ストリートビュー散歩28 キリマンジャロを見たい

前回のストリートビュー散歩は、日本の独立峰・富士山と、ロシアの独立峰2峰をストリートビューを利用して道端から眺める。という内容でした。

ストリートビュー散歩27 独立峰を眺める・富士山とカムチャツカのコリャークスカヤ山・クリュチェフスカヤ山

他にも独立峰はいろいろあるのですが、そうだ、キリマンジャロ見てみよう。と思いつきましたよ。アフリカ大陸の最高峰ですし、ちょうどケニア側からなら見られそうな場所にストリートビューが走っています。(キリマンジャロについて詳しくはwikipediaをどーぞ。キリマンジャロ – wikipedia

アフリカのストリートビューはいろいろ見ていますけど、そもそも見られる場所が少ないんですよね。去年突如ケニアが見られるようになってすごく喜んでいるぐらいで、見られる国はほんとに少ないのです。

キリマンジャロもタンザニアにある山なんですけど、タンザニアにはまだストリートビューはありません。山自体はケニアの近くにあるので、見晴らしのいい場所からならケニアでもばっちり見られるでしょう。見られるところを探してみよう。

ということで、降り立った場所がこちら。

あー。曇っている。

ここはちょっと離れた場所ですけど、たぶんここからでも結構見えるんだと思う、天気のいい時は。

もっと近い場所を走っているところも見ましたが、「2018年6月」と撮影時期が書いてあって、やっぱり曇っていて見えない。

で、次に降り立ったのがちょっと離れた道の、上記の画像の場所。同じ「2018年6月」とあるし、同じ日に撮影した可能性が高い。

ケニアはまだ1回目だし、季節も同じなので、山に雲がかかってしまってる場合は「どの場所に行ってもだいたい雲がかかっている(同じ)」ってことが多いわけですよ。残念。

「見えないな~、方向はこっちであってるはずだけど……」とカメラをぐるーっとまわして振り返ってみたら!

後ろを通ってるバスの横っ腹に!キリマンジャロが書いてあった!!(笑)

キリマンジャロ見れました。なんか違う気がするけどでもキリマンジャロが見れるスポットで、キリマンジャロを見た。というのは間違いないのです!!

ストリートビュー散歩27 独立峰を眺める・富士山とカムチャツカのコリャークスカヤ山・クリュチェフスカヤ山

ストリートビュー散歩も27回目。ほかの記事も是非読んでみてください。

いままでのストリートビュー散歩シリーズの記事はこちらから。
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2020/06/27 修正


好きなのは、人々の生活、商店街を見ること、映り込んだ動物やその場所ならではの特徴あるものを探すこと……ですけど、景色を見るのも好きです。

いい景色の写真は、ストリートビューで見るより、実際にそこへ行ったり、誰かがいいカメラでちゃんと撮影したいい写真を見るのが一番なんですけど、ストリートビューでもたまに「おっ」という風景を見ることがあります。

こないだ発見した、高速道路からみた富士山の様子です。

これは……夕方ですかね? きれいな瞬間が映り込んでいます。

ちゃんと光の当たってる方角を確認すればもっとしっかり時間とかもわかりそうなんですが、まあそこまでやるのはめんどうで……

こういう雰囲気のストリートビューって珍しいです。

基本的に、天気のいい日のあかるい昼間に撮影されているので、夕焼けとか朝焼けとか、夜の風景とかは見られないわけです。

たまにすごくどんよりした暗い雲の下を走っているときもありますが、基本的には雨も降っていない日。雨の後っぽく水たまりがあることもあります。

富士山はいろんな場所から見ることができます。天気や季節によっても見え方が違うので、いつのストリートビューかにもよりますけど。


海外にも富士山のような独立峰はありますよね。

沢山あると思うのですが、とりあえず見つけたカムチャツカの火山をご紹介。



富士山っぽくないですか!

コリャークスカヤ山という山で、標高は3,456m(覚えやすい……)2008年にも噴火している活火山のようです。詳しくはコリャークスカヤ山のwikipediaぺージをご覧ください。

富士山よりはちょっと低いですね。でも緯度が高いから。年中雪に覆われているんだろう。googlemapのクチコミにも、「登るのは難しいが美しい火山」というコメントが。カムチャツカのあちこちからこの山は見えるのです。

 

こちらもきれい! 同じカムチャツカの火山で、クリュチェフスカヤ山。こちらはさらに標高が高くて 4,750m、富士山より1000mぐらい高いぞ!!
クリュチェフスカヤ山のwikipediaページ  によると、噴火も頻繁にあるみたい。

これらの山の周りに、ストリートビューの車が走った道がたくさんあるわけではないので、なかなかビューポイントは見つからないのです。

地図上では距離が近いように見えても、木が生い茂っていて視界が悪いと方角はあっていてもこういう風に見えないわけですし。

そんな中で「良く見えるポイント」を探すのもまた楽しいものです。

コツは
・航空写真で見て、駐車場や空き地など高い建物がなさそうな土地のそばを走っている道
・反対側の山に登っていくすそ野の高台っぽい場所

を見つけて、そこに降り立つことです!

 

2018/5/23 山岳遭難の教訓

数日前、とある人が登山中に亡くなってニュースになっていた。

ネットではよくその方のことが話題になっていたので、今回の遭難もやはり話題になった。

私もその人のことは前から知っていたし、登山とか山に興味があって本をいろいろ読んでいる私なので、その方の登山スタイルとかの話題もチェックしていた。

 

亡くなってしまったらもう言葉がでない。やはり今回の遭難にたいしても、中には

「山に何度も登ろうとしていた。山が好きなんだろう、だから山で死んだことは本望かもしれませんね」

とこういうニュースで見かける「いつものコメント」がちらほらあった。

前にもこの日記(旧のほう)で書いたと思うけど、山で死ねて本望な人はいないのですよ。死ぬまで山に登れたと言うことは望んだことかもしれないけど、山で死ぬことを望んだわけではない。どんな遭難体験の本を読んでも、みなさん「帰りたい、生きて下山したい」と思っている。「もしかしたら山で死ねるのは本望かもな」なんて思ってる人はいなかった。生きて帰ってきた人しかそういう気持ちを語れないから、亡くなった方の中には本望の方もいたかもしれないが、死者の気持ちを推測するのは私は好きじゃない。


亡くなってしまったことで、「いまさら言っても」という感じもあり、登山の方法が安全だったのかとか、こうすればよかったなどは言いにくく感じるかもしれないし、実際「もう死んでしまった人にあれこれ言うのはやめなさい」という意見の方もいた。

まあ私もそういう気持ちもあるけれど、山岳遭難の場合は、今後も人が山に登ろうとする限り、遭難に至った状況や、今後の対策などは探求・分析されることになる。100%安全ということはないことだからこそ、どうすれば安全に近づけるのか、また、アクシデントがあった際はどう対応すればいいのか。何が人の死につながったのかを考えなくてはいけない。

亡くなった人や遺族、関係者にとってはつらいしそっとしておいてほしいことだろうけど、遭難に関しては先人の経験を生かせる分野だから、また細かい「なぜ?」を調べた記事などが出てくるだろう。


こちらの本もそういう遭難に学ぶ本だ。

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか

このようにひとつの事件を、だれがどのように動いて最終的にどうなったのか多角度から見た分析もある。登山者、ガイド、ツアー会社。


エベレストの遭難と言うのはあまり身近な話題ではなく、国内で山に登る登山者には参考にできる部分も少ないとは思うのだが、人が一人エベレストといういろんな意味で特別な山に、登る、登らされる、登らなくてはならない、そして観客がいる、観るものや支援・応援するものの期待は? そういうまさに「多角度」から遭難に至ってしまったいきさつを分析して問題点を浮き彫りにしないと、次の遭難者が出てしまうんじゃないか。