2021年2月の作品たち

2月は頑張るぞ~なんて言ってて、まあそれなりにいろいろやりました。

最近いろいろやってることを実感するために、やったぞ!っていうことをgoogle keepにまとめてみているんですね。いいですよ、リンクも貼れるし、画像も同じところにストック出来るし。そういう成果をまとめるのどうしようかな~って思ってたんですよねえ。

オフライン活動

高円寺の雑貨店トゥーティッキさんにハトの本と雑貨の委託を開始しました。

連載まんが

【連載マンガ】お楽しみは文房具 #42「いい文具店ってなんだろう?」|
https://www.buntobi.com/articles/entry/series/manga/013182/

描いたイラスト類

YOUTUBE動画投稿

動画作品もいろいろあります。今年はいっぱい投稿しちゃうぞ。

PIXIVFANBOX

【限定公開】「セーラー服」部の思い出|藤村阿智|pixivFANBOX
https://achi.fanbox.cc/posts/1915257

【全体公開】いままで発行した同人誌の表紙並べてみた※60種類並んでる|藤村阿智|pixivFANBOX
https://achi.fanbox.cc/posts/1898509

【限定公開】前に作ってみたチョコレートのはなし|藤村阿智|pixivFANBOX
https://achi.fanbox.cc/posts/1886817

【全体公開】2月だーい|藤村阿智|pixivFANBOX
https://achi.fanbox.cc/posts/1881354

webサイトのブログ記事更新

2021/03/01 英語の勉強進捗【8】

英語学習進捗報告 兼 メモ

英語を楽しく勉強しているので、やったことを報告したりメモしたりする。
これまでの報告・メモはこちらから。


2021年2月22日~2月28日の学習時間
【456分】

2月の「英語に触れていた時間」は2540.5分(42時間)だった。
だいたい1日90分ぐらい。1月とほぼ同じ。勉強らしい勉強してるよりは、映像で音声に触れている時間が長かったかな。

今週やったこと

いつものアプリ学習

Duolingoは相変わらず。進みは悪い。集中しないと1回1回を覚えられなくなってきたので、あまり長い時間やらないようにしている。好きだったキャラクターの声がなんか変わってしまって寂しい。やたらとハスキーボイスになったぞ……子どもの声も不自然だし大丈夫かな。でも子どもの声はちょっと改善した気もするんだよね。だから好きだったお姉さんの声も戻るかもしれない……うう

連続記録は一応途切れず92日目。
リーグは最高リーグのダイヤモンドリーグにいるため、もう全然上位に行かれない。イカレたDuolingo野郎たちのあつまりだぜ……みんなのプロフィールとかちょっと覗くと、「連続1400日め」みたいな1000日以上の人がごろごろいて、もうなんかすごい。

mikanもこつこつ続けている。まあこちらは無理せず、空き時間に、集中できるぐらいの時間に進めている。TOEIC500点台の単語になったら聴いたこともない言葉ばっかりになってきてやばい。最初の実力テストで400点台だって診断されたの正しかったような気がするね。

こちらもどんどん進めるんじゃなくて、なるべく繰り返し同じところをやるようにしている。

siriを英語の設定で使い始める

iphoneの音声アシスタント「siri」を英語設定で使い始めてみた。

とにかく、起動させるのにもちょっと一苦労する。「hey siri!」「シーン」って感じ。声をはって、あんまり変な癖をつけないで呼びかけるのがよさそう。

でも、「siriに聞き取ってもらえればちゃんと発音できてる」って感じではないかな。私の明らかにたどたどしい発音でもすごくよく聞きとってくれる。

いま使ってるのはお天気のことを聴くフレーズばかり。

Is it raining today?

What is the current temperature?

How is the weather today?

ちゃんと教えてくれるので、一回「you are a great secretary」って言ってみたら

「why, thanks」って返してきた。

オッと思って検索して調べてみたら、「あらっ、ありがとう!」みたいな意味だって。whyは「なぜ」「どうして」じゃなくて、「あら」「おや」って感じの感嘆符でも使うようです。そういうのも参考になりますね……いろいろ話しかけてみると返事に変化があって、そういう言い回しがあるのか~と初めて知れたりする。

使えそうなフレーズがあったらsiriにも聞いてみよう。


発音できてるかの確認には

google翻訳にマイク入力で話しかけるのがいいですよ。特に単語だとなかなか入力できない。ネイティブの人たちは単語でも一発なのか? 文章だと、ある程度文脈から単語を選んでくれるみたいだから、文章の方が通りは良いです。

海外アニメファンの交流を眺める

「海外の反応」みたいなまとめサイトあるじゃないですか。

話はちょっとずれますけど、最近のまとめサイトきらいなんですよね。どれがそのサイト内の記事で、どれがよそのサイトの記事かがすっごいわかりにくい。たぶんよそへの誘導をしたいからわざとわかりにくくしてるんだと思うので余計にいらいらする。誘導でもいいけどすぐに記事を読ませてくれ。別のリストに飛ばしたり、間に他のページをかませたりしないでくれ……迷子になってしまって、読みたかった記事がなんだったかわからなくなることがある。それで「どうせ読みたい記事を読ませてくれないんだろ!?」と、最初からまとめサイトを見ないことにしているんだけど。

ズレたけど戻るよ。海外の反応まとめ、そんなに興味なかったんだけど、なんと「外国語掲示板に書き込まれた原文と、日本語でいうならこういってる」って言うのが併記されたまとめサイトがあったんですよ!

そうなると、いろんな表現の宝庫ですよね……「ああそれってそういう風に言うんだ」「同じ感情を英語で言ってくれている」などなど。

特に知ってるアニメとかの感想を英語で書き込んでいるところはいろんな意味で「わかる~」って感じになるね。

redditの掲示板が元のことも多いみたいなんで、redditを直接のぞいても見た。やっぱ直接覗くのは上級者向けだな。でもいつか読んだり書いたりできるようになればな~という気持ちになる。そういえばむかしDieAntwoordのコミュニティを見たくて覗いてたけど挫折したんだ。なんか怖そうな人がいて。「君は、そんな検索したらすぐわかるようなことも知らずにここにいるの?」みたいなことを言ってる人が……えーじゃあ私みたいなのはおよびじゃないな~と思ってしまった。

でも勉強も兼ねて、作文とか生きた英文を知るためにたまに覗いてみよう。

3月ものほほんとつづけるぞ。

 


これまでの報告・メモはこちらから。

2021/02/22 英語の勉強進捗【7】

英語学習進捗報告 兼 メモ

英語を楽しく勉強しているので、やったことを報告したりメモしたりする。
これまでの報告・メモはこちらから。


2021年2月15日~2月21日の学習時間
【618分】

今週はあんまりやりすぎなかった。

この618分の中に、見ていた「シンドラーのリスト」195分が含まれている。

今週やったこと

あいかわらずDuolingoで英文に慣れる勉強。
過去に勉強した部分が増えてきた結果、ちょっと戻るともう忘れてるな~というものが多いので、どんどん進みすぎずになるべく前のぶんもやっていくことにしたい。あんなに「できるようになったな」と思ったところも忘れてるわけで……

でもずっとやっていれば、もしかしたら「どこからやっても、なにを出されてもDuolingo程度の内容ならスッとこたえられるな!」って言う日が来るかもしれないな。今はそうじゃないことをメモっておけばきっと成長が感じられるだろう!

最近ご無沙汰?だった、セサミストリートのフーディートラックを見返す。これの聞き取りはあんまり以前と変わらない気がする。じゃあまだまだ聞き取れてないのかな。ただ、子どものしゃべりと、ちょっと変わったしゃべり方をするモンスターたちのしゃべりだから聞き取りにくいってこともあるかもしれない。

アウシュビッツのドキュメントと、「シンドラーのリスト」見た。

2021/02/18 アマプラで見たシリーズ紹介「アウシュビッツ ナチスとホロコースト」

【映画】「シンドラーのリスト」観た

それぞれの感想は上記のページに書いた。

いや~、アウシュビッツドキュメントの方はすごく良く聞き取れるようになってる気がして(英語の勉強的に)興奮した。BBCのナレーションもきれいだったかもしれない。ドイツ語など他の言語の人のしゃべりは吹替になってる部分もあって、そこも聞き取りやすかった。

つづいて「シンドラーのリスト」、初めて見る映画だからリスニングはほどほどにしようと思ったんだけど、いろいろ興味深い例文が出てくるので、それを映像止めてメモしたりしていたら4時間ぐらいかかってしまった。後半はメモらず見た部分が長かったかな。

「It’s not my problem.」「知らん」

「nice things, cost money」「いいものは高い」

「You run my business.」 これはシンドラーがイザックに「この会社は僕じゃなくて、君がいたから成り立っていたのだ」的なことを言ってるシーンなんだけど、邦訳はなんて書いてあったかな。

アマプラの字幕はオフにできない……よね? あと英語を聴きながら英語字幕をみるっていうこともできないので、正しく聞き取れてるかはわかんないんですよ。

最初のも「It’s」には聞こえなくて、じーずとかでぃすいずとかのほうが近いというか、なんかにごった「ぃーずのっまいぷろぶれん」って聞こえたんだけど検索してもよくわからなかったので。 まあすぐ答えが知りたいわけじゃなくて、のちのち「あれはあれだったか」ってのがつながるときがきたらいいなと。

わからないことをとことん調べて解決するのもいいけど、わからないことは適当なところで切り上げて、いつかつながってくる時を待つのもいいと思いますよ、こういう勉強って。試験で出る問題なわけでもないし。


単語の語彙は増えない

mikanやってるけどあんまり効果を感じていない。その場では応えられるしクイズとしては4つから選べるけど、選択肢が無い状態で意味をこたえられる自信が全くつかない……ような気がしている。ただ、知ってる単語(カタカナ英語とか)のそもそもの意味を確認して「へえ」って思うのには役立ってる気がする。

やっぱこういう風にやみくもに単語を覚えるんじゃなくて、好きなものとか興味ある分野の語彙を増やす方が向いてるのかもなあ。

その辺は私がよく見ている英語系youtuberさんの意見がしっくり来ているんだけど……(興味あることを深く話せるようになろうよ、という上達目標の目指し方)

ま、こつこつとね。


これまでの報告・メモはこちらから。

【映画】「シンドラーのリスト」観た

「シンドラーのリスト」見ました。初めて。

その前まではアウシュビッツのドキュメンタリーとインタビューの番組を見ていたから、じゃあその流れで観てみようかなと。
2021/02/18 アマプラで見たシリーズ紹介「アウシュビッツ ナチスとホロコースト」

すっかりこの映画の存在を忘れていた。amazonプライムビデオのウオッチリストに入れていたんだけど、なかなか見る機会が無くて。あとどういう内容かもなぜか全然知らずにいた。ユダヤ人と収容所の話だったとは……いやさすがに知らなかったわけじゃないだろうけど、ドキュメンタリーを見てから改めてその辺のことを調べてたら「映画・シンドラーのリストでは……」と言及されてたり、関連作品として出てきたりして「あ~そうだったか」と思い出したというか。

英語の勉強にもなるかなと思って。ただ初めて見る作品だからその辺はどうしようか迷った。それについてはまた英語の勉強メモの記事に書きますわ。
英語の勉強まとめ

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感想

ガンガン ネタバレしようと思うけど……ネタバレとかそういうお話ですかね? もう30年近く前の映画だし。私以外はみんなみてるでしょ。

でも「いつか見たいので内容は知りたくない!」という人はこの先を見ずにとにかく映画を早く見れ。見れ……

あらすじを追ってもしょうがないのでその辺は端折る。


バディものだった

そりゃもう悲劇のさなかの話なので、理不尽にどんどん人が死んでいく。同じスピルバーグ監督の「プライベート・ライアン」も見たけど、同じことだよね。戦争だし、「自分たちじゃない方」はころしたほうが正しいという時代と世界なわけだ。唯一死ななくてすむ方法は、「生かしておけば便利、使える、役に立つ」立場になる事だけ。利害関係だけよ。利害関係のない間柄では、弱くて武器を持ってない人間はきっかけや理由もなくころされてしまう恐怖にずっとおびえる状態が続いている。

だからもちろん、ポルトガル系ユダヤ人のイザックさんがころされないでいるのも「使える、使いたい」人間だからだという理由だったんですよね。最初は。

主人公はドイツ人のシンドラーさんで、お金儲けのためにやってきて「戦争を利用して、低予算で工場を建てて軍事需要にこたえることで安定した事業をし、タダで使える労働力を存分に活用するぞ!!」みたいにチャンスをつかもうとやってきたのですよ。

そしてイザックさんという、ユダヤ人に顔がきいて仕事の出来る人を捕まえて一緒に働き始める。最初はイザックさんが奔走するんですね。放置しておけば収容所へ連れていかれてしまう仲間たちをどんどん「技能者」に仕立て上げて、工場で働いてもらう。

ドイツ人とユダヤ人、イザックさんから見ても「この人はどういう人なのか?」とシンドラーさんのことを信用しきれないし、シンドラーさんも「ユダヤ人だけど使える労働力」という程度に考えているところから始まっているんだけど、それが段々信頼を得てともに協力して乗り越えていくところがまさに……バディものじゃないですか……

史実をもとにしていても、映画なのでそういう風に楽しんでもいいと思う。完全なノンフィクションでもないわけだし。

3時間もある映画は長いのだけど、外せない歴史の話をきちんと織り込んで、状況は日増しに悪くなっていき、もうこの世界で悲劇は避けられないのではないか? という不安を描いている。その中で、少しずつお互いに信頼を得ていくところが丁寧に描写されていると思う。

・シンドラーさんはなぜ周りのドイツ人たちに協力を得られたのか。

・非道な所長・ゲートにどう取り入って友人になり、交渉することができるほどの間柄になれたのか?

・収容されていた囚人たちがどうしてシンドラーさんを信じて、慕うことができたのか。

そういう大事なところがしっかり見られたと思うんですよね。他の人のレビューを読んでたら「長い、もっと短くもできたはず」という話もあり、まあそれはそうかもしれないけど丁寧に描くこともまた一つの手法だと思うんですよね……


ラスト

最終的には、シンドラーさんがリストにのせて「買い取った囚人」たちは逃げ切ったわけです。逃げ切ったというのは「生き残った」という意味で。

他の人のレビューには「ラストはとってつけたようなお涙ちょうだいのセリフ」と書かれていたけど、あれはシンドラーさんがずっと「言ってはいけなくて、自分にもウソをつきながら、持ちつづけていた本当の気持ちと後悔」なわけですよね……

メインビジュアルの赤いコートの女の子、あの子を見てから。あの子がシンドラーさんの「助けたいもの」として心に残って、そして助けられなかったものの象徴としてずっと存在していて、いま目の前の「うまくやらなければ失う」人々のことを何とかするためには、金もうけが大好きで囚人を利用して一旗揚げようとする人物を演じつづけていかなくちゃならなかった……

工場で働いていた人たちはシンドラーさんが自分たちのために動いてくれてることに気づいていたけど、行動の意図を確認しただけで壊れてしまうような危うい世界では本心を知ることもできなかったし、お礼を言ったり言われたりすることもはばかられた。別れの時にようやく、「お互いにわかっていた」ことを知って、そしてようやく本心を言える世界が到来したんですよ。だからシンドラーさんはあふれてきた気持ちを全部言ってしまったんですよ……「人を救いたい」とくちにしたり態度に出すと誰も救えなくなってしまうという緊張した世界がようやく終わったということなのです……


ラストのラスト

終わった後の世界について語られたところもよかったですね。このひとたちは存在したんだ。とひとつひとつ石が置かれるたびに実感します。


また観たいな。最初のほうによくわかんないシーンがあったから。確かに白黒で誰が誰だかわかりにくいのは難だ。あと見返したいときは長いのもちょっとひるんでしまうな。

原作小説も読みたい。しかしもしかして日本語訳は絶版? なんということだ。電子版も無いじゃないの。古本では読みたくないな~。英語で読むのはきついな。(てか私じゃむりだろ)

2021/02/18 アマプラで見たシリーズ紹介「アウシュビッツ ナチスとホロコースト」

みました。

ある程度知ってはいるんだけど映像で見ると重いね。

再現映像(ドラマというほどではなく、解説の後ろにそのシーンを再現した映像が流れる)と、収録時の現地と、実際に残っていた映像・写真と、かかわった人のインタビューを中心に。ほぼ時系列で、始まりから終わって加害者側の裁判・死刑まで。

救いなどどこにもなくて、今後の世界に再びこういったことが起こらないようにしようという気持ちを再認識するばかり。

私はあんまり善の人間ではないので、この場合の「悪」とされる方に私がいてもおかしくないと思うし、被害者側には悪も善も強も弱もなくただ「それに該当したから」という理由しかないわけで、被害者側になることだってあるだろう。


史実としてはあまりに数字が大きくて、ほんと全然ぴんと来ないのが正直なところ。いろんな立場の人がいて、○○人は何人、○○人は何人、と分けて考えてもよくわからなくなる。まだ規模感がつかめてないのかもしれない。

現地の今の映像など見ると、本当にのどかできれいな場所なのでいっそうふしぎに思える。

施設や建物自体は、証拠隠滅のために破壊したり、のちに踏み込んできた他国の軍が憎しみのあまり破壊した?りして、残っている場所が少ない。そのせいで「本当にそんな部屋があったのか?」という疑問がわいちゃうのかもなあ。


見どころというか白眉なのはやはり実際の人々の体験談。
(以下、見返して間違いの無いように書いているわけではなく、感想として発言や内容を記憶で書いています)

体験談の危うさというのもあるのだけど、そこは資料と照らし合わせたりする・実際どうだったか他の方面からも確認する・同じ証言の突合せなどが行われる必要があるだろうし、しているだろうと思う。

前にamazonプライムで見た「塀の中の少年たち」の感想でも書いたけど、加害者側の証言がいっぱいあるのもすごいことだと思う。

当時アウシュビッツで働いていたという党員のグレーニング氏の証言は、被害の全貌が明かされつつ間に証言が挟まれることによって「ええ……」「なんなんだこの人……」って嫌な気持ちになってくるのね。(→最後まで読んでね)

「最高の思い出ですね!」って語るわけですよ。虐殺したというわけではなく、彼は事務員というか……直接は虐殺とかかわりのない部署にいたのですが。

強制収容所へ連れてこられる人たちの持ち物と服は全部奪って、現金も貴重品も外貨も全部没収する。それを本国へ送るために仕分けたり計算したりしていたと。横領は当たり前で、同僚たちと一緒にいろいろ盗んで、裏金で銃を手に入れたり、酒を飲んだり食べたり騒いだりしてあのころはほんとに楽しかった……ということを笑顔で語るわけです。

一度は本国から査察が入ったけど、ロッカーがあかない!とウソを言って、うまくやって逃れることができたんだ! などというし、戦後も裁判にかけられることは無く、ふつうに労働し、家族と暮らし、裕福に過ごしたと。

インタビュワーが「たくさんの人がそこで亡くなっていた、そこで働いていたことに対する罪悪感は無いんですか? 裁判を受けなかったのですか?」と聞くけれど「罪悪感なんてありませんよ」はっきり言う。「私にだって、より豊かな生活を求める権利はあります」


「家族に『あなたはひとごろしとおなじよ』と言われたので、そんなことを二度というな!今度言ったら家を出ていくからな!と言いました」

っていう話が最後の方にあって、「本当にこの人は何なんだ……開き直り方がすごい」と思ったんですけどね。

最後の最後で、その人が

「私はその出来事を忘れることにしていたが、いま『あれは無かった』という人が増えてきている。だから私は語ることにした。『あれはあった』確かにあったんだ。それを語るためにここまで生きていたんだ、これはわたしの使命だ」

と強く言ったんですね……当事者としての責任の果たし方がそこにあったんだなあと……
いいことだと肯定もしないし悪いことだったと否定もしない、ただ「あった」、それを伝えようとしているんだな。


とにかくかかわって虐殺した人も、されたひとも、生き残った人も死んだ人もみんな普通の人だった。完全に悪魔のような人間がそこにいたわけではなかったのに、事態は最悪の状態になるってことがあるんだなあとジワジワ怖くなる。

今後こういうことはおこらない、私は大丈夫だ、なんてちっとも思えないのだ。
そして加害者被害者どちらになるかもわからない……一般市民のまま大きな渦を作ってしまう前に、小さなきっかけのうちにつぶしていくしか、出来ることはなさそうだ。