも言ったとおりまだ勉強中なので、私がする勉強のまず一手と言えば「地図を見ること」であります。

地図はいい……とくに航空写真はその場所を身近に感じさせてくれるし、ストリートビューがあれば上から見た情報ではつかみきれなかったことを教えてくれる。そこに住む人々、止まってる車、賑わい、密度などなど。

西サハラの上空はちらっと見たことがあるけど、あんまりちゃんと見ていなかった。なぜならストリートビューがないから……航空写真から何かを読み取るのはなかなかむつかしいので、ストリートビューがない場合そんなにじっくり見ないんですよね。ある場合は航空写真もじっくり見ます、見たい場所を見つけるために。

西サハラの上空で、ストリートビュー君(黄色の人型ボタン・勝手に命名)を押すと、水色の丸(私は勝手に「青丸」と読んでいる)がちょこちょこ現れます。

ストリートビュー君
ストリートビュー君
点在する青丸

これは、そこに「投稿された写真がある」という印。googleのストリートビューカーが走ったりしたわけじゃないけど、誰かが360度写真を撮影して投稿してくれてあるので、それを見られますよ!ということ。

私は、ふだんはあまりこれを見ない。何度か言っているとおり、グーグルカーによってほぼ無作為に撮影された写真を見るのが好きだから。投稿写真は、やっぱりそこになにか見せたいものがあることが多いので、その意思の介在を邪魔に思ってしまうのである。

でも、まったくストリートビューがない地域に興味を持った場合、この青丸もうれしいのです。シリアとかイランとかでも見ますよ。航空写真で想像してたのと写真とでは全然違うなって思います。そこに人の生活がある。ホテルとか、現地の人が好きな景色とか観光客が気に入った景色でも、「撮影した人の意思が感じられる」ところが今度は魅力になってくる。


思ってもみない場所で日本語見かけるとうれしくなるよね

前置きが長くなりました、ここまで前置きです。ここから本編。

西サハラの人々の難民キャンプが、隣の国・アルジェリアにあります。
アルジェリアの南西のはじっこ、ほとんど砂漠の中の、過酷そうな場所です。

でもこんな感じですごく広大な難民キャンプなんですよ。
難民キャンプのイメージとちがう、というか、40年以上ここにあるそうで、大きな町になっているんですね。

ストリートビューが見られるわけではないですけど、各町でいくつか青丸が見つかります。「どんな感じかな!」って思って次々見ていたら……

「楽が一番の髪型」!?

突然の日本語。ここは床屋さんのようで、髪を切ってもらってるお客さんが着ているケープに日本語が。っていうかこれなんだ。「あ~日本の、アレね」ってわけでもなく「なにこれ???」とハテナマークが飛び交ってしまう。

検索しましたところ、amazonでそういうのが売ってるのは発見しました。

↑これです……560円(2019/7/8現在)。(商品消えてたので貼りなおしました2020/07/03)商品名?の「楽が一番の髪型」以降に書いてある謎の文章も、この散髪用エプロンに印字されているものです。
文章は、言葉選びがちょっと慣れないセンスだけど破綻しているわけでもないという微妙なライン。

私は床屋では髪の毛を切らないから、もしかしたら日本の床屋でもポピュラーなものなのかもしれないな。と 、検索して調べてみたんですけど、そうでもなさそう。

代わりに出てくるのは、「ネパールの散髪屋さんで日本語の謎ケープ見かけた」っていう話。

日々のネパール情報さんのツイート: “カトマンズ市内理髪店にて。一人のお兄さんのケープに哲学的な日本語が。「果たして 髪は女の命なのか?」「髪型は個性なのか?」「楽が一番の髪型」「ロングヘアで人生ゲームを生き抜く」等々、なんだこれ? #ネパール… ”
https://twitter.com/infonepal/status/931494485392891904

日々のネパール情報: 日本語入りケープ
http://dailynepal.blogspot.com/2018/05/blog-post_7.html

タイ・バンコクでも見かけたという話が。

楽が一番の髪型 : ラーメン屋とカフェと時々旅行
https://erinberry.exblog.jp/15586565/

 

ちょっと調べて見たけどこのケープについてはまだよくわかんない。ヤバイ、この記事の展開は「調べてみましたが……わかりませんでした!いかがだったでしょうか!?」ってやつでは……

メーカーっぽい「Hongma」についても調べて見たけど、中国の合板などを作ってる企業?が同じ名前ですがケープを作ってはいないかんじだし、ほかの取扱商品も一貫性がないので単純に販売店の名前かなと。

日本では見かけないのに、アルジェリア・ネパール・タイで発見される謎のケープ。

また情報があったら追記していこうと思います。あるかな?

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ストリートビュー散歩28 キリマンジャロを見たい

前回のストリートビュー散歩は、日本の独立峰・富士山と、ロシアの独立峰2峰をストリートビューを利用して道端から眺める。という内容でした。

ストリートビュー散歩27 独立峰を眺める・富士山とカムチャツカのコリャークスカヤ山・クリュチェフスカヤ山

他にも独立峰はいろいろあるのですが、そうだ、キリマンジャロ見てみよう。と思いつきましたよ。アフリカ大陸の最高峰ですし、ちょうどケニア側からなら見られそうな場所にストリートビューが走っています。(キリマンジャロについて詳しくはwikipediaをどーぞ。キリマンジャロ – wikipedia

アフリカのストリートビューはいろいろ見ていますけど、そもそも見られる場所が少ないんですよね。去年突如ケニアが見られるようになってすごく喜んでいるぐらいで、見られる国はほんとに少ないのです。

キリマンジャロもタンザニアにある山なんですけど、タンザニアにはまだストリートビューはありません。山自体はケニアの近くにあるので、見晴らしのいい場所からならケニアでもばっちり見られるでしょう。見られるところを探してみよう。

ということで、降り立った場所がこちら。

あー。曇っている。

ここはちょっと離れた場所ですけど、たぶんここからでも結構見えるんだと思う、天気のいい時は。

もっと近い場所を走っているところも見ましたが、「2018年6月」と撮影時期が書いてあって、やっぱり曇っていて見えない。

で、次に降り立ったのがちょっと離れた道の、上記の画像の場所。同じ「2018年6月」とあるし、同じ日に撮影した可能性が高い。

ケニアはまだ1回目だし、季節も同じなので、山に雲がかかってしまってる場合は「どの場所に行ってもだいたい雲がかかっている(同じ)」ってことが多いわけですよ。残念。

「見えないな~、方向はこっちであってるはずだけど……」とカメラをぐるーっとまわして振り返ってみたら!

後ろを通ってるバスの横っ腹に!キリマンジャロが書いてあった!!(笑)

キリマンジャロ見れました。なんか違う気がするけどでもキリマンジャロが見れるスポットで、キリマンジャロを見た。というのは間違いないのです!!

ストリートビュー散歩24 ストリートビューで動物を探す!

「ストリートビューで動物見るのが好きなんですよ~」

……と、かなり昔から言ってたような気がする。最初はそういうのを楽しみに見ていた。街で映り込んでる猫とか、犬とか。

途中で気が付いたのは、日本より海外のほうが動物に出会えるということ。
海外は犬も放し飼いの場所が多いのか、自由に歩いてる犬をたくさん見かける。
アフリカだとヤギやチャボもいっぱい歩いてるし、働く馬や牛やロバも。
ニュージーランドだと羊がいっぱいいるところを見ることが出来たり。

自然にいっぱいいるところもありますよ。
少しずつ紹介しようと思います。

これはアフリカのボツワナ。草食動物ぽい群れが水場に集まってます。

これも上のものと近くの場所。道路のこんなに近くにいろんな動物が……
家も近くなんですけど、飼ってる動物?ヤギっぽくもあるし。
他にもちらほらつがいっぽい2頭が木陰で休んでたりするのが見られます。

キルギスの牛。ひとりでお散歩中? 車に気を付けてね。

トルコのキュタヒヤ。
羊の群れかな。奥に建設中?のマンション群と、突然の羊の群れが面白い。
このあたりもゴミが多くて、ちょっと散らかっていますね。世界のあちこちを見ていると、ゴミが散らばってしまってる場所はかなり多いなあという印象。土と混ざってしまって取り除くのもたいへんそうだったり。
羊たちが食べてしまわなければいいんですけど、たぶん食べちゃうよねえ。

今回最後は日本から、奈良の春日大社近くで鹿の親子、かな? 左の方に大きな鹿、後ろから小さめの鹿がついてきている。

日本のストリートビューで野生のいきものにばったり出会う のは結構大変ですが(猫はのらねこに会えているかもしれない)、奈良ならこういう風に野生の鹿に会えますね。

他にも変わった動物など見つけていますので紹介します。

 

 

 

ストリートビュー散歩22 アフリカでよく見かける日本の車?

アフリカには日本からの中古車が走っています。ちょこちょこ見かけます。
SUZUKI とか TOYOTA、 HONDA など書いてある車はいっぱいありますが、ここではがっつり「日本語」を書いてある車の映ってるストリートビューを紹介しようと思います。

基本的に看板などで日本語を見かけることはないので、突如現れる日本語にどっきりして、なんだか遠い場所で活躍する車たちのことを思うと、がんばれ~と言う気持ちになります。っていうかそこはペイントしなおしたりしないでそのまま使うのね。たくさんあるんですがいくつか紹介してみます。

東神運輸! 長い荷台のトラックが活躍している様子です。

仙台低温冷蔵。これはちょっとテープなど貼ったあとみたいなのがある?

「じゅうたんクリーニング保守管理」 !

知事登録第1号 とも書いてありますね……
この車はワゴンタクシーとして使われているようです。ワゴンタクシーは、アフリカではたくさん見かけます。

こちらは、マイクロバス?の後部下方に「三重県桑名市~」と住所・電話番号が。

スクールバスになってるみたいですね。
「楼」という文字も見えるので、日本では宴会場か旅館の送迎バス だったのでしょうか。

 

こちらなど、まるで山田運輸の車みたいですもん。

っていうかもしかしたらそういう可能性もあるな……ある?


ほかにもいくつか どどーんと書いてある、自治体のものとかいろいろ見つけた気がするのですが、URLを保存しておいたモノの中ではっきり書いてあるのはこれぐらいかなあ。ほかにもたくさんありますけどね。

アフリカのストリートビューは、車の交通量が多いところでは日本語が書いてある車を探すのも楽しいです。日本車はそれはもういっぱい走っている。と思います。あんまり車に詳しくなくてな~。

 

ストリートビュー散歩20 ウガンダの商店街

17日は「アフリカ概論」という、ジャーナリストの岩崎有一さんのお話が聞けるセミナーに参加してきまして、アフリカの地域の分類の考えかたやそれぞれの地域がざっくりどんな感じなのかを勉強してきました。

このストリートビュー散歩シリーズでもちょくちょくアフリカのストリートビューを紹介していますけど、生活の細かいところは目に見えてもわからない部分などもあるので、本来アフリカとはどういう場所なのかを知ることで、記事や写真を見た時にもどういうものなのか事情が分かるようになってくるかなと思っています。

実際頻繁に現地を訪れている方や住んだことのある方に話を聞くのはやっぱりすごい。日本の地域でも、長く滞在したり住んだことがあると全然理解が違うもんね。

そうだそうだ、日本でも詳しい地域と詳しくない地域で「へえ~そんなこともあるんだ」「これはこういう理由でこの地方ではそうなってるんだよ」みたいなことあるもんね。国が違えばまた違う事情があるだろう、面白い。


アフリカ概論を聞いたあとの懇親会で、その場にいた人たちの中でも海外に行ったことすらないのは私だけって感じで、本当に「場違いかもな?」と不安にもなるんですが、昨日は「私がストリートビューであっちこっち見て回ってる」ことが一番役に立った日になりまして……興味を持ってもらえるとは思わなかった。いや、私も面白いから見てるんだから、誰も興味ないとは思いませんけど、皆さん話を聞いてくださって。ありがとうございます。

またちょこちょこ「なんでストリートビューであちこち見るのが好きなのか」「どういうきっかけで、どういう場所をみるのか」というような話も書いていきながら、ちょっと積極的に貯めていたネタを出していこうかな(笑)


では、今回は私がアフリカを眺めていて好きだなあと思う風景を紹介しますよ。

ここはウガンダのムコノという場所。ウガンダはヴィクトリア湖の北部の、首都カンパラあたりしかストリートビューは無いので、その辺は何度も見ているかもしれない。なかなかどこになにがあるなんてことは覚えられませんけど。

アフリカのお話を聞くと、広大なアフリカはやはりその広さに見合った「違い」が各地にあるということで、私もアフリカというだけでなく、各地の違いと共通点を見つけていければなと考えています。

ひとつの共通点として、露店や商店街の雰囲気に同じものを感じますね。道路のわきにはたくさんの雑貨、食料品(おもに野菜)が並べられているイメージ。
もっと広い道路では、家具やタイヤなどが多くなってくるかな。

私はこういう商店街を見るのが大好きです。露店だけじゃなくて、トルコの紹介でも書いたかな……お店が並んでいるところは、物とお金をやり取りする生活の基盤で 、人もやってくるし仕事している人もたくさん見られる。やっぱり生活がみたいのかもしれません。観光で外国に行っても、なかなかそういうところに突然入り込むのは勇気がいることでしょう。 のぞき見みたいなものだけど、ストリートビューなら家に居ながらにしてそこを見ることができる。すばらしい。


とくに上の埋め込みで紹介している場所は、高低差もあって見渡せる感じがいいでしょう。ずーっとあるんだよ。


売っている服を見るのもなかなか楽しみです。

 

ここで売ってるシャツとか、デザインかわいい感じでほしいなとも思うんだけど、ウェストのくびれが!!細すぎて着れなそう!どんだけいいスタイルを要求してくるんだ!?