2021/11/08 英語の勉強進捗【44】

英語学習進捗報告 兼 メモ

英語を楽しく勉強しているので、やったことを報告したりメモしたりする。
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2021年11月1日~11月7日の学習時間
【468.5分】

時間をかけたつもりだったけどまあまあの時間。

他にもやりたいこといっぱいあるから、今年は英語にも時間をかけるけど、来年以降はどうやって英語の学習と普段の生活を混ぜ込んでいくかを考えなくちゃなあ。やっぱ仕事にも使うとか、映像を見るとか本を読むとかそういうので英語に触れていく時間を増やしたいね。

今週やったこと

Duolingo、mikan、weblio語彙力テストは継続中。

だいぶ語彙力上がってきてると思う。実際のところ知ってる単語は増えた。もう少し冷静になって、語彙力を上げるっていうよりは「普段使ってる言葉やしゃべりたい言葉の語彙をしっかり太くしていく」のが重要かもしれないな。

難しい単語を知ってたとしても、普段の英作文で「あれ?それってなんていうのか知らないなあ」とか、わりと身近なものや状態を表す言葉の単語が「全然知らなかった」っていうものもあって、そういうのを極力優先して覚えていきたいね。

語彙力テスト

主にweblioと、Test your vocab でテストしてるけど、weblioとかついつい連続して何度も語彙力テストをやっちゃうのね。でも、さっきと今とで語彙力は変わってないんだから、ちょっとやったらまた時間をおいてやらなきゃなんだよねえ。

じわじわ上がっていると思う…… Test your vocab は2か月前の9月には5540wordsだったけど、昨日は6460wordsだって言われた。ちょっとのびたね。

好きだから、ついつい医療系・犯罪系の語彙を伸ばしてしまう。でも特化して伸ばしたい・勝手に伸びちゃう分野があるっていいことだと思うなあ。そういうのを見つけるのが一番大変だもん。でもどんどん陰惨な単語ばかり覚えていく。あとあの、卑猥な言葉のすんなり覚えちゃう感じって何だろうね。悪口言い合うのが強くなってしまうかもしれない……

youtubeでもいろいろ見ている

元々見てた人があんまり英語の動画をUPしなくなったり、もうめぼしいものは見ちゃって新作待ちだったりすると、ほかのyoutuberさんの動画も見てみようかな?という気持ちになる。英語系youtuberいくらでもいる。すごいいる。

いくつかあたらしい人の動画を見てみたけど、「この人のお話いいなあ、他の動画も見よう」という人は見つけられなかった。興味のあるトピックでもあまり気分がのらず、「次は?次は?他のは?」という感じにはならない。

リスニング系で見てる動画チャンネルもあるけど……

ふと疑問に思うのは、「どういう風にこの動画つくってるのかわからないな。この人の情報は正しいのかな?」ということ。どこかからパクってきた音声だったとしても気づけないかもしれない。こんなに膨大な英文読み上げ音声、どうやって用意したのかな~と気になってしまう。

MCの方のご自身の声で読み上げられてるとだいぶ安心したりもする。でも評価とかわからないから、その人本人がなんで英語を喋れるのか、正しくしゃべってるのか、などなど情報が少ない動画はちょっと不安な部分がある。

NHKのサイトだといろんな学習番組も見られるけど、ただ学習番組はちょっとのんびりしすぎてて、合わないんだよね……「それひとつで10分か~」みたいなの。もうちょいテンポがいいといいなあ。

DeepL翻訳のアプリを入れてみた。

iPhoneで使うアプリとして。私は翻訳アプリに音声で話しかけて入力して、ちゃんと聞きとってもらって英文に出来るかをチェックしている。ひたすらGoogle Keepに音声入力で文字を入れていくとかもやるけど。

◆apple純正?の「翻訳」は正直あんまり使えない。いや私の用途での話。

日本語で話しかけて、英語だったらなんていうのか翻訳してもらうのにはすごく便利。

ただ、音声認識が厳しすぎるのか、私の英語は日本語に聞き取られてしまう。あと謎の動作なんだけど、英語モードで英語で話しかけてるのに日本語に聞き取った時、全然違うことをしゃべっているのに「which」という入力になって翻訳結果を「どっち?」と表示してくることが頻繁にある。これ、英語で入力して「日本語入力っぽいな」と判断されたときは「どちらの言語で話していますか。」っていう確認と選択肢が出るんですけど、その内部処理の結果「Which」という入力結果になることがある……としか思えない挙動をする。しかしいみがわからない。後々アップデートで無くなるのかもしれないけど。説明が難しいよ……

◆google翻訳はなかなか良い

google翻訳のアプリももちろん使ってます。こちらは「英語モードで英語を翻訳したいのです」と選択しておけば、「でも日本語に聞こえますが……」などと勝手に判断せず、頑張って近い英語で入力してくれる。そうだ。それでいいんだ。それが一番素直だよ。

◆DeepL翻訳アプリのいいところ

音声入力を言い終わったら、終了ボタンを押せるところ。

他のは一定時間無音の状態があれば「音声入力終わりかな?」と判断してくれるけど、ちょっと動作が遅くてもっさりしてしまう。でも自分で「ディスイズあペン、(終了)」とすぐ入力の終わりを指示できれば、翻訳までの時間が短縮できるしどんどんできるね。

web版と同じように、別の訳し方の提案なども出るのでいろんな文章に触れることができそう。

Foodie Truck が追加されてた

私の好きなシリーズ。子どもたちの望みをかなえるべく、料理に挑戦するよ!

California  Sushi roll は a Japanese meal だって言ってて、なんか違和感があるぞ!? まあいいけどCaliforniaって言っちゃってるのにな?!

 


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2021/11/01 英語の勉強進捗【43】

英語学習進捗報告 兼 メモ

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2021年10月25日~10月31日の学習時間
【408分】

ちょっと短め。何と言っても、web漫画の締め切りと印刷物2つ作るってのがかぶったり、他にもいろいろやっていて英語の時間が取れなかった。映像はTVとアマプラでちょっと見られたのでよかった。思ったよりリスニングができてない(時間が取れてない)気がするんだよね。浴びるように聞くっていうのを結局やってないよなあと……

10月も31日で終了。一か月の英語学習時間は1888.5分、31時間で1日あたりちょうど60分。やべー。さすがにそこは割りたくないな。少なくとも今年の間はせっかくだから1日1時間をキープしたい。1月2月は1日90分英語に触れてたんだぞ。

今週やったこと

基本はDuolingo、mikan。Duolingoは最近英語のレッスンをさぼって日本語のレッスンばっかり(英語で)やってたので、ちょっと英語の方も進めてみた。

Duolingo日本語学習レッスンで、

「さあ」という日本語を英語に訳したものを見たんだけど、

「さあ」→「Come on」

「さあ」→「I’m not sure」

と立て続けに、ほんとに連続して二種類の訳が出たんですよ。

まあ~そういえば「さあ、やろう!」っていうときと「さあ、しらないです」っていうときがあるね……なんでこれ両方「さあ」なんだろう……音がおなじなだけでつながりはなさそうな気がするな。 やっぱり、英語を勉強するとどんどん日本語の謎なところが出てくるね。語学って、他言語を勉強してるときに他の言語だけを勉強するってことはたぶんできないね。どんなに使いこなしていても、自分の母語にもわからない部分や疑問が出てくる。

言語を勉強してる人たちはみんな「そんな進み具合なの?」「まだそんなもん?」みたいなことを言わないようなんですね。「言語……一生勉強するものだから……焦らず続けていくのが一番ですよ」みたいなことをみんな優しい顔で(?)言う。細く勉強しようとも、太く勉強しようとも、長いも短いもなく「終わらないだけ」って感じなのかもな。


英語学習系youtubeチャンネル

すごくたくさんあるし、いろんな人がやってるんだけど、好みで見られるか見られないかははっきり分かれますね。内容が同行じゃなくて、たぶん単純に好み。頭に入ってくる・興味を持って聞き続けられる人とそうでない人がいるし、明確に「この説明方法だと私にはちんぷんかんぷんなんだな」っていうのが分かれている気がする。

文法用語を織り交ぜて、試験に役立ちそうな内容をまとめてくれてるらしいチャンネルはどうも苦手なようだ。こりゃ学校の勉強できないわけだわ。

おもしろい内容をバーーッと流し込んでくれて、聴いてると自然に少しずつ、いち動画でひとつぐらいのスローペースではあるけど、聴き続けられるチャンネルって言うのもあって、どうも効率は悪そうだけど私には「聴き続けられる」ことが重要なんだなと感じてきた。

あと関西弁がやっぱ好きで、関西弁のyoutuberさんに偏ってる気がする……

11月はちょっと頑張って、ことしのラストスパートに入っていく感じにしようかな!

 


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ストリートビュー散歩90 中南米で見かける電線に巻き付いた植物!

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中南米で見かける、電線に巻き付いた植物。

もうタイトルで出落ちみたいになってますが。今回は中南米をストリートビューで見ていると見かける「電線に巻き付いた植物」を見ながら紹介しますよ。
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まず、どんなものか見ていただきましょう。

私はストリートビューを見るときもリアルで散歩してる時も、結構上の方に目線を向けて上空を見たりしているのですが、その時発見した電線にくっついた丸い物

電線についてる丸い物と言ったら、ヨーロッパをはじめとしてよく見かける「街灯」があるのですが、どうやらそれとは違うみたいなので目に留まりました。

よく見るとなんかモシャモシャしてるし、たぶんゴミかちぎれた植物(葉っぱや蔓)や何かが飛んできて絡まったんだろうな……と考えました。よくある事です。いろんなものが電線に絡んでいるのです。それはまた別の記事で書きましょうね……

でも、ボリビアあたりを見ているとよく見かけるんですよ、この電線に絡んだ丸い物体を。あるとき急に考え至りました、「これ、エアープラントじゃない?」

エアープラントにアタリをつけて検索してみたら……

電線に絡まったまま育つ植物だった

Tillandsia recurvata – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Tillandsia_recurvata

例えばこのティランジアという種類。 「ballmoss」 などともいうようで、英語版wikipediaには電線にびっしりくっついた写真もあります。

南北アメリカでよくみられるものだそうです。北側にもあるのね。

ストリートビューでもワサワサポイントを発見できました!こんなにたくさん。飛んできて絡んで、そのままそこで成長しちゃうのかな。同じところにいっぱいつくのはどうしてだろう。まあ、条件が近いんだろうから、たくさん飛んできたりするのかもしれない。でもそれなら他の電線にもまばらについててもいいのに、集中しているのはなぜだろう。電線が新しいとかそういうこともあるかもしれないけど。

わかりづらいけど、真ん中に楽譜のような影ができているのが面白くてチェックしてしまった。音符だと「シソシソ~」みたいな場所に丸い影があって、かわいい。

プエルトリコにもあったよ

ここまではボリビアで見つけたものだったけど、プエルトリコでは もう少し低い位置の電線にくっついていたので、近づいて大きく見ることができました。

近づくと、花のための茎も伸ばしているのが分かって、ただ絡まっているわけではなくここで成長して暮らしてるんだな~ということが感じられます。

—-

メキシコで見られるエアプランツに言及した記事

電線に着生しているエアプランツ – LABRAVA [メキシコ 民芸 雑貨 インテリア 通販]
https://www.labrava.jp/mexico-note/0015.html

やはりこれも日本語で紹介したページがありましたね。

野生で、無機質なものにしがみついて頑張って生きている姿は、見る人の心を動かすのかもしれません。私そういうの大好きなんですよね……自然と人間が作ったものの融合というか共生?というか……

今回の記事はこんなところで終了にしておきたいと思います。軽めにね。

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2021/10/25 英語の勉強進捗【42】

英語学習進捗報告 兼 メモ

英語を楽しく勉強しているので、やったことを報告したりメモしたりする。
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2021年10月18日~10月24日の学習時間
【527.5分】

ちょっと多めに、と意識をしたつもりだけどいちにちあたりはそんなに時間かけられなかった。でも映画を一本見たので、その分の時間を加算したら結構いい時間になった。映像強い……

今週やったこと

Duolingo、mikan、weblioテスト、youtube、アマプラ。

映画「ミッドサマー」見た

映画の感想メモはこちらに書きましたので、すでに見てて「おっ、どうだった?」って気になる方はこちらで私の話を聴いてください(?)。

【映画】ミッドサマー見た【ネタバレあり見た人向け感想・覚書】

ホラー、スリラー系ということもあって、会話のシーンが少な目だったのでリスニングには物足りないかも。でも騒がしくなくて静かに見れる方のホラーなので、落ち着いて?リスニングできそう。

訳は日本語字幕を見ながら英語の方を意識して聴いてたけど、今回はちょこちょこと「あ、この訳になるんだったらこの単語を言うかな?」と先回りして予想するというのをやってみた。「○○は避けたい」「お、避けたい、だと avoid っていうかな?」みたいな。別の表現だったり、翻訳の方に「なるほど日本語訳だとちょっとニュアンスを変えてこうしたか」など。

そんなに難しい脚本じゃなかったと思うので、わりとすんなり聞けてその辺はよかった。序盤の電話のシーンで「see you later.」って最後に言うところ、お決まりのフレーズ的には「またね……」「それじゃ、また」みたいなのかなって思うんだけど、ここの字幕が「後で会える?」になってたと思うんだよね。「お?」と気になった。話の流れや人物の心情的には「後で会える?」って聞いたとしてもおかしくないと思うんだけど、お決まりの電話を切る前のフレーズだったとしても別に悪くない。どっちかね。

Duolingoが……日本語をしゃべった!!!

まえから単語などはぽつぽつ音でしゃべってたけど、日本語の問題で文章を音声で読み上げるようになった。ちょっと英語版とキャラを合わせてきてるような話し方なのもよい。

さらに、日本語版ストーリーも出現!

私の好きな英語版の「ストーリー」が、日本語版にも出てきた!

ストーリーは同じだけど、「これはこういうお話ですか?」「このことを表す単語は何ですか?」「対応する意味の組み合わせを選んでください」っていう指示と答えが英語。ストーリーは何も考えずに読んでもすんなりわかるけど(日本語話者だから)、質問されてる内容を読み解く必要があるのでちゃんと英語力も試される。

ストーリーの最後に毎回出てくる「これはどういう単語?」って組み合わせを選んでいくものが難しかった。日本語訳ちょっと違和感があるというか、「うーん、この中で選ぶならこれか……?」って感じで判断に迷うものがある。英語版の方はそんな風に感じたことないんだけど。

ちゃんとストーリーの音声も日本語で声が出ていて、キャラクターにあわせた声にもなっていていいね。英語版でも「まぬけなストーリーだな!?」って思ってたお話、日本語で聞くと余計に「まぬけだな!!!」って思ってしまう(くちが悪くてごめんね)

だってヴィクラムがパスポートがなくなっちゃったって騒ぐ1話目、オチは「あなたがずっと手に持ってるじゃないの!」って妻のプリティに突っ込まれるって話なんだけど、なんじゃそりゃ!って思うでしょ。(笑)でも英語で聴いてる分には「そういうもんか」って思えたんだけど……日本語で言われるとばかばかしさが強調される気がしてしまう。これが慣れた言語か。

 

また締め切りウイークなのでちょっと控えめになるかもな。でもなんか新しいことやりたい。ちょっと最近やること見失ってきたし。

 


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【映画】ミッドサマー見た【ネタバレあり見た人向け感想・覚書】

ミッドサマー

amazonプライムビデオの見放題対象になったので「ミッドサマー」見た。

ミッドサマー
https://amzn.to/30M22Nd

【ネタバレあり・見た人向け感想・覚書】

見た人向けなのであらすじをまとめて書いたりはしません。

ネタバレ感想だけどそれでいいかなって思う。ネタバレってあらすじを書くよって事じゃないし、まだ見てない人は見てからここの感想を読んだほうがわかりますよ。見てないで感想だけ読んでも何のことやらでしょ。

あといつもながらとっ散らかっています。ほぼ自分用メモ。


amazonレビューでは、低評価のひとは「ヒロインが精神的に不安定すぎてイライラする」って人が多いけど、わたしは良かったと思うな。ホラーとかスリラーとかって、なんか陽キャのパーティーが行っちゃいけないところに突っ込んでって「あーあ、ほらね、」って感じになるイメージがあって(具体的にどの映画で見たかは思い出せないのだが……)、そうじゃないところが新鮮だった。

でも、つらいことが続いたし、彼ともうまくやりたいからって、あんまり歓迎されてない旅行にくっついていくのはなかなか無神経というか……普通気が付きそうじゃない?「彼はいいとしても、友達になんかウザがられてるな」みたいなの。

ヒロイン・ダニーが味わった冒頭の不幸は、「どこか遠くに行って気分転換したい」「これ以上人間関係で別れを味わいたくない」っていう気持ちになって旅行に行っちゃう動機としてはわかるなーっと思った。

途中で何度も家族の死がフラッシュバックするのもわかるし、彼氏のクリスが「いまダニーに別れ話するのはまずくね?」みたいな気持ちになって、もう気持ちは離れてるのに切り出せないのもわかる。

友人・マークはチャラくて悪事ばっかり頭の中にある感じの青年だけど、クリスに言った言葉とかでダニーとの関係がどんな感じなのか、ダニーがどんな女の子なのかちょっとキャラがわかるような気がした。マークがチャラいので相対的にクリスはまだ誠実な方かな?とちょっと思ったりする。でもクリスはとにかく優柔不断なので、ヒーローにはなれないよねという感じ。


友人の地元の珍しい祭りに招待されて行ってみたらあまりに文化が違いすぎてショックを受けるよそ者たち。

話が逸れますが、中南米の文化の話を聞いた時に、「今の我々の価値観や宗教感で、他の土地の文化を残酷だとか野蛮だとか断じてはいけないだろう」という解説もあって、生贄や死者の弔い方が「私たちの文化と違う」からと言って残酷で下品なわけではないとはわたしも思っているんですよ。

でもショックはショックだよね……前もって解説があったらよかったのかな。でももう「よそ者」たちは「よそ者」としてまつりの儀式に巻き込まれており、見学者とか傍観者じゃなくて「参加者」になってたわけだからね。本人たちはそうは思ってなかったと思うけど。


映像は(たぶんあえて)チープだったけど、視聴してる私にとってもショックだったなあ。いま私だいぶ安定してるしいろいろ平気で太いタイプなので「あーらら」ぐらいの感想で大丈夫だけど、ヤバイ時に見てたらヤバかったな。ショックな映像とか展開の物語を見たときは、最後まで見た方が私の場合は精神の安定に良い。だってショックだったからってそこで止めたらその件が全く解決しないじゃん……


最初の儀式は土着の宗教っぽくて凄いなあって思ったけど、その後の儀式の数々はちょっと宗教としての説得力が薄れてきて、グロさに振ったような気がしちゃうな。

「とにかく理解できない、野蛮なことを文化だと言ってやってる人たちです」って感じがちょっとあるというか……

あと「神」的な存在は描写されてないね。その辺気になる。日本人としてはいろんな宗教の神の考え方になんとなく理解を寄せられるが(本質的に、物心ついてからずっと「絶対」と信じているという気持ちについては100%理解できないと思うけど)もともと自分の中に宗教を持っている人は、他の宗教の「神」をどうやって描くんだろう?その辺の研究もありそうですね。ちょっと調べてみるかなあ。

 

クリスに救いは無かったね。っていうか結構無理やりあんなことやらされて、男女が逆だったらあんまりにも悲惨なのに、やっぱ男性だと主体性が男性にあると言われちゃうのかな。薬をかがされてって状況だともう自分の意思じゃなくて、「無理やり」と変わらないと思う。だからその点を最後にダニーに「許されなかった」としたらかわいそうだ。それだけじゃないと思うけど。

特に、もともと文化人類学を研究したいと思ってこの村に来たジョシュという友人がいながら、クリスまで「この村のこと論文に書きたいな~」とか言い出すのは、ジョシュがむかついたり焦ったりする気持ちがよくわかった。もしかしたらジョシュに一番共感したかもしれない。だってクリスひどいよ。ここまで別に興味なくただついてきただけっぽいのに、急にやる気出た感じでジョシュと同じテーマで、同じように見たもののことを論文に書いて提出しよう!協力して!とか、ジョシュが「ハア!?テーマ見つけるところから俺がどんなに苦労してると思ってんだよ」って思うのは当たり前だし、焦って独自の資料を入手しようとしてしまう気持ちもわかる……クリスはそういう、神経質に見えて無神経なタイプなんだろうなあ。ダニーも今まで傷ついていそう。最初の電話でも「君は妹を甘やかしすぎだ」みたいな的外れなアドバイスしてくるし。

ということで、ジョシュ以外にはあんまり「ひどい目にあって、かわいそう」って気にならないんだよね。ジョシュについては「研究対象を誤ったね……」という同情の念が浮かびます。

みんなをこの村へ招待した留学生・ペレは「個が薄い村」の中で唯一識別できる登場人物だが、それでも自分のことを「個人ではなく、この村の一員、みんなの一部」と思っているテイで接してくる善意と笑顔が恐怖でよかった。彼が言う「両親は炎に包まれて死んだ」は例の儀式と関係があるのかな……

ダニーのつらい経験や悩みは、ダニーが「個人」すぎるから起きてるとも言えなくはない。だから村の一員として、「みんな」の中に溶け込むのが最良だったかもしれないね。そう考えると救済だな。

なんどか途中で出てくる、感情の高ぶりによる叫びを「アーッ!!」っとみんなで真似して叫び続けるのはよかった。つまり「強制的な共感」だよね。反応を同じようにオウム返しにすることによって、たぶん最初は共感できない感情も、叫びを返していくうちにだんだんすり合っていくし、返されてるうちに薄れて環境の中に充満して取り込まれるというか……説明が難しいのですが、それぞれの考えにかかわらず同じ反応を返すというのは強制的に一体感を得るためのひとつの方法だと思うのです。 みんなでおなじ言葉を唱える、同じ歌を歌う、同じ動作で踊る、これらは一体感を得る手っ取り早い方法で、そこで洗脳したり考えを誘導したりすることは容易になると思うのです。だから誰かに「そうされたとき」は要注意ですよ。深く伝わり、つながったという錯覚が生まれやすいと思うので。


感想まとめ

ホルガ村の人々に「個人」がないかんじの描写だったのが良かった。留学生で元々友人だったペレ以外の人は名前も立場もよくわからないまま話が進むが、そこがいいと思う。個人との触れ合いがあったら、そこでのやり取りで村を脱出したり、思惑があったりという展開がありそうだけどそんなことは無いし、「一人の指導者が権力でしたがわせている儀式」じゃないところが、逆に「逃れられない・突破口がない」という恐怖の演出になっていたと思う。こういう大きな渦に巻き込まれたら逃げられない。

宗教・文化のズレの恐怖っていう点では、もう少しリアリティがあったら怖かったかもなあ。最近amazonプライムでドキュメンタリーカルト集団と過激な信仰を見ていたためか、実在する理不尽で逃れられず流されて後悔したりトラウマを抱えた人たちの話と比べると、ちょっと違和感がある。まあ事実は「事実だ」っていうだけで怖いし不安にさせるので、物語と比べてはいけないといつも思ってるんだけど、だからこそ、物語だからこそ事実をとびぬけた怖さを生み出せると思ってるから、「もう少し」を期待してしまう。

 

なんだかんだ言いながら、映画を見た後に調べてしまったアレコレはこんな感じ。

Ättestupa – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/%C3%84ttestupa

棄老 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%84%E8%80%81

ペイガニズム – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0

Paganism – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Paganism